SDM特別講義 2011年度 秋学期
講義日程 | 講師・演題 |
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第1回 2011年10月7日 モデレータ教員: 春山 |
![]() 田村 大 【演題】東京大学i.schoolの挑戦―21世紀のイノベーター育成に向けて ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール(株)博報堂イノベーション・ラボ上席研究員を兼任。社会科学、認知科学を背景に、人間中心のイノベーション・プロセスの研究教育に取り組む。また、2000年代前半より「ビジネス・エスノグラフィ」の体系化に着手し、数々の企業コンサルティングを手がけてきた。共著に「センサネットワーク技術―ユビキタス情報環境の構築に向けて」(東京電機大出版局)、「東大式世界を変えるイノベーションのつくりかた」(早川書房)他。 講義概要東京大学発のイノベーター養成プログラム「東京大学i.school」。世界のフロントラインで活躍する実務家、研究者とのこれボレーションの下、ワークショップ形式で実践的なイノベーション創出に取り組んできた3年間をビビッドにお伝えするとともに、i.schoolの理念、目指すべき未来を提示し、受講者の皆さんと議論を深めたいと思います。 |
第2回 2011年10月14日 モデレータ教員: 高野 |
![]() 札野 順 【演題】「What Does Make Your Life Worth Living? -『幸せ』をめぐる知と技術者倫理の新しい潮流-」 ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール略歴: 1980年3月 国際基督教大学教養学部理学科卒業、1982年6月 同大学院教育学研究科博士前期課程修了(理科教授法)、同年 オクラホマ大学大学院留学、1988年6月 スミソニアン研究所アメリカ歴史博物館大学院生研究員(Graduate Fellow)、1990年5月 オクラホマ大学大学院博士課程修了Ph.D.(科学史)取得、1990年4月 金沢工業大学工学部助教授(科学技術史)、1992年5月 企画部国際交流室の新設に伴い室長を兼務現在に至る、1994年4月 同学同学部教授に昇任、現在に至る、1997年4月 同学科学技術応用倫理研究所設立に参画し、 研究員となり、現在に至る(2004年から所長)、1999年~ 大阪府立大学、信州大学、大阪大学、名古屋大学、東京工業大学、北陸先端科学技術大学院大学、京都大学大学院、九州大学など非常勤講師、2003年8月 東京大学客員教授(2004年1/31まで)、2003年4月~ 放送大学客員教授(TV科目「技術者倫理」主任講師)兼務、現在に至る、2003 年4月 東京大学生産技術研究所顧問研究員(兼務 現在に至る)、2004 年4月 金沢工業大学大学院工学研究科専攻共通主任(兼務 現在に至る)、2004 年4月 金沢工業大学科学技術応用倫理研究所所長(兼務 現在に至る)、2004 年 UNESCO 科学的知識と技術の倫理に関する世界委員会委員(兼務 2009年12月まで)、2006 年1月 日本学術会議科学者の行動規範検討委員会委員(2008年まで)、2006 年 同WFEO分科会委員(特別連携会員) (2008年まで)、2010年5月 日本工学アカデミー会員、現在 日本工学会技術倫理協議会幹事、電気学会倫理委員会特別委員、土木学会社会行動規範委員会アドバイザー、日本工学教育協会技術者倫理調査研究委員会委員長、文部科学省科学技術・学術審議会専門委員(脳科学委員会委員および安全・安心科学技術委員会委員)、など兼務 主な著書・訳書: Jun Fudano, Early X-Ray Research at Physical Laboratories in the United States of America, circa 1900: A Reappraisal of American Physics, UMI Dissertation Service (Ph.D. Dissertation Thesis adviser: Mary Jo Nye), 1990 年1月 共著、大野誠・小川眞理子編著『科学史の世界』丸善、1991年3月 共訳、D.C.リンドバーグ・R.L.ナンバーズ『神と自然』みすず書房、1994年(渡辺正雄・村上陽一郎ほかと共訳)、1994年 共著、竹内啓ほか編著『高度技術社会のパースペクティブ-新しい科学技術文明の構想-』丸善プラネット、1994年 共訳、C. ウイットベック『技術倫理1』みすず書房、2000年 共訳、R.シンジンガー他『工学倫理入門』丸善、2002年 共著、土木学会編『土木技術者の倫理-事例分析を中心として-』土木学会、2003年 札野順編著『技術者倫理』放送大学教育振興会、2004年 共著、『実践のための技術倫理-責任あるコーポレート・ガバナンスのために-』東京大学出版会、2004年 共著、土木学会編『技術は人なり-プロフェッショナルと技術者倫理-』土木学会、2005年 共著、科学倫理検討委員会(編集)、『科学を志す人びとへ』、第5章、化学同人、2007年11月 共著、今道友信・札野順(監著)、『はじめて学ぶ 技術倫理の教科書』、丸善、2008年5月 札野順編著、『改訂版 技術者倫理』、放送大学教育振興会、2009年3月、244頁 共著、奈良由美子・伊勢田哲治編著、『生活知と科学知』、第7章(「安全と安心をめぐる知」、pp. 92-105)、放送大学教育振興会、2009年3月、223頁 講義概要東日本大震災後、科学技術と社会の関係を問い直す動きが進んでいる。科学技術の目的とは何か。技術者倫理の基本原則は、技術の実践において公衆の安全・健康・「福利」を最優先させることである。また、幸福の追求は、人の基本的な権利である。では、「幸せ」とは何か。これらの問いについて、ポジティブ心理学の知見を紹介しながら、3.11以降の世界における技術者の倫理と担うべき役割について検討する。 |
第3回 2011年10月21日 モデレータ教員: 手嶋 |
![]() 谷内 正太郎 【演題】これからの日本外交と学生諸君への期待 ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール生年月日:昭和19年1月6日(67歳) 出身地:富山県(出生地:石川県金沢市) 現職:早稲田大学日米研究機構日米研究所教授、慶應義塾大学大学院SDM研究科教授、東京大学教養学部非常勤講師 略歴:昭和44年3月 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了、同年4月 外務省入省、平成20年1月 外務省退職、平成20年1月~22年7月 外務省顧問、平成21年1月~9月 政府代表、平成23年1月 日本財団特別顧問 ※ この間本省では、アジア局、北米局、条約局、人事課長、条約局長、総合外交政策局長、内閣官房副長官補、外務事務次官。在外では、在アメリカ大使館(2回)、在フィリピン大使館、在EC代表部勤務、及び在ロスアンジェルス総領事。 ※また、米国フレッチャー・スクールで研修(昭和45年~47年)、ハーバード大学国際問題研究所フェローとして研究経験(昭和62年~63年)あり。 ※早稲田大学国際学部(昭和61年)、上智大学法学部(平成5年、6年)、西南学院大学法学部(平成5年)、慶應義塾大学法学部(平成8年)、中央大学法学部(平成13年~15年)各非常勤講師を歴任。 ※著書に「多様化する国際的脅威と日本の対応」(田中明彦監修・「『新しい戦争』時代の安全保障」所収、都市出版)、「外交の戦略と志」(産経新聞出版)、「オバマ新政権と日米関係」(薮下史郎監修・「世界政治経済と日本・米国・中国」所収、東洋経済新報)。 講義概要1. はじめに 2. 日本外交の基本姿勢 吉田元総理の教訓(「回想十年」) (1)外交感覚の必要性 (2)戦略的思考の重要性 (3)一切の前提は安全保障 (4)国益と国際公益の整合性 (5)日米同盟の重要性 (6)排外心理の政治利用を排す (7)強力な政府の必要性 (8)政と官 3. 戦略的思考に基づく外交 (1)外交とは国際舞台で国益(national interest)を追求すること (2)国家の究極的な存在理由は安全保障である (3)タテ軸(歴史軸)とヨコ軸(地政学)を踏まえた戦略的思考 (4)新しいパワー・バランス (5)日米関係 (6)日中関係 4. 若き学生諸君に期待すること |
第4回 2011年10月28日 前野(櫻井) |
![]() 慶應義塾大学SDM研究所 研究員 大谷 康雄 【演題】航空自衛隊の研究開発 開講時間が変更になりました ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:20:00-21:30(6時限) 講師プロフィール1989年 防衛大学校卒業、1994年 防衛大学校理工学研究科修了、防衛省技術研究本部、航空自衛隊飛行開発実験団においてF-2支援戦闘機の開発に従事。その後、防衛省航空幕僚監部防衛部、技術部等に勤務。2008年から内閣官房宇宙開発戦略本部事務局にて宇宙基本計画策定に従事。2010年 航空自衛隊幹部学校、2011年8月から航空幕僚監部技術課航空班長。 講義概要防衛装備品にかかわるニーズとシーズ、運用要求から装備化に至るまでの過程、予算や計画といったマネジメント、さらには今後の課題など、戦闘機の開発を参考にしながら航空自衛隊の研究開発をわかりやすく紹介します。 |
第5回 2011年11月4日 モデレータ教員: 白坂 |
![]() 山本 修一郎 【演題】システム要求のマネジメント ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール1979年 名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻修了、同年 日本電信電話公社入社、2002年 (株)NTTデータ 技術開発本部 副本部長、2007年 同社初代フェロー,システム科学研究所 所長、2009年 東京工業大学 統合研究院 医療情報プロジェクト 特任教授、同年 名古屋大学 情報連携統括本部 情報戦略室 教授、ソフトウェア工学,要求工学,ICカードプラットフォーム,ユビキタスコンピューティング,知識創造デザインの研究に従事。情報処理学会業績賞,電子情報通信学会業績賞,逓信協会前島賞など受賞、博士(工学)。 著書に「要求定義・要求仕様書の作り方」(ソフト・リサーチ・センター、2006),「~ゴール指向による~システム要求管理」(ソフト・リサーチ・センター、2007),「すりあわせの技術」(ダイヤモンド社、2009),「CMCで変わる組織コミュニケーション」(NTT出版、2010)など。 講義概要システムには運用環境が必要であるから、運用環境が分からないとシステム要求を定義できない。しかし、運用環境を完全に定義することはできないから、システム要求も完全には定義できない。したがって、運用環境の変化に応じてシステム要求が変化することを前提にした、システム要求の継続的なマネジメントが必要になる。講義では、システム安全性要求やシステム運用要求に対するマネジメント手法の事例などを紹介する。 |
第6回 2011年11月11日 モデレータ教員: 前野 |
![]() 浅野 隆 【演題】これからのモノづくり企業の経営視点~世の中のうねりとモノづくり企業の方向~ ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール1972年 大手建材メーカーに入社後、1983年 株式会社日本能率協会コンサルティングに転職。1999年 JMAC-ADGのChairman、2001年 取締役就任、2002年 子会社JMACアメリカの代表取締役社長を経て、2008年 代表取締役社長となる。生産管理、JIT:LEAN、SCM、KAIZEN、グローバルマネジメントなどのコンサルティング、研修、講演など数多くの経験を持ち、JMACプロジェクト「JMAC-i」では、海外勤務経験を活かし、グローバルな視点からの日本企業の「場のマネジメント」による人・組織の活性化研究をしている。主要著書・論文には「経営百科事典(JIT)」「IEハンドブック(生産管理)」「グローバルマネジメント(研究まとめ)」「Lean Manufacturing (Manufacturing Engineering Handbook)」等がある。 講義概要日本のモノづくり企業は1985年まで、内部のプロセス改善を経営の軸とし、他国の企業に比べ品質、コスト、納期等で良さを発揮してきた。内部のプロセス改善は日本の文化、価値観に合致し、日本経済の大きな成長の原動力のひとつであった。1985年のプラザ合意後、経済と企業経営の枠組みが新自由主義、金融資本主義、市場原理主義等と言われている枠組みへ大きく変化した。この枠組み変化により、世界の企業経営が今までの内部重視から、顧客、市場、連携先等、企業の外部重視に移り、短期的な金融効果確保がより大事になってきた。日本企業は、失われた10数年でこの欧米型への経済の枠組み、企業経営への変革を目指したが、従来の企業文化との摩擦もありうまく行かなかった。今後、アジアでの経済規模が大きくなるという量的変化が、従来の欧米型の経済、企業経営を変化させると言う質的変化を起こすと考える。行きすぎた金融資本主義からの揺り戻し現象も起きている。この大きなうねりの中で、日本のモノづくり企業はどのような考え方で臨み、どのような方向を目指したら良いのか。今回の講義では、次のうねりは何か、また、日本の持つ良さを活かし日本のモノづくり企業はモノづくりの原点に戻ること、外に出ること、日本にこだわることが重要であること、これらの実践が、世界における日本の存在意義の向上に繋がること等を述べる。 |
第7回 2011年11月25日 モデレータ教員: 白坂 |
![]() 日高 一義 【演題】サービスイノベーションとサービスサイエンス ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール1984年 日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所入所。最適化技術、離散アルゴリズム、数理解析技術、ビジネス・ソリューション、計算組織論などの研究プロジェクトの指揮にあたる。IBM Research ワトソン研究所の戦略部門での海外勤務を経て、東京基礎研究所ビジネス・サービス・リサーチ担当に就任。2009年8月 北陸先端科学技術大学院大学教授。文部科学省科学技術政策研究所客員研究官。IEEE会員。情報処理学会会員。日本オペレーションズ・リサーチ学会会員。SRII Japan Chapter 代表。 2010年10月より現職。 講義概要サービスサイエンス(Service Science、サービス科学)は、「サービス」を科学する対象として捕らえ、その生産性と質を向上させ、イノベーションを実現する為の学問を確立する試みと言える。サービスイノベーションとサービスサイエンスの関係に関して講演する。 |
第8回 2011年12月2日 モデレータ教員: 中野 |
![]() 麦野 豪 【演題】ブランド再構築論 ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール1965年生まれ。1994年、MBAを取得後、日本の総合商社のシカゴ支社に3年間駐在。1998年より、外資系企業数社において、営業、マーケティング業務に携わる。2005年3月、オーデマピゲジャパンの代表取締役兼最高経営責任者に就任。 講義概要ブランド価値とは何か?成熟した市場で、長年熟成されたブランドイメージをどう変えていくのか?一旦衰退した機械式時計産業がどう復活を遂げてきたのか?高級品市場のなかでのファミリービジネスの強みとは?スイス名門時計ブランドのオーデマ ピゲが日本法人を設立以来行ってきた取組の実例を用いて、ブランドビジネスのマーケティングについて考察する。 |
第9回 2011年12月9日 モデレータ教員: 前野 |
![]() 紺野 登 【演題】知識経営とデザイン ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール知識経営とデザインマネジメントなどの概念を広め、創造的組織のありかたを研究するとともに現場でのコンサルティング、教育などを行う。現在、KIRO(知識イノベーション研究所)代表、多摩大学大学院教授、京都工芸繊維大学新世代オフィス研究センター特任教授。著書に『美徳の経営』(共著、NTT出版)、『知識デザイン企業』(日本経済新聞社)などがある。 講義概要知識社会経済の経営体系としての「知識経営」の体系・現況とデザインの知の関わりについて考える。 |
第10回 2011年12月16日 モデレータ教員: 嶋津 |
![]() 救急科医長 兼 医療安全管理部部長、臨床工学科部長 橘田 要一 【演題】災害時の医療支援―阪神淡路・東日本大震災を経て― ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール1986年金沢大学医学部卒業後 横浜市立大学医学部病院研修医、その後国立横浜病院・横浜赤十字病院・横浜市立市民病院脳神経外科、1996年より横浜市立大学医学部付属病院救命救急センター、1999年に英国でMIMMS(大事事故災害の医療支援)コースを学ぶ。2002年国立病院機構横浜医療センター、2005年東京大学医学部付属病院救急部、2008年大船中央病院を経て2010年より現職 講義概要東日本大震災の際に福島県で行った医療支援について、原子力発電所20km圏内の病院に取り残された入院患者搬送プロジェクト、医療支援に関する福島県災害対策本部の状況、津波の被害にあった新地町での避難所や町役場に設置した仮設診療所での活動を中心に紹介する。そして災害時の医療支援の基本的な考え方、阪神淡路大震災から東日本大震災の間の日本の災害医療の進歩を説明する。また、英国の災害医療の情報が日本に与えた影響や、平時の英国と日本の救急医療システムの相違および、MIMNMS、BASICS、NHS Directなど英国のシステムを簡潔に紹介する。さらに、これから発生が危惧されている関東地方での大震災の医療支援の課題と対応にもふれる。 |
第11回 2012年1月6日 モデレータ教員: 前野 |
![]() 河野 宏和 【演題】モノづくりの原点を考える ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程を経て、1987年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科助手、1991年 同研究科助教授。1991~92年ハーバード大学ビジネス・スクール訪問研究員。1998年より慶應義塾大 学大学院経営管理研究科教授。2009年10月より同研究科委員長、ビジネス・スクール校長。専門は生産管理、生産マネジメント。工学博士。日本経営工学会副会長、TPM優秀賞審査委員、IEレビュー誌編集委員長を務める。 講義概要生産プロセスにおいて、付加価値とムダを区分して捉える見方をベースとして、システムにおける付加価値、広く企業活動における付加価値とムダ、それを区分できる人材が有すべき資質について検討する。そこから、大学におけるリーダー育成・教育の課題に言及する。 |
第12回 2012年1月13日 モデレータ教員: 白坂 |
![]() 藤田 壮 【演題】環境都市を通じてのグリーン・イノベーションシステムの開発 ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール1984年 東京大学工学部都市工学科卒業、1991年 米国ペンシルバニア大学大学院都市地域計画専攻修士課程修了、1997年 東京大学 博士(工学)、1984年~大成建設で都市開発計画等を担当、1994年~大阪大学大学院工学研究科環境工学専攻助手・助教授、2003年~東洋大学工学部環境建設学科教授、 2004年~東洋大学大学院工学研究科地域産業共生研究センター長、2005年~(独)国立環境研究所水土壌圏環境研究領域水環境質研究室長、2006年 国立環境研究所アジア自然共生研究グループ環境技術評価システム研究室長を経て2011年より現職。2008年~中国科学院瀋陽応用生態研究所客員教授/2009年~名古屋大学大学院環境学研究科連携大学院教授、国連大学客員教授ほか。土木学会 環境システム委員会環境評価研究小委員会小委員長、国際産業エコロジー学会理事、中国瀋陽市循環経済国際専門家、内閣府環境未来都市有識者懇談会委員、環境省中央環境審議会専門委員、国土交通省社会整備審議会臨時委員他。 講義概要温暖化問題や資源枯渇、高齢化などの21世紀の都市を巡る背景をデータを用いて概観したうえで、国内外で進められている低炭素都市、資源循環都市エコタウンなどの政策、開発事例を紹介する。工学と社会科学を統合する今後の日本での成長戦略とも期待される「グリーンイノベーション」システムの都市での計画と、社会実装、その評価検証研究について紹介する。 |
第13回 2012年1月20日 モデレータ教員: 当麻 |
![]() 西島 篤師 【演題】一生元気一生現役 定年制のない会社のものづくり、人づくり ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール学職暦:昭和42年3月 豊橋市立牟呂中学校卒業、昭和45年3月 愛知県立豊橋東高等学校卒業、昭和49年3月 専修大学経済学部経済学科卒業、昭和49年3月 豊橋工倶西島鐵工所入社、昭和49年3月 ブラウボイレン(独)ゲーテ学院初級クラス入学、中級クラス・プリーン市、高等クラス・イザローン市で勉学、昭和51年4月 マンハイム大学(独)経済学部入学、昭和52年10月 カールスルーエ工科大学(独)入学、工作機械学・機械設計学勉学、昭和55年10月 帰国、豊橋工倶西島鐵工所日本勤務、平成7年3月 豊橋工倶西島鐵工所代表者となる、平成10年7月 西島株式会社代表取締役社長に就任 団体役員暦:昭和58年1月 豊橋青年会議所入会、平成元年1月~12月 日本青年会議所規制緩和政策委員会委員長、平成2年1月~12月 豊橋青年会議所理事長、日本青年会議所第39回全国会員大会豊橋大会開催、平成2年5月~豊橋日独協会副会長兼事務総長、平成4年5月~平成5年5月豊橋市小中学校PTA連絡協議会会長、平成7年4月~豊橋商工会議所常議員、鉄工業部会副会長、平成7年5月~豊橋相撲協会副会長、平成14年4月~15年3月 豊橋工業高校PTA会長兼愛知県東三河高等学校PTA連合会会長、平成15年7月~豊橋商工会議所チタノミックス研究会幹事、平成20年7月~学校法人専修大学評議員、平成20年11月~豊橋商工会議所ものづくり特別委員会委員長 、平成21年9月~学校法人専修大学理事、豊橋工業高校評議員 受賞暦:平成11年7月12日 ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字綬賞 講義概要産業立国日本には天然資源はなく、あるのは「人」という資源だけ、しかし「人」は「宝」である。その「宝」を60歳、65歳という定年で切るのはおかしいし、もったいない。健康で元気である限り、その人の経験やノウハウ、技能を生かしていく。元気である限り、進化する人生を歩み、また反面、次の世代には伝承することも大切である。これこそが活力の源であり、日本の生きる道である。 |
第14回 2012年1月27日 モデレータ教員: 当麻 |
![]() 池田 守男 【演題】2020年に描く新しい公益の姿 ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール香川県高松市生まれ。㈱資生堂代表取締役社長、会長を経て、06年6月から現職。その他の現職として、内閣府公益認定等委員会委員長、東洋英和女学院理事長兼院長 等。これまで経団連評議委員会副議長・社会貢献推進委員長・少子化対策委員長、教育再生会議座長代理、東京商工会議所副会頭、日本商工会議所特別顧問、等の公職を歴任。 講義概要日本は戦後の高度成長、経済の国際化、バブル経済と、「モノ」・「カネ」の面では豊かになったが、その一方で個人つまり、「私」を中心とした競争社会が続き、個人主義、利益第一主義へと振れていき、「心」の面で何か大きなものを欠落させた社会へとなってしまった。しかし、3月11日の東日本大震災を契機に社会のあり方は大きく変わろうとしている。大震災は大変不幸なことではあったが、日本各地で「互助互恵」の精神を持ち、災害復興支援に取り組む姿が見られた。この機運を軌道に乗せ、国や地方自治体に頼らない、民間を中心とした新しい公益社会を近い未来に実現したい。今後の描くべき社会の姿について、実例を交えお伝えする。 |
第15回 2012年2月3日 モデレータ教員: 西村 |
![]() 大島 周 【演題】金融システム崩壊後の世界と国家債務危機 ■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10) ■時間:19:00-20:30(6時限) 講師プロフィール昭和36年10月8日生 学歴:昭和59年3月 慶應義塾大学経済学部卒業 (専攻 国際経済学、深海研究会) 職歴:昭和59年4月 ㈱日本興業銀行外国資金部入行後、昭和62年3月同ロンドン支店マネーマーケット班に異動、東京・ロンドン市場にて、プラザ合意、ベルリンの壁崩壊、欧州通貨危機等に接し国際金融市場に於ける経験を積む。平成4年8月より同営業第六部に異動し主として鉄鋼・素材メーカー等の営業を担当。平成8年1月 同国際資金部異動後、㈱みずほコーポレート銀行発足当初まで8年半に亘り日本興業銀行にて主として外貨金利オペレーション及び欧米を中心とした外国債券投資を担当する。平成14年4月の㈱みずほコーポレート銀行立ち上げに関わったのち、平成16年4月 同市場営業部市場営業第三チーム次長に異動、金利デリバティブ営業に従事。平成18年4月 同ALM部香港資金室に異動し、室長として東アジア地域の市場関連業務を統括、平成21年4月 同国際資金証券部長、以後東京の外貨ALM・外債投資等外貨バンキング業務を担当している。平成23年4月 同執行役員 国際資金証券部長(現職) 講義概要08年9月のリーマン危機を切欠とした金融システムの崩壊は、先進各国においては迅速かつ大規模な財政出動と低金利政策、及び潤沢な流動性供給によって、全面的な崩壊の危機を脱したものの、結果として生じた各国財政状況の急速な悪化は、ギリシャ危機を発端とした欧州債務危機、米国格下げ・財政危機等の問題を引き起こしており、未だグローバル経済が安定成長軌道に回帰する道筋は見えていない。今次講義に於いては、現在の金融市場・各国財政状況等を概観しつつ、金融システムを制御せんとする世界的な規制強化の動きも踏まえて、金融危機とシステム崩壊後の新たな経済秩序の構築について、ご一緒に考察したいと考えております。 |