3つのポリシー
学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
修士課程では、現代の大規模・複雑な諸課題の解決に資する革新的な技術システムのデザインとエンジニアリングに関する研究をおこなうことを通してこれを実践できることを目指す人、現代の多様な社会システムの問題解決策や、プロジェクトを成功に導くリーダーシップ及びマネジメントに関する研究をおこなうことを通してこれを実践できることを目指す人を受け入れます。学位にふさわしい人材を育成するため、民間企業・官公庁・諸団体等で活躍されている実務経験者(若手・多年経験者)や大学卒業後の進学者など、幅広い分野の方々を受け入れます。多様な学生と共に積極的に学び、そして社会で活用していくために十分な資質、能力、意欲を備えているかどうかを、総合的に判断して選考をおこないます。
博士課程では、現代の大規模・複雑な諸課題の解決に資する革新的な技術システムのデザインとエンジニアリングに関して高度な学術的研究をおこない、研究者や社会的実践者として各分野に貢献することを目指す人、現代の多様な社会システムの問題解決策や、プロジェクトを成功に導くリーダーシップ及びマネジメントに関する高度な学術的研究をおこない、研究者や社会的実践者として各分野に貢献することを目指す人を受け入れます。学位にふさわしい人材を育成するため、民間企業や官公庁でご活躍されている実務経験者(若手・多年経験者)をはじめ、修士修了後の学生を含めた世代を超えた幅広い分野の方々を受け入れます。修士課程相当の学力・研究力を備え、自ら研究を計画・実行し、そして専門家として社会で活用していくために十分な資質、能力、意欲を備えているかどうか、入学後に研究をすすめるための準備がおこなわれているかを、総合的に判断して選考をおこないます。
教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
修士課程では、コア科目として、戦略的システムエンジニアリングの方法とコミュニケーションスキルを含めた総合的なマネジメント能力を習得し、"実学" の科目「デザインプロジェクト」に取り組んでもらいます。このほかに世界的な広い視野を獲得していただくための様々な科目が用意されています。
修士課程(システムエンジニアリング学)では、主として技術システムのデザインに関わる分野について、2年間(標準)にわたり研究に取り組み、その成果を国内外で発表するなどして、修士論文としてまとめます。修士課程(システムデザイン・マネジメント学)では、主として社会システムの問題解決に関わる分野について、2年間(標準)にわたり研究に取り組み、修士論文としてまとめます。
博士課程では、各自の必要な科目(特にコア科目等)を学ぶために修士課程の科目を受講することが可能となっています。博士課程(システムエンジニアリング学)では、主として技術システムのデザインに関わる分野について、3年間(標準)にわたり研究に取り組み、その成果を国内外での発表を通じて外部の専門家からの評価も得ながら、博士論文としてまとめます。博士課程(システムデザイン・マネジメント学)では、主として社会システムの問題解決に関わる分野について、3年間(標準)にわたり研究に取り組み、その成果を国内外での発表を通じて外部の専門家からの評価も得ながら、博士論文としてまとめます。
どの学位においても、SDM研究科はMIT、Montclair State University、TU Delft、INSA、Politecnico di Milanoなどとの連携により、日本にいながら、海外の著名教授陣の講義を受講できます。また、これらの大学とは積極的に交換留学を行っています。SDM研究科が対象とする問題は大変幅広いので、様々な関係者の指導を仰ぎながら研究を実施し、論文としてまとめて行きます。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
修士、博士ともに学位には「システムエンジニアリング学」と「システムデザイン・マネジメント学」があります。
修士(システムエンジニアリング学)は、コア科目およびプロジェクト科目を学び、そのほかに世界的な広い視野を獲得するための科目を学んだのち、主として技術システムのデザインに関わる分野について修士論文として研究をまとめることで、学問を修めることを意味します。修士(システムデザイン・マネジメント学)は、コア科目およびプロジェクト科目を学び、そのほかに世界的な広い視野を獲得するための科目を学んだのち、主として社会システムの問題解決に関わる分野について修士論文として研究をまとめることで、学問を修めることを意味します。
博士(システムエンジニアリング学)は、主として技術システムのデザインに関わる分野について学術的な論文が専門家に評価される、あるいは自らが作り上げたシステムが専門家に評価され、その研究成果を博士論文としてまとめることで、学問を修めることを意味します。博士(システムデザイン・マネジメント学)は、主として社会システムの問題解決に関わる分野について学術的な論文が専門家に評価される、あるいは自らが作り上げたシステムが専門家に評価され、その研究成果を博士論文としてまとめることで、学問を修めることを意味します。
課程修了にあたって修得しておくべき学習成果
高度で複雑な技術的課題から、互いに相互に複雑に絡み合って問題解決の難しい社会的課題まで、対応できるソリューション能力が身についているかを、以下のプロセスにより、実証的に学習し、習得できるようにしている。すなわち、コア科目を設定し、基本的なシステムデザインマネジメント学の体系を身につけさせるようにしている。また、選択必修科目や選択科目では、学生の幅広いニーズに応えるべく、研究遂行の基盤となる考え方、分析技術、応用力、および人文・社会・自然科学の幅広い領域に渡る知識を実践的に学ばせ、現代社会を俯瞰した基盤学を習得させている。また、修士としての総合力を習得させるため、新規性・独創性を重視した修士研究を実施させ、論文作成能力を習得させている。
修士課程
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科は、研究科の「教育研究上の目的」に定める人材を養成するため、修士の学位を申請し、次に掲げる基準を達成した学生に修士の学位を授与します。
- 所定の単位を修得し、SDM・SE学を十分理解していると認められること
- 修士論文を提出し、研究像、新規性・独創性、問題設定・仮説、結論の明確さ・検証の質、プレゼンテーションの質という複数の視点による審査において合格すること。
後期博士課程
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科は、研究科の「教育研究上の目的」に定める人材を養成するため、博士の学位を申請し、次に掲げる基準を達成した学生に博士の学位を授与します。
- SDM・SE学問分野を十分理解していると認められること
- 得られた学術的な知見が、国内外の学術分野において新たな貢献となりうるものであること
- 博士論文を提出し、高度な素養と思考力、表現力を基盤として、課題を自ら発見し、実証的かつ独創的な研究を独立して遂行する能力を修得していることを示すこと
- 国際社会においても活躍できると認められること