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SDM特別講義 2012年度 春学期

講義日程 講師・演題
第1回
2012年4月6日

モデレータ教員:
前野
独立行政法人日本学術振興会 理事長
安西 祐一郎
【演題】システムデザイン・マネジメントとは何か-理念と実践-
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

前慶應義塾長。現在慶應義塾学事顧問、公益社団法人大学体育連合会長。専攻は認知科学・情報科学。

講義概要

大学システム、研究開発システムなどを例として、システムデザイン・マネジメントの本質と実践について述べる。
第2回
2012年4月20日

モデレータ教員:
前野
株式会社エヌプラス 代表取締役 デジタルマーケティング・コンサルタント
中村 祐介
【演題】ソーシャルメディア時代におけるビジネスコミュニケーションの変容と設計
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1975年生まれ。大学在学中からWebビジネスで年収1000万を稼ぎだす。卒業後は日経BP社で記者職に。ハード、ソフトの両面のビジネス/IT記者をしながら、メディア・広告の開発なども行う。日経BP社退社後、株式会社エヌプラスを設立。多数の大手企業をクライアントに持ち、マーケティングやブランディング、Web、PRなどのコンサルティングやプランニングに携わる。「ソーシャルリーディング」の重要性を提言、日本初の雑誌によるソーシャルリーディング「日経ビジネスリーディング」などの運営実績を持つ。米DISQUS社など海外企業との事業提携もスタートし、日本と海外とのソーシャルメディア事業を展開。ビジネス書、小説、翻訳書の執筆などの創作活動を行うほか、講演活動も行う。著書に「ユーマネー-Free<タダ>でお金と自分を成長させる方法」「コミュニケーションHACKS!」がある。

講義概要

スマートフォンやタブレット、ソーシャルメディアの普及により、企業向けSNSも台頭してきた。例えば、仕事を効率的にこなしていくためには、BtoCのサービスなどから知見を得てそれを企業内に導入していくことも必要になってくるだろう。本講義では、ビジネスの現場における新しいコミュニケーションのあり方を、従来のサービスやゲーム、企業向けサービスなどの各種事例から、ひもといていく。また、その具体的なコミュニケーションの設計方法についての考え方を、事例を交えて紹介していく。
第3回
2012年4月27日

モデレータ教員:
白坂
独立行政法人国際協力機構 東南アジア・大洋州部 次長
和田義郎
【演題】開発と協力のフロンティア:制度、技術、人的・知識資本とネットワーク
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1986年 早稲田大学政治経済学部卒業、同年海外経済協力基金採用、1990年 ジョンズホプキンス大学修士取得、海外経済協力基金マニラ駐在員、同開発援助研究所副主任研究員等を経て、2001年 国際協力銀行開発第3部課長(インド、トルコ等)、2003年 同開発業務部企画課長、2004年 同開発業務部業務課長、2006年 同開発事業評価室課長、2006年 兼一橋大学客員教授、2007年 兼東京大学客員教授、2007年7月 政策研究大学院大学教授、2010年4月 (独)国際協力機構評価部参事役、2010年8月 (独)国際協力機構東南アジア・大洋州部次長兼政策研究大学院大学、一橋大学客員教授、東京大学非常勤講師

講義概要

今世紀に入り、中長期的な経済成長を支える要素として、いわゆる古典的な生産要素(資本、労働、土地)に加え、より「深い」要素である制度、技術、人的・知識資本そしてグローバルに広がるネットワークへのアクセス・活用が必要との認識が広がっています。過去50年間に急速な成長を遂げた東・東南アジア地域においても、成長を持続可能としてゆくためには、より進んだ制度、技術、人的・知的資本やネットワークを構築してゆくことが鍵と考えられます。
このような認識のもとに、途上国に対する国際協力も大きく変化してきています。Public Private Partnership(PPP)やBOPといったビジネスと国際協力の組み合わせ、宇宙衛星分野などへの支援、スマートコミュニティ・エコシティといった環境未来都市開発への支援、成長を支える財政金融制度やシステムに対する支援、企業改革への支援など、新しい国際協力のフロンティアは一層拡大しています。この講義においては、私が現在担当しているメコン地域への支援において、どのような試みがなされているのかを紹介し、東・東南アジア地域が安定的に成長し、人々が一層豊かになってゆくためには、どのような方向へ向かうべきかを検討したいと思います。
第4回
2012年5月11日

モデレータ教員:
前野
dSPACE Japan株式会社 代表取締役社長
有馬 仁志
【演題】自然に学び自然を活用して持続可能なコミュニティを創る
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

東海大学専門職大学院卒。1982年より国内機器メーカーで制御系システム開発やTRONの開発を担当。1993年よりウィンドリバー社、Integrated Systems社、米国SDS社など外資系企業日本法人の上級管理職歴任。2000年にMontaVistaSoftware Japan社を設立、代表取締役社長就任。2006年dSPACE Japan(株)代表取締役社長、2011年より東海大学専門職大学院講師、長崎総合科学大学大学院新技術創成研究所客員教授、九州工業大学情報工学部非常勤講師。スキルマネジメント協会副幹事・モデルベース設計検証技術部会担当。2011年6月横浜スマートコミュニティ代表就任。

講義概要

自動車、航空機の制御システムやエネルギー制御開発のためのモデルベース開発ツールを、企業へ提供するとともに技術力向上の重要性から大学での教育やエンジニアへの教育など、モデルベース開発手法の普及活動を行なってきた。その結果、ガソリン車の環境性能の飛躍的な改善や電気自動車の効率的な開発など、その開発手法の有効性が認知されてきた。社会的な課題として環境、エネルギーをいかに有効に利用するかという視点から、自動車で利用するだけでなく、家庭からエネルギーや産業機器の分野へモデル化、シミュレーション、開発手法を広めていく必要があることを確信した。その活動のひとつが、福岡スマートハウスコンソーシアムであり、さらに横浜スマートコミュ二ティとして企業や分野を超えてそれぞれの知見を持ち寄った企業や分野を超えた「持続可能なコミュニティを構築する」という場づくりとして認知されるようになった。モデルベース開発の技術的な技術要素の解説から、なぜコミュニティ活動が活発になり人々が元気になるのか具体的な事例を交えて解説する。
第5回
2012年5月18日

モデレータ教員:
当麻
財団法人New Hope International CEO
リチャード藤田
【演題】CONGO JUSTICEの目指すもの
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1953年生まれ、鹿児島県出身
1995年カリフォルニアにて財団法人New Hope International設立
2011年ラスベガスを拠点とし、CONGO JUSTICEの活動を開始

講義概要

Crisis in The Congoを通し東コンゴの現状に対する理解と、アメリカでの活動状況の説明。
第6回
2012年5月25日

モデレータ教員:

キャスター・慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科特任教授・北海道大学大学院農学院客員教授
林 美香子
【演題】農都共生のススメ
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

札幌生まれ。北海道大学農学部卒業後、札幌テレビ放送株式会社にアナウンサーとして入社。退社後、フリーに。現在は、エフエム北海道「ミカコマガジン」出演の他、執筆活動も。「食」「農業」「環境」「地域づくり」などのフォーラムにパネリスト・コーディネーターとしても参加。「農村と都市の共生による地域再生」の研究で北海道大学大学院にて、博士(工学)・Ph.Dを取得。2008年4月から慶應義塾大学大学院SDM研究科特任教授。著書に「農村へ出かけよう」(寿郎社)など多数。札幌在住。

講義概要

地域再生が急務と言われる現代の日本。地域再生を実現するひとつの方策として、「農都共生=農村と都市の共生」を紹介する。国内、海外の先進的事例のほか、農都共生ラボやアグリゼミの活動などについても紹介する。
第7回
2012年6月1日

モデレータ教員:
当麻
公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会 常務理事 附属 榊原記念病院 前院長
村上 保夫
【演題】榊原記念病院の目指す医療とIT
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

昭和41年4月 新潟大学医学部入学、昭和48年3月 新潟大学医学部卒業、昭和48年4月 北海道大学小児科医会入会、昭和48年6月 新潟県小千谷市魚沼総合病院小児科勤務、昭和49年5月 北海道大学医学部附属病院小児科非常勤医員、昭和50年5月 札幌市(聖母会)天使病院新生児室勤務、昭和51年4月 東京女子医科大学心臓血圧研究所循環器小児科助手、昭和53年10月  北海道大学医学部附属病院小児科非常勤医員、昭和54年5月 財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院循環器小児科研究員、平成元年4月 同循環器小児科部長、平成9年1月 同副院長、平成16年11月 同院長、管理者就任、平成22年10月 同退任、平成22年11月~ 財団法人日本心臓血圧研究振興会常務理事、日本小児循環器学会評議員、日本小児インターベンション研究会理事、日本病院会理事

講義概要

榊原記念病院(循環器専門医療)の現場と情報システムについて解説したい。
第8回
2012年6月8日

モデレータ教員:
前野
元(株)日立システムアンドサービス〔現:(株)日立ソリューションズ]取締役社長
名内 泰蔵
【演題】大規模システムMARS「みどりの窓口」の鉄道予約システムを成功させた プロジェクト管理の秘訣とは?
体験的プロジェクトマネジメント論『曖昧性とのたたかい』
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

昭和36年(株)日立製作所入社、旧国鉄の座席予約システム「みどりの窓口」:MARS(マルス:Magnetic-electronic Automatic Reservation System)、東海道・山陽新幹線の列車運行管理システム COMTRAC(コムトラック:OMputer aided TRAffic Contorol)など国内外の官公庁、金融関連企業の大規模システムの開発にかかわってきた。昭和61年情報処理学会理事、平成7年 取締役情報事業本部副本部長。平成9年(株)日立システムアンドサービス[現:(株)日立ソリューションズ]取締役社長に就任、顧問を経て平成17年3月退任。主な著書:「曖昧性との共存」(翔泳社)「曖昧性とのたたかい-体験的プロジェクトマネジメント論」(翔泳社)「名内泰藏 PM格言カルタ 」(翔泳社)「プロマネ一日一句」(日経BP社)

講義概要

プロジェクト・マネジメントは、理論/正論としてはPMBOK(知識体系)等でかなり整理されてきている。しかしながら、大規模システム開発においては、まだQCD成功率が3割程度にとどまり、うまくいかないプロジェクトが大半である。
本講義では、理論的には「あたりまえ」「わかってるつもり」と思っていても、「実務では実践できない」、「できていないことに気付かない、気付くのが遅れる」ということに対し、具体的な体験談をもとにプロジェクト・マネジャーの勘所を養い、次代のリーダの心構えを磨くことを目指す。
具体的には、日本初となる大規模オンライン情報システムである「みどりの窓口」新幹線座席予約システム(通称:MARS=マルス)を国鉄時代(現JR各社)から請負って、長期にわたりシステム構築・稼働維持をしてきたベンダー側立場のプロジェクト・マネジメントを題材とする。そこには、ビジネスとして、理論的なプロジェクト・マネジメントの判断を狂わせる要件定義における曖昧性の問題や、人事、業績(コスト)、法律といったビジネスとしてのリスクが多々存在し、それらを前提/制約として受け入れ、実務をコントールできるプロジェクトマネジャーが期待される。
第9回
2012年6月15日

モデレータ教員:
前野
国立成育医療研究センター 専門職
矢作 尚久
【演題】医療におけるSDMイノベーションのグランドデザイン - 想像・創造そしてデファクトスタンダード化戦略 -
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1974年米国Palo Alto生まれ。1991年AFS交換プログラムでベルギーへ留学、2000年 慶應義塾大学医学部卒業(MD)、2004年 同大学院博士課程修了(Ph.D.)。
 2000年 プロジェクト型の研究を複数立ち上げ、患者と医療者を支援する高度な意思決定プロセス・アルゴリズムに基づくシステムを開発。2002年 本システムを途上国支援用の多言語対応医療マネジメントシステムに対応。2005年 日本小児救急医学会でアルゴリズムの精度の高さが評価され優秀賞を受賞。
 2006年 次世代型データベース(以下、DB)やアルゴリズムに関する革新的理論を確立し、多くの医療マネジメントシステムや治験・臨床研究データベースの基盤となる。特にゲノムデータに対応するインデックス化された臨床情報DBは、新しいタンパク機能解析と創薬の臨床応用を加速させる。
 2007年 専門医と同水準の意思決定プロセスのモデル化を完成させ、診療の質の高精度化、費用対効果分析による診療の効率化、医療資源の最適化を実現。
 2009年 東京大学医療経営人材育成講座修了(首席)。2010年・2011年ハーバード大学奨学金によるMHCD プログラム修了を機に、インド・南ア・UAE・ラオス・モンゴル等途上国への医療マネジメントシステムの提供準備を開始。
 2012年 全国の医療情報を統合可能とするメガデータベースのアーキテクチャと高度な情報処理技術を組み入れた世界初のClinical Data Management Networkを設計。

講義概要

日本の医療が、世界最高水準にあることは自他ともに認めるところである。しかしながら、この医療を支えているのは偏に医療従事者の高い能力と献身的な努力によるものであり、仕組みの基本設計と制度は前近代的で、システムとしての医療はすでに破綻し、医療水準の持続は困難な状況にある。
  医療環境を世界最高水準に回帰させるためには、医療の本質を見直したグランドデザイン、技(術)と心のイノベーション、そして患者・医師・国3つのニーズを突き動かす緻密な戦略が必要で、他業種との強固な連携が不可欠である。本講義では、世界のトップにある日本の頭脳集団が実現させた技術革新と緻密な戦略、そして高い志と強い信念を持つ関係者全てが共有する「ひとの健康と命を守る」という強い想い=Passionが実用化を成功させた事例を紹介しながら、世界にも類を見ないmade in Japanの新しいビジネスモデルのグローバル展開戦略について討論形式の授業を進める。

1.グランドデザイン

医療の本質、すなわち「患者に寄り添う医療、いつでもどこでも誰でも受けられる最高水準の医療環境の整備」を具現化するための構想とその設計図


2.「技」と「心」のイノベーション

技:脳内意思決定プロセス(暗黙知)の可視化と技術化
心:医療従事者の過去の成功体験呪縛からの解放と高い志
  実現への「燃えるアントレプレナーシップ」の涵養


3.3つのニーズを突き動かす緻密な戦略

患者を動かし、医師を動かし、国を動かすためのデファクトスタンダード化戦略(知財化、事業化)の策定・実行。


第10回
2012年6月22日

モデレータ教員:
高野
千代田化工建設株式会社 代表取締役社長
久保田 隆
【演題】大規模プロジェクト・システムのマネージメント
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

最終学歴:1969年(昭和44年)3月 東北大学工学部化学工学科 卒業
職歴:1969年(昭和44年) 4月 千代田化工建設株式会社 入社、1969年(昭和44年) 4月 同社 プロセス設計部、1986年(昭和61年) 4月 同社 ガスプラント部 課長、1988年(昭和63年) 6月 同社 PGEジャカルタ事務所 所長代理、1991年(平成3年) 3月 同社 PGFジャカルタ事務所 所長、1995年(平成7年) 4月 同社 海外第2プロジェクト本部 部長、1997年(平成9年)11月 同社 第4プロジェクト本部 副本部長、1998年(平成10年) 6月 同社 豪亜プロジェクト総室長 取締役、1999年(平成11年) 6月 同社 海外プロジェクト総本部長 取締役、2001年(平成13年) 6月 同社 海外プロジェクト統括 兼 海外営業本部長、常務取締役兼執行役員、2004年(平成16年) 6月 同社 国内プロジェクト副統括 取締役兼執行役員、2005年(平成17年) 6月 同社 技術統括 常務取締役兼執行役員、2007年(平成19年) 4月 同社 代表取締役社長(現在に至る)
社外団体:2009年(平成21年) 5月 社団法人日本プラント協会 理事(現在に至る)、2010年(平成22年) 4月 財団法人国際石油交流センター 理事(現在に至る)、2010年(平成22年) 5月 社団法人日本経済団体連合会 理事(現在に至る)、2010年(平成22年) 5月 社団法人日本産業機械工業会 理事(現在に至る)、2011年(平成23年) 7月 一般財団法人エンジニアリング協会 理事長(現在に至る)、2011年(平成23年)12月 世界石油会議日本国内委員会 副会長(現在に至る)、2012年(平成24年) 3月 社団法人化学工学会 会長(現在に至る)、賞罰:なし、趣味:ゴルフ、読書(歴史小説)

講義概要

エンジニアリング゛会社は、人間社会の活動に必要なインフラストラクチャを整備することが、その成り立ちから課せられた使命と理解しております。弊社は創立以来「エネルギーと環境の調和」を一貫したテーマとしておりますので、エネルギー・環境関連ビジネスを事例にして、弊社の経験や課題と解決策についてお話して、システムデザイン・マネジメント研究科の皆様への問題提起になればと思います。
講義概要(詳細)

第11回
2012年6月29日

モデレータ教員:
当麻
慶應義塾大学理工学部 教授・慶應義塾大学フォトニクス・リサーチ・インスティテュート 所長
小池 康博
【演題】フォトニクスポリマーが拓くFace-to-Faceコミュニケーション
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1977年慶應義塾大学工学部卒、1979年同大学院修士課程修了、1982年同大学院博士課程修了(工学博士)。1997年~現職、2010年~慶應義塾評議員、慶應義塾大学フォトニクス・リサーチ・インスティテュート所長。1989年~1990年米国ベル研究所訪問研究員、2000年~2005年科学技術振興機構ERATO,2005年~2010年科学技術振興機構ERATO-SORST、2010年~内閣府最先端研究開発支援(FIRST)プログラム中心研究者。高分子学会理事、日本学術会議連携会員。専門分野は、高速GI型ポリマー光ファイバー・高輝度光散乱導光ポリマー・ゼロ複屈折性ポリマー・屈折率分布型ポリマーレンズ等をはじめとするフォトニクスポリマー。

講義概要

インターネットは、世の中を大きく変えた。しかし、未だ小画面から抜け出せない「人が技術に合わせなくてはならない社会」であるように思われる。臨場感あふれるFace-to-Faceコミュニケーション実現のためには、従来のエレクトロニクスの延長ではない、物質の本質に迫る機能から達成されたフォトニクスイノベーションが不可欠である。本講演では、超高速屈折率分布型プラスチック光ファイバー、および光散乱導光ポリマー,ゼロ複屈折ポリマーによる高精細・大画面ディスプレイに代表されるフォトニクスポリマーの最前線を紹介しながら、物事の本質に戻って考えることが大切であることを、自分の経験を通して述べたいと思う。
第12回
2012年7月6日

モデレータ教員:
前野
明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科 教授、株式会社リクルート ワークス研究所 特任研究顧問
野田 稔
【演題】イノベーティブな組織および人材
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

野村総合研究所、リクルートフェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。株式会社アミューズに所属し、テレビ・ラジオでも活躍中。2009年4月よりNHK『経済ワイド ビジョンe』、2010年4月より同『Bizスポワイド』メインキャスターとしてレギュラー出演。2011年5月からはNHK Eテレ『仕事学のすすめ』(毎週木曜23:00〜23:25)にトランスレーターとして、また2012年4月よりBSジャパン『7PM』(月曜〜金曜19:00〜19:55)月曜・水曜のメインキャスターとして出演。【主な著書】『組織論再入門』(ダイヤモンド社)『中堅崩壊』(ダイヤモンド社)『野田稔のリーダーになるための教科書 』(宝島社)『あたたかい組織感情 ミドルと職場を元気にする方法』(ソフトバンククリエイティブ)『燃え立つ組織』(ゴマブックス)『やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』(青春出版社)『コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則』(PHP研究所)『誰にも聞けなかった会社のしくみ』(日本経済新聞社)『企業危機の法則〜リスク・ナレッジマネジメントのすすめ』(角川書店)

講義概要

日本企業の多くは新たな競争力厳選を再構築すべく、本質的なイノベーションを起こすことに迫られている。しかし、多くの企業はイノベーションが起こしにくい体質に陥っている。この病から抜け出し、再び活力を取り戻すにはいったい何を行えばよいのであろうか。本講義ではイノベーションを起こすための組織条件、人材要件について議論する。
第13回
2012年7月13日

モデレータ教員:
春山・保井
ツネイシホールデイングス株式会社 代表取締役会長兼社長
伏見 泰治
【演題】造船中手・ツネイシの発展と日本の造船業
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1950年生まれ
1973年 東京大学法学部卒業、大蔵省入省、1989年 大蔵大臣秘書官、1991年 英国王立国際問題研究所客員研究員、1999年 主税局総務課長で退官、2002年 常石造船株式会社監査役、2004年 常石造船株式会社代表取締役会長、2007年 ツネイシホールデイングス株式会社代表取締役会長

講義概要

日本が世界1の造船国になる前の世界1はどこの国だったか?今の世界1はどこか。今日本1の造船会社はどこか。なぜ日本の造船会社はほとんど海外進出していないのか。など。
第14回
2012年7月20日

モデレータ教員:
手嶋
編集工学研究所所長・イシス編集学校校長
松岡正剛
【演題】編集のシステム的思考とは
■会場:慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール場(公開講座として開催します)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1944年、京都生まれ。オブジェマガジン「遊」編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授などをへて、現在、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。「編集工学」の提唱者として、日本文化、経済文化、物語文化、自然科学、生命科学、宇宙物理、デザイン、意匠図像、文字世界など多方面におよぶ研究成果を、さまざまなプロジェクトの総合演出や企画構成、メディアプロデュースで展開中。平城遷都1200年フォーラム、文科省教育支援ソフト「Synla」、岐阜県主催「織部賞」、平城遷都1300年記念事業「弥勒プロジェクト」ほか。
一方、日本を「方法の国」とみなす斬新な切り口で「日本という方法」を提唱し、日本文化研究の第一人者として講演や講義を多数開催するほか私塾も積極的に行う。とくに「連塾」は「日本という方法」を伝承する特別塾として延べ18回開催。
そのほか、「本」にまつわるプロジェクトを精力的に進行中。2000年にネット上で連載をスタートした壮大なブックナビゲーション「松岡正剛の千夜千冊」は2011年10月現在、第1430冊を突破。
また同年、ネット上のラーニングシステム「イシス編集学校」を立ち上げ創立11年を迎え本を媒介に個々の編集力を引き出す活気的な学校として高い評価をうけている。近年は丸善・丸の内本店4階にリアル書店の未来像として書店「松丸本舗」をオープンして日本一の客単価を誇る。
■主な著書:
『自然学曼荼羅』、『外は、良寛。』、『日本数寄』、『日本流』、『山水思想』、『空海の夢』、『知の編集工学』、『遊学』、『花鳥風月の科学』、『日本という方法』、『松岡正剛千夜千冊』(全七巻+特別巻)、『17歳のための世界と日本の見方』、『誰も知らない世界と日本のまちがい』、『白川静─漢字の世界観』、『連塾・方法日本(全3巻)』、『多読術』、『わたしが情報についてかたるなら』ほか多数。共著に、エバレット・ブラウンとの対談集『日本力』や茂木健一郎氏との対談集『脳と日本人』など。編集に『全宇宙誌』、『アート・ジャパネスク』(全18巻)、『日本の組織』(全16巻)、『情報の歴史』、横須賀功光写真集『光と鬼』など。最新刊は、『法然の編集力』(NHK出版)、『日本のもと-海』監修(講談社)。

講義概要

未定