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SDM特別講義 2010年度 秋学期

講義日程 講師・演題
第1回
2010年 10月1日

モデレータ教員:
日比谷
神宮大宮司
鷹司 尚武氏
【演題】神宮の古(いにしえ)と今
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

塾員(昭45工、47工修)。日本電気(NEC)入社。日本電気通信システム社長を 務め、2007年伊勢神宮の大宮司に就任。

講義概要

1.神代~古代律令制
   ・記紀神話
   ・同床共殿から別殿奉斎(神宮の鎮座)
   ・国家祭祀と神祇官
   ・神宮三節祭と式年遷宮 
2.平安朝~中世
   ・延暦儀式帳と延喜式(大神宮式)
   ・私幣禁断と公私の祈祷
   ・神仏習合と仏法禁忌
   ・神戸、神田と役夫工米の制
3.近世~明治以降
   ・幕藩体制下の神宮
   ・御師とお伊勢参り
   ・明治維新と神宮大改革
   ・戦後の神道指令、宗教法人化
4.神宮の今
第2回
2010年 10月8日 
モデレータ教員:
日比谷
慶應義塾大学医学部 教授
末松 誠
【演題】先端的質量分析技術の医学応用:分子の体重測定で見える代謝システムの神秘
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1983年慶應義塾大学医学部卒業後、内科研修を経て1988年同医学研究科博士課程修了。医学博士。
UCSD Institute for Biomedical Engineering研究員を経て2001年より現職。
2007年より生命科学グローバルCOE生命科学「In vivoヒト代謝システム生物学拠点」リーダー、同年 医学部長。2009年よりJST ERATO「末松ガスバイオロジープロジェクト」研究総括。

講義概要

生命システムは、DNA, mRNA, 蛋白質、代謝物の順に構成されるピラミッドシステムで稼働しているのではなく、各階層が幾重にも重なるフィードバック機構で制御されて稼働している。しかし代謝物のような小さな分子がどのような生体高分子と相互作用して制御機構を形成しているかの全貌は明らかにはなっていない。このような制御機構は正常時と病態時では働き方が異なるであろうし、同一臓器の中でも病態を示す部分とそうでない部分とでは制御のかかり方も異なるはずである。質量分析技術はこのような問題を解決する機会を生命科学研究者に与えてくれた。「網羅的な分子の体重測定」を行い、空間的分布まで画像化できる分子イメージング技術の最新のデータを示すことによって代謝システムの精妙な制御機構の一端を概説する。
第3回
2010年 10月15日 
モデレータ教員:
西村
東芝シグマコンサルティング株式会社 代表取締役社長
大串 伸氏
【演題】東芝のイノベーションの歴史と企業に経営変革の取組み
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1979年 慶應義塾大学工学部工学研究科機械工学専攻修了。 1979年 東京芝浦電気株式会社入社、重電事業本部京浜事業所にて発電所向熱交換器の設計に従事、国内外の火力、原子力、地熱発電プラント向機器設計に携わった後、同事業所タービン機器部長、資材部長を歴任。2004年京浜事業所経営変革上席エキスパートとして、シックスシグマ手法を中心とした工場の経営変革活動をリード。2007年より東芝電力システム社イノベーション推進室長として、社内カンパニーである電力システム社全体のイノベーション活動を推進。その後電力システム社技術管理部長を歴任後、2009年より現職。現在、東芝グループ各社、社外一般企業向けにシックスシグマを中心とした経営変革手法の研修、コンサルティングを通じて、企業のイノベーション創出を支援している。

講義概要

東芝135年の歴史の中で生まれてきた数々のイノベーションのご紹介と現在取組んでいるイノベーションを生み出すためのシックスシグマを基本にした経営変革の手法、イノベーティブな発想を生む人材育成法など事例を交えて説明する。合わせて現在の日本企業のおかれた環境と取組むべき課題についても分析し、今後どのような視点にたって企業は経営の変革を進めていくべきかについても提言する。
第4回
2010年 10月29日 
モデレータ教員:
日比谷
独立行政法人産業技術総合研究所 
デジタルヒューマン工学研究センターセンター長
持丸 正明氏
【演題】デジタルヒューマン
 -人間のはたらきを計算機上に構成する-
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

横浜生まれ。1988年、慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業。1993年、慶應義塾大学大学院後期博士課程生体医工学専攻修了(山崎信寿研究室)。博士(工学)。同年、工業技術院生命工学工業技術研究所入所。2001年に、改組により独立行政法人産業技術総合研究所、デジタルヒューマン研究ラボ(金出武雄ラボ長)の副ラボ長。2003年より、デジタルヒューマン研究センター副センター長。2010年、デジタルヒューマン工学研究センターセンター長となりました。人間の体形や運動の計測、コンピュータ上でのモデル化、その産業応用に関する研究に従事しています。たとえば、「カラダすっきり3Dナビ(http://www.karada3d.net/)」など。最近では、子どもの傷害予防工学 (ライターのチャイルドレジスタンス、WG座長)や、サービス工学にも関心を持って取り組んでいます。

講義概要

人間は興味深い研究対象です。それを知ることは、人間がユーザとなるさまざまな製品やシステムを開発するのに大いに役立ちます。われわれの科学は、対象を細かく分解していくことでその仕組みと構成要素を理解する手法で数々の成功を収めてきました。とはいえ、遺伝子や細胞のはたらきが分かったとして、人間の動 きや感性、行動というようなはたらきが分かるとは言えません。そこで、われわれは人間の体つきや動き、感性、行動などのはたらきを観測し、それらを計算機上に構成することで、機能的に人間を理解し、産業に役立てる研究-デジタルヒューマン研究を進めてきました。全身、手の機能モデルとその産業応用について具体的な事例を紹介しながら講演します。
第5回
2010年 11月5日 
モデレータ教員:
神武
宇宙航空研究開発機構(JAXA) HTVプロジェクトチーム 
フライトディレクター兼ファンクションマネージャ
山中 浩二氏
【演題】宇宙船開発という挑戦
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

三重県出身。名古屋大学工学部航空工学科修士卒。平成4年JAXA(旧NASDA)入社。技術研究本部でランデブ・ドッキングの研究・開発に従事。1998-1999年:技術試験衛星ETS-VIIランデブ実験のフライトディレクター。 1999-2000年:欧州宇宙機関(ESA)/欧州宇宙技術センター(ESTEC)にて欧州補給機(ATV)開発・検証作業に参画。2000年より宇宙ステーション補給機(HTV)ランデブ・飛行運用を担当。2009年1月 HTVの初代フライトディレクタとして認定を受ける。2009年9月 HTV1号機の初飛行とISSとのドッキングに成功。2009年11月 HTV1号機の地球再突入に成功。

講義概要

有人対応の宇宙船はその成功こそ華やかであるが、開発・運用の実体は極めて地味で困難な作業の集合体である。特に国際ミッションである宇宙ステーションにおいては、各国の利害と責任(もしくは責任回避)の思惑が絡まり、その国際調整は多大な忍耐と国際間調整能力を必要とする。本講義で宇宙船HTVの開発・運用を紹介すると共に、そのような国際調整の場でいかなる戦略をとるべきかを紹介し、共に議論したい。
第6回
2010年 11月12日 
モデレータ教員:
日比谷
日野システック株式会社 代表取締役会長
日野 正紀氏
【演題】古文書に見る江戸時代の農村と現代農業再生への道標
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

学歴:1958年3月 慶應義塾大学工学部電気工学科卒 職歴:1958年4月 日野電業株式会社(現日野システック㈱)入社、1977年10月 代表取締役社長、2007年10月 代表取締役会長 現在に至る。
趣味:登山、スキー、古文書研究

講義概要

江戸時代の農村の古文書を解読していると、世間の常識からいささか掛け離れた村の実態が見えてくる。一所懸命の土地から切り離された武士にとって、農村は一定の給料(年貢等)が入ってくる場所に過ぎない。独立を強いられた農村は時の有力者による将に懸命の努力で豊かさを享受していく。それは豊かさに魅せられ武士の身分を捨ててまで百姓になろうとする者が現れたほどである。農村は創意工夫を重ね額に汗する者が伸し上がりうる、が油断すればたちまち没落する活力に満ちた世界であった。そこには、現代の農村問題を解決する手掛かりがある。
第7回
2010年 11月26日 
モデレータ教員:
小木
株式会社三菱総合研究所 研究理事
野口 和彦氏
【演題】組織目的達成を支援する新たなリスクマネジメント規格31000
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

学歴:1978年3月 東京大学 工学部航空学科 卒、2009年9月 横浜国立大学 工学博士号 取得。
論文名:「産業安全分野におけるリスクマネジメントの体系」
職歴: 1978年4月 株式会社三菱総合研究所入社。 2003年10月 安全政策研究部長を経て、参与に就任。 2005年12月 参与を経て、現在に至る。
専門:リスクマネジメント(安全工学,人間工学,危機管理)、科学技術政策。主なプロジェクト① リスクマネジメントに関する研究:経営におけるリスクマネジメントシステム構築とコンサルティング、企業の総合安全戦略、地域政策の
リスクマネジメント、科学技術における社会的意思決定、リスクコミュニケーションに関する研究②危機管理に関する研究:原子力防災、ワールドカップ危機管理 等③科学技術と社会との共生に関する研究: 政策創発研究「科学技術を基盤とした新豊国論」、地域活性化のためのマネジメントに関する研究、総合技術監理の体系に関する研究
委員会:経済産業省 ISO/TC223(社会セキュリティ)国内委員会委員、ISO/TC223ワークショップ実行委員会委員、ISO/TMB/JTCG対応国内委員会委員、リスクマネジメント-リスクアセスメント技法JIS原案作成委員会委員、総合資源エネルギー調査会(リスク情報活用検討会)臨時委員会委員、中央鉱山保安協議会制度審査部会委員、原子力総合防災訓練評価委員会委員、等。 消防庁 消防・防災に関する危機発生前後における住民の安全確保方策等に関わる調査検討委員会、 鉱業労働災害防止協会 リスクマネジメント調査研究委員会委員、日本経済新聞社 「日経優秀製品・サービス賞」内部審査委員、 他
その他:特定非営利活動法人国際ロボフェスタ協会 理事兼事務局長、 経済産業省リスクマネジメント研修 講師、 横浜国立大学 客員准教授、 早稲田大学 非常勤講師、 JFAスポーツマネジャーズカレッジ 講師。
著作: ISO31000リスクマネジメント解説と適用ガイド 日本規格協会  2010年。JSQC選書8リスクマネジメント 日本規格協会  2009年。リスクマネジメントシステム構築ガイド 日本規格協会  2003年。リスクマネジメントガイド 日本規格協会  2000年。そこが知りたい!危機管理 オーム社  1996年。ニューテクノロジーの基本 日本経済新聞社 2005年 他。
受賞:2007年10月「標準化貢献賞」受賞 (財)日本規格協会

講義概要

高度化した社会においては、問題が発生してからでの対応では、結局甚大な影響を避けることができないことが明らかになっている。この課題への対応として、事前に組織や社会に影響を与える不確定要因を事前に把握して対応を考えるリスクマネジメント技術の導入が進められてきた。さらに、近年のリスクマネジメントは、これまでのネガティブな影響を管理する手法から、組織目標の達成を支援するための手法へと大きく進化している。本講義では、新たなリスクの考え方や経営最適化手法としてのリスクマネジメントの構造について、最新のリスクマネジメントの考え方を基に検討を行う。
第8回
2010年 12月3日 
モデレータ教員:
当麻
日本漢方生薬製剤協会顧問、インターナショナルVIPクラブ顧問、東京基督教学園理事、 元カネボウ(株)専務取締役、 元カネボウ薬品(株)社長
三谷康人氏
【演題】事業の目的はただ一つ『顧客の創造』である(P・ドラッカー)とビジネスリーダーとして學んだ大切な事(企業が真に求めている人材の3条件と成功に必要な3つの視点)
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1929年広島県生まれ。52年・慶応義塾大学経済学部卒業。 同年カネボウ(株)に入社。90年にカネボウ(株)取締役、95年・専務取締役退任。 94年・カネボウ薬品(株)社長。95年・同会長など。 その間、繊維、化粧品、薬品の各部門の要職を歴任する、その間に3回の降格と左遷を経験

講義概要

事業の目的はただ一つ『顧客の創造』である。営業部長となり、マーケッテイングとイノベションにより「八味地黄丸」と言う漢方薬を1年半で5倍にする。ベテランの抵抗を克服して、従来の販売方法を変革リードし、燃える集団に導く。ビジネスリーダーとして學んだ大切な事。企業が真に求めている人材の3条件・・・・人望、使命感、実力。成功に必要な3つの視点・・・・消費者、経営者、神 。<参考資料>『ビジネスと人生と聖書』(いのちのことば社、1600円)
第9回
2010年 12月10日 
モデレータ教員:
当麻
日本アイ・ビー・エム株式会社 最高顧問
公益社団法人経済同友会 終身幹事
北城 恪太郎氏
【演題】日本経済の課題とイノベーションによる経済成長
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1944年生まれ。1967年慶應義塾大学工学部卒業。1972年米国カリフォルニア大学大学院(バークレー校)修士課程修了。1967年日本アイ・ビー・エム株式会社入社。1993年代表取締役社長に就任。ハードからソフト/サービスへと大きな変革期にあったコンピュータ業界の流れに対応し、会社の事業/組織を再構築して、その後の同社の成長路線を確立。1999年代表取締役会長に就任。アジア太平洋地域19カ国のIBMを統括するIBMアジア・パシフィック プレジデントを兼務。2003年社団法人経済同友会代表幹事に就任。2007年から現職。著書に「経営者、15歳に仕事を教える」(文春文庫)など。

講義概要

日本は今、急激な人口減少、国と地方の膨大な長期債務、デフレ、地球環境問題など、多くの難しい課題を抱えています。国際社会に目を転ずれば、中国やインドが国際競争力をつけて経済規模を拡大してきています。日本が課題を克服し、世界の中で持続して成長していくためには、これまで得意にしてきた「改善」に加えて、今までに無い新しいアイデアを生み出して大きく飛躍する「イノベーション(変革)」を進めることが必要です。また、変革を起こすときに大きな役割を果たすのがベンチャー企業です。既存企業では思いつかないような新しい分野に挑戦する人たちが出てくることは、非常に重要です。このような、日本を活性化させるためにどのような取り組みが求められているか、お話しします。
第10回
2010年 12月17日 
モデレータ教員:
当麻
筑波大学大学院人間総合科学研究科 准教授
つくばウェルネスリサーチ 代表取締役社長
久野 譜也氏
【演題】大学の教員として9年間の大学発VBを経営して見えてきたこと ―健康サービス分野における挑戦―
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

学歴:1985年3月 筑波大学体育専門学群卒業、 1992年3月 筑波大学大学院博士課程医学研究科修了
学位:1992年3月 博士(医学)(筑波大学)
職歴:1992年 東京大学助手 教養学部保健体育科、1994年Pennsylvania大学医学部客員研究員(文部省在外研究員)(米国)、1996年筑波大学 講師 体育科学系、2002年株式会社つくばウエルネスリサーチ 代表取締役社長兼任、2004年 筑波大学大学院人間総合科学研究科 助教授、2007年 筑波大学大学院人間総合科学研究科 准教授。
表彰歴:2003年 内閣府 産学官連携功労者表彰 科学技術政策担当大臣賞 受賞、2008年 Japan Venture Awards 2008 起業家部門 委員長特別賞 受賞、2008年 第4回 ハイ・サービス日本300選 受賞。
主な公職:●内閣府「新健康フロンティア戦略賢人会議 働き盛りと高齢者の健康安心分科会」委員●総務省
「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォースの地球的課題検討部会遠隔医療等推進ワーキンググループ」構成員●経済産業省「日本版PHRを活用した新たな健康サービス研究会」委員●厚生労働省「運動所要量・運動指針の策定検討会」委員
主な著書:「10分で十分筋トレ」(NHK出版)、 「代謝高めて中高年ダイエット」(NHK出版)、 「保健指導に求められる個別運動プログラム作成・実践ガイド」(杏林書院)

講義概要

大学教員とVBの代表取締役の二足の草鞋を履きながらも日本の健康サービスというビジネス領域を開拓してきたことにより見えてきたこと、および今後イノベーションを起こすための課題を講義する。
第11回
2011年 1月7日
モデレータ教員:
株式会社アイティアイディコンサルティング代表取締役
北山 厚氏
【演題】日本製造業の競争力のこれからを考える 
~開発力のグローバル比較から~
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

東京工業大学大学院理工学研究科修士課程終了。 ソニーにてVTRの設計、MDno事業開発に従事。 電通国際情報サービスにて製造業の業務改革に携わった後、 2001年アイティアイディコンサルティング設立に参画。 企業の生産性向上と製品価値向上に関するコンサルティングを多数実施。 2008年より現職。著書「それでもコストは削れる」

講義概要

製品開発に関するグローバル{日本、韓国、アメリカ、ドイツなど}アンケート調査結果、およびコンサルティング現場での入手情報をもとに、昨今苦戦が伝えられる日本の製造業の真の問題点を明らかにします。さらに、今後の日本製造業が生き残るための方向性を示唆します。
第12回
2011年 1月14日 
モデレータ教員:
慶應義塾大学法学部長・教授、法学博士
国分 良成氏
【演題】中国台頭の検証と日米中関係
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1953年生まれ。1981年慶應義塾大学大学院博士課程修了後、慶應義塾大学法学部専任講師、85年助教授、
92年教授、99年から07年まで東アジア研究所長。この間、ハーバード大、ミシガン大、復旦大、北京大、台湾大の
客員研究員を歴任。専門は中国政治・外交、東アジア国際関係。前日本国際政治学会理事長、
前アジア政経学会理事長、The China Quarterly誌編集委員、富士通(株)社外取締役。
著書に『現代中国の政治と官僚制』(慶應義塾大学出版会、2004年度サントリー学芸賞)、
『アジア時代の検証 中国の視点から』(朝日選書、1997年度アジア太平洋賞特別賞)、
『中華人民共和国』(ちくま書房、1999年)、共編著に『中国的問題群1 党と国家』(岩波書店、2009)、
『現代東アジア』(慶應義塾大学出版会、2009)、Getting the Triangle Straight: Managing China-Japan-US Relations(Japan Center for International Exchange, 2010)など。

講義概要

いまや世界中で中国台頭に関する議論が行われている。中国の行方が、今後の世界を考えるうえで重要なファクターになっているからである。 ここでは中国台頭の実相をその内部から解き明かすとともに、日米中関係の現在的位相を考える
第13回
2011年 1月21日 
モデレータ教員:
当麻
アクセンチュア株式会社 テクノロジーコンサルティング本部 
エグゼクティブパートナー
米澤 創一
【演題】プロジェクトマネジメント的生活のススメ
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:30-21:00(6時限、スタート30分変更)

講師プロフィール

京都大学経済学部経営学科卒業。現在はアクセンチュア株式会社にてテクノロジーコンサルティング本部、SAPビジネスインテグレーショングループ統括エグゼクティブパートナー。日本のプラクティスにおける品質責任者、システムインテグレーションの成功確率をより高めるためのグローバルプログラムの日本におけるリーダー、新人および若手社員の教育担当シニアエグゼクティブなどを歴任。プロジェクトマネジメントの専門家として数多くの大規模システム構築プロジェクトの経験を持つ。また、企業の情報システム部に対してのコンサルティング、教育なども多数経験。システム構築方法論、ソフトウェア工学に対しても豊富な知識、経験を有する。本講義のほかにも、SDMのコア科目である「システムズエンジニアリング序論」「プロジェクトマネジメント」で非常勤講師として講義を受け持つ。共著書に「CMMI 基本と実践」、「ソフトウェアテストと品質保証の実際」、共訳書に「成功するソフトウェア開発-CMMによるガイドライン」などがある。

講義概要

プロジェクトマネジメントスキルはいわゆる大規模プロジェクトだけのものではない。自らの生活を「プロジェクト」としてとらえ、プロジェクトマネジメントスキルを活かし、より効率的に、より楽しく、より豊かに毎日を過ごすためのヒントを、プロジェクトマネジメントの専門家である講師が自身の経験をまじえて紹介する。
第14回
2011年 1月28日 
モデレータ教員:
安岡(当麻)
早稲田大学大学院公共経営研究科客員教授
前高知県知事
橋本大二郎氏
【演題】構想のよりよい実現に向けて
■会場:日吉キャンパス独立館地下2階DB201
■時間:18:50-20:30(6時限、スタート10分変更)

講師プロフィール

1947年東京都生まれ、1972年慶應義塾大学学部卒業、同年4月、日本放送協会(NHK)に入局。 1991年12月高知県知事選で初当選。2007年12月任期満了に伴い高知県知事を退任。 4期5選16年の職務であった。 近年は、国が地方の隅々にまで目を配る現在の中央集権型の体制を改めて、財源と権限の移譲を受けた地方が自らの知恵と努力と責任で将来を決めていけるような「地域自立型の国づくり」を目指して、TVや講演会活動などを精力的に進めている。著書には、「政治家無用論」、「知事」、「土佐発 情報維新」、「未来へ」~霞が関と永田町~大改革の処方箋、他、多数。

講義概要

企業であれ、行政であれ、スムーズに仕事を進めていくためには、立ち上げた構想を、少しでも早く、より良い形で、実現していく必要があります。しかし、現実には、絶対に動かないだろうと思えるような構想を立てたり、合意形成の手だてを怠って、実現に手間取ったりする事例が数多く見られます。民主主義という、大変すぐれた、でもとても手間のかかるシステムの中で、構想を少しでも早く、少しでもより良い形で実現するには、どうしたらいいでしょうか。国における、沖縄の普天間基地の問題をはじめ、高知県の東洋町で起きた、高レベル放射性廃棄物の最終処分場をめぐる問題など、知事時代の経験も踏まえて考えてみます。
第15回
2011年 2月4日 
モデレータ教員:
日比谷
宇宙航空研究開発機構 月・惑星探査プログラムグループ プログラムディレクタ
宇宙科学研究所 教授
川口 淳一郎氏
【演題】「はやぶさ」の帰還と,その運航の経緯から得た教訓
■会場:日吉キャンパス独立館地下2階DB201
■時間:18:50-20:30(6時限、スタート10分変更)

講師プロフィール

学歴・職歴: 昭和53年 3月 京都大学工学部機械工学科卒業。 昭和55年 3月 東京大学大学院工学系研究科航空学専攻課程修士課程修了。 昭和58年 3月 同上 博士課程修了。工学博士。 昭和58年 4月 文部省宇宙科学研究所システム研究系助手。 昭和63年 4月 同上 助教授。 平成12年10月 同上 教授。 平成15年10月 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部に改組。 平成18年 3月 同上 宇宙航行システム研究系 教授。同研究主幹。深宇宙探査センター長。 平成20年 4月 同上 月惑星・探査プログラムグループ プログラムディレクタを併任、 現在にいたる。この間、昭和62年11月~昭和63年5月 文部省在外研究員(NASAゴダード宇宙飛行センタ)。平成12年度 学術審議会(特定領域推進部会)宇宙科学部会 専門委員。平成12年度 宇宙開発委員会 専門委員 。 平成19年度 日本学術会議 連携会員。
資格、受賞など: 昭和58年 3月 工学博士号(東京大学)、 昭和62年 3月 計測自動制御学会 技術賞、 平成 3年 3月 日経 BP 賞、 平成 5年12月 NASA Group Achievement Award (GEOTAIL) 平成16年 4月 日本航空学会 技術賞、平成18年 4月 Space Pioneer Award (米 National Space Society) 、 平成19年 4月 日本航空学会 技術賞、平成19年 4月 ナイステップ研究者に選出 文部科学省、平成19年 4月 文部科学大臣賞 技術賞
国内特許 3件  (ランデブ・ドッキング標的、スラスタ噴射時間遅れ制御器、惑星表面標本採取装置)
米国特許 2件 ("APPRATUS AND METHOD FOR CONTROLLING THRUSTER VALVE"(1997), "SAMPLE COLLECTOR"(1997))
特許:ソーラーセイルを含む大型膜宇宙構造物の展開、展張方式 2001. 特許第3541225号、 2005. Canada 2,367,979、
2004. Russia, 2232111、 2004. USA US 6,689,952 B2
学会: 日本航空宇宙学会、 米国航空宇宙学会(AIAA)、米国宇宙協会(AAS)、 米国惑星協会(TPS)、 計測自動制御学会
システム制御情報学会、 日本惑星科学会 各会員
著書:『人工衛星と宇宙探査機』(コロナ社),『航空宇宙における制御』(コロナ社),『ビークル 』計測・制御テクノロジーシリーズ(コロナ社)

講義概要

「はやぶさ」探査機は,この6月13日に豪州ウーメラ砂漠地区へ,そのカプセル を投下・着地させ,地球に帰還した.本講義では,この7年間にわたる飛行をふり返り,とくに不具合時におけるプロジェクトの対応方法について述べ,そこから得られて教訓を分析する.加えて,今後の宇宙探査プログラムについて展望し,成果出しに長期を要する科学技術ミッションの遂行方法,関係する政策等についても解析する.