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CDF(Concurrent Design Facility)(協生館3階)

世界最先端のコンカレントデザインファシリティー

SDM研究科では研究教育の中心となる設備としてCDF (Concurrent Design Facility) を導入しました。これは4K 立体視映像を中心とした先端的なディスプレイ設備で、通常の授業や遠隔授業、遠隔会議での使用にとどまらず、高精細プロジェクタを用いた3D画像研究、大規模シミュレーション研究、高度ITを用いた国内外との連携プロジェクト推進など、学際性・国際性に富んだ最先端研究・教育の推進に役立っています。

最大6 画面のマルチディスプレイ

4Kスクリーンと108インチモニタで構成されたCDF 設備

映像表示のためのディスプレイ装置はバーチャルリアリティ技術等によって没入感の提示が注目されるようになってきましたが、実用化システムに向かうに従い、さらにより高解像度の映像が要求されるようになってきています。4K とは水平4,096×垂直2,160 画素の高解像度映像を意味し、これまでのフルハイビジョン映像の約4 倍の解像度にあたります。特にCDF では4K プロジェクタ(SONY, SRX-S110) 2 台をスタックで使用し、偏光方式による立体視映像の投影を可能にすることで、高解像度かつ高没入感の映像を実現しています。プロジェクタの輝度は10,000 ANSI ルーメン、スクリーンにはリアプロジェクションのハードスクリーン(ニップラ, ブルーオーシャン) を使用することで、高輝度・高コントラストの映像を提示しています。この4K ディスプレイは4K 解像度の立体視映像の投影だけではなく、フルハイビジョン4画面のマルチディスプレイとしても使用することができます。またCDF 設備全体としては、4K スクリーンの両サイドに設置されている108 インチのフルハイビジョン液晶モニタと合せて、全体として最大6 画面のマルチディスプレイ環境として利用することができるなど、幅広い用途での利用を想定しています。

種々のCG映像やビデオ映像を提示


4K 立体視CG 映像を用いた分子データの可視化

映像を提示するための入力源としては、4K 立体視映像生成用のグラフィックス計算機 (Dell Precision T7400, 2x Quad Core Xeon 3.2GHz + NVIDIA Quadro Plex 1000 Model IV) 2 台を含むグラフィックス計算機7 台の他にビデオサーバ、教育用ワークステーション端末 (IBM BladeCenter HC10) 、持込みのノートPC等を利用することができ、種々のCG映像やビデオ映像を提示することができます。特に各グラフィックス計算機はLinux とWindows のデュアルブートの構成になっており、いろいろなアプリケーションに対応することができます。これらの映像入力源と出力先はマトリックススイッチを介して接続されており、ワイヤレスのタッチパネルを使って入力と出力を自由に切り替えられるのが特徴です。

マルチスクリーンを用いたプレゼンテーション


マルチスクリーンを用いたプレゼンテーション

以下の写真はCDF の設備を実際に使用している様子を示したものです。現状では、4K 立体視映像を生成するソフトウエアとして、小木哲朗教授等の研究室で開発されたOpenCABIN ライブラリ、株式会社ケイ・ジー・ティー、株式会社フィアラックスとの共同研究プロジェクトの中で開発されたFusion VR、商用可視化ツールAVS 等を利用することができますが、CG 映像の研究者ではない一般の利用者が手軽に高品質映像を利用できる環境を整備していくことが今後の課題です。

CDFの詳細は、小木研究室のページでご覧ください。