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SDM Voice|津々木 晶子氏(2011年4月入学)

スポーツ庁に勤める傍ら、SDMで学びを深めている津々木晶子さん。SDMで何を得、何に出会い、それをどう仕事に生かしているのか。社会人にとって、SDMはどんな場所なのか。修士課程から博士課程までの6年間をSDMで過ごした津々木さんに伺いました。

Profile

津々木 晶子(つつき あきこ)

スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)付 産業連携係長 (修士課程2011年3月修了、博士後期課程2017年3月満期退学)

鹿屋体育大学を卒業後、日本体育協会、ソシオ成岩スポーツクラブ、鹿屋体育大学東京サテライトキャンパスの勤務を経て現職。スポーツ産業の成長に向けたスタジアム・アリーナ改革推進事業等に従事。大学院の研究テーマは、スポーツ中の笑い・ポジティブ感情・運動量の関係解析、多様性適応力評価尺度の開発~ブラインドサッカーのワークショップを対象として~など、スポーツを通じてとらえることができるヒューマンシステムについて。

仕事をしながら、SDMで学ぶ

私は、スポーツ庁の「参事官(民間スポーツ担当)付」で仕事をする傍ら、SDMに通っています。簡単に仕事のことをお話しすると、スポーツ産業をより活性化するためにはどうしたらいいか、ということに取り組んでいます。中でもメインで関わっているのが、スタジアム・アリーナ改革です。地域活性化の起爆剤としてスポーツのインフラ整備を推進して、スポーツを”観る環境”を工夫し整えることで、観戦で得られる楽しみを一層充実させようという取り組みです。それによって、スポーツコンテンツホルダーの経営力を高めることや、新しいビジネスを生み出すことを目指しています。

どんな業界もそうだと思うのですが、業界を発展させようと思うと、その業界の視点だけではうまくいきません。スポーツ業界も、かつては、「スポーツに関わる人たちが、スポーツのことを自分たちでやろう」という流れだったと思いますが、今はさまざまな人が関わり合って、アイデアを出し合ったり、ノウハウを共有し合っています。スポーツ庁ひとつとっても、経済産業省や国土交通省などの各省や民間企業など、さまざまな所属の人が集まって事業にあたっています。そういった場では、それぞれの視点を取り入れたり、合わせたり、時にぶつけあいながら、ディスカッションすることが多いのですが、随所で、SDMで学んだことが生きていると感じますね。日本は、2019年から20年、21年と3年連続で大きなスポーツイベントの開催国となりますが、その追い風が収まった後に何を残せるか。その課題を解決すべく、SDMでの学びを生かしながら日々の業務にあたっています。

SDMはまさに実験場

SDMで学ぶ前は、鹿屋体育大学を卒業し、嘱託職員として日本体育協会に勤めていました。でもスポーツという世界でもっと面白いことや楽しいことを実現したいと考えた時に、今の環境にいるだけでは、達成できないだろう、という漠然とした問題意識がありました。そこで、大学院に行こうと考えたんです。じゃあ、どこで学ぶか、ということを検討した時に、電車の車内広告で慶應大学のSDMのことを知り、説明会で話しを聞いて、ここだ、と思いました。

入学当初から研究したいテーマが決まっていたわけではありません。初めは、これまで自分が学び、携わってきたスポーツの意義や意味を問い直していました。そんな中、スポーツをしていると、人は笑顔になることに気づき、それを測れるようになったら面白いだろうと、「スポーツと幸せ」を自分の研究テーマにしました。その延長として、スポーツをすることで得られるさまざまな力、つまり「多様性適応力」をどう社会で生かせるか、というテーマにも取り組んでいます。実際にスポーツに打ち込んでいた経験がある人とそうでない人では、この「多様性適応力」に差が出ることがわかってきているんです。そういった、新しい研究にも柔軟に取り組めるのがSDMの良さですね。まさに実験場という印象です。先生も学生も一緒になって試行錯誤で日々トライしています。

未来をつくりたいというエネルギーを共有できる

SDMで学びたいと思っている人は、さまざまな課題や問題意識を持っている方が多いのではないでしょうか。そういった、自分の中の「こうなったらいいのにな」という想いをぶつけるには、SDMは最適な場所だと思います。ここって、きっと「未来をつくる場所」なんです。「未来をこう変えていきたい」「こうしたらよくなる」というポジティブな視点でもいいし、今あるネガティブな課題に対して「ここがおかしい」という視点でもいい。そういう“モヤモヤ”を抱いている人が集まり、その想いを共有して、一緒にその解決方法を探しているところだと思います。いろんな背景の人がいるので、多様な価値観に触れることもできるし、未来をつくりたいというエネルギーを共有することもできる。ワクワクする毎日が待っていますよ。