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SDM特別講義 2008年度 春学期

講義日程 講師・演題
第1回
2008年4月11日

モデレータ教員:

慶應義塾塾長
安西祐一郎
【演題】 システムデザイン・マネジメント研究科への期待(仮題)
■会場:三田キャンパス南館地下4階・ディスタンスラーニング(DL)室(予定)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール



講義概要

第2回
2008年4月18日

モデレータ教員:
中野
株式会社住環境計画研究所 所長
中上英俊
【演題】 地球環境問題とわが国のエネルギー政策
■会場:三田キャンパス南館地下4階・ディスタンスラーニング(DL)室
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

岡山県生まれ。1970年横浜国立大学大学院工学研究科修士課程修了,1973年東京大学大学院工学系研究科建築学専門課程博士課程修了。
同年、住環境計画研究所を創業、1976年株式会社として改組、代表取締役所長(一級建築士,博士(工学)(2007年東京大学))。
東京工業大学・統合研究院・特任教授、早稲田大学客員教授、九州大学大学院非常勤講師。
経済産業省総合資源エネルギー調査会委員、経済産業省産業構造審議会臨時委員、環境省中央環境審議会臨時委員、ESCO推進協議会副会長、日本エネルギー学会理事、Collaborative Labeling and Appliance Standards Program (CLASP) 理事、Energy Efficiency in Domestic Appliances and Lighting (EEDAL) 企画理事。
共著書:「エネルギー新時代」、「地球温暖化問題ハンドブック」、「地球時代の環境政策」などほか多数

講義概要

地球温暖化問題は人類にとって今世紀最大の課題である。この問題をどのように解決していくのか、エネルギー政策の最新動向をふまえ解説する。
第3回
2008年5月2日

モデレータ教員:
高野
日本航空機長
小林宏之
【演題】 ヒュマンエラー対策
■会場:三田キャンパス南館地下4階・ディスタンスラーニング(DL)室
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

ボーイング747―400機長。61歳。乗務時間1万7000時間を越える超ベテランとして企業の安全文化を実践し、「航空機の安心・安全」に係わるヒューマンファクターに深い造詣をもっている。今回は、航空機の安全運航に欠かせないヒューマンエラー対策についてお話いただきます。

講義概要

人は誰でもヒューマンエラーを起こす。ゼロにはできないが減らすことはでき、コントロールすることもできる。
第4回
2008年5月9日

モデレータ教員:
佐々木
キャスター・エコライフジャーナリスト
林美香子
【演題】 地域を元気にする食料生産戦略
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

札幌市出身。北海道大学農学部卒業後、札幌テレビ放送株式会社アナウンサーを経て、独立。以後、キャスター・エコライフジャーナリストとして活動。
エフエム北海道「ミカコマガジン」などの番組担当のほか、活字媒体で取材・執筆活動。食・農業・環境・地域づくりなどのシンポジウム・講演会にも参加。
2006年、北海道大学より、「農村と都市の共生による地域再生の基盤条件の研究」で博士(工学)・Ph.Dを取得。
主な著書、「農都共生のヒント~地域の資本の活かし方」(寿郎社)、「ハーブティーを飲みながら」(共同文化社)など。
主な公職、農林水産省政策評価会経営局専門部会委員、農林水産省・食料・農業・農村政策審議会臨時委員、北海道田園委員会委員、農林水産省「食と農の応援団」メンバー、「フォーラム・エネルギーを考える」メンバー、前田一歩園財団評議員など

講義概要

地域再生が急務の課題となっている現代の日本。一方、相次ぐ「食問題」をきっかけに、食の安全や食料自給率などに国民の関心が高まっている。食料生産の新しい戦略を考え、地域を元気にする方策を探る。グリーンツーリズムや農業ボランティアの活用、自然エネルギーを活用した農業生産のあり方を考える。
第5回
2008年5月16日

モデレータ教員:
日比谷
Aviation Engineering & Business Consultant
杉浦重泰
【演題】 プロアクティブな信頼性管理プログラム
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1969年4月に全日空(株)入社後、一貫して航空エンジンの技術部門に携わる。JT8D、RB211-22B、CF6、PW4000など欧米の航空エンジンメーカー3社のエンジンを歴任。2006年12月末、全日空(株)を定年退職後、航空技術&ビジネスコンサルタントとして独立。これまでNEDO「航空エンジン国産戦略委員会」委員長、「エコエンジン」、「ESPR」等の技術審査委員、JADC、SJAC、IADF等の各委員会委員を歴任。現在、P&W社のコンサルタントとして活躍する一方、物質・材料研究機構のリサーチアドバイザー、宇宙航空研究開発機構の客員研究員などを兼務。

講義概要

現在の航空エンジンの信頼性管理では、不具合が発生してから原因を探求し、技術対策を取るという後手のやり方になっている。この為フリートリーダーの航空会社は経年化による不具合を最初に経験する宿命にあり、その都度対策を実施するまで、生産的、経済的なインパクトを受けている。一方、経済性のニーズから双発機でも、より長く洋上飛行をすることが求められて来ており、エンジンの信頼性の維持向上は益々重要な課題となって来ている。ここで紹介するのは、故障が発生する前に不具合要因を見極め、早期に対策を立てることを目的とした新しい信頼性管理のアプローチである。
第6回
2008年5月23日

モデレータ教員:
西村
東芝シグマコンサルティング株式会社 代表取締役社長
山崎洋
【演題】 企業における経営変革の実践 -戦略思考と本質課題解決-
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1974年慶應義塾大学工学部卒業。
日本原子力事業株式会社、(株)東芝 原子力事業本部 動力炉開発部課長、同技術企画室 参事、同経営変革推進本部 グループ長を経て、2002年10月東芝シグマコンサルティング(株)専務取締役、2003年4月より同代表取締役社長。

講義概要

Y文化からの脱却と戦略思考に基づくf(x)追求による本質課題解決手法を東芝での実践経験をもとに紹介する。
第7回
2008年5月30日

モデレータ教員:

東京電力副社長
藤本孝
【演題】 「協生社会」のデザインと電力の課題
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

入社以来、主として配電設備の建設・運用・技術開発に従事し、以後、東京南支店世田谷支社長、配電部長、取締役・情報通信事業部長、常務取締役・新事業推進副本部長等を歴任し、平成19年6月より現職。50年に亘る中日ドラゴンズファンで歌舞伎が趣味。今回は、我が国を取り巻くエネルギー事情について、電力会社の観点からお話いただきます。

講義概要

中越沖地震の発生で全号機自動停止した原子炉。安全を確保した一方で、安全上重要度が低い施設に被害がみられた。災害に強い発電所をつくる東京電力の取り組みについて、そして環境問題を念頭に置きつつ十分なエネルギーを確保するための取り組みについて語る。
第8回
2008年6月6日

モデレータ教員:
日比谷
科学技術振興機構・イノベーションプラザ大阪館長
村井眞二
【演題】 新コンセプト「元素戦略」をわが国から世界へ
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1966年3月大阪大学大学院応用科学研究科博士課程修了。66年4月大阪大学工学部助手、89年8月同大学教授を経て2002年4月定年退官(大阪大学名誉教授)。現在、(独)科学技術振興機構・研究成果活用プラザ大阪・館長、(独)科学技術振興機構研究開発戦略センター上席/特任フェロー、早稲田大学客員教授(総合理工)、奈良先端科学技術大学院大学・理事などを務める。学会関連では、(社)有機合成化学協会会長、(社)日本化学会会長を歴任したほか、日本化学会賞(1998年)、有機合成化学協会特別賞(2005年)、藤原賞(2006年)を受賞。

講義概要

「石油危機」と同じように、やがて「元素危機」がやってくる。高度化社会のあらゆる場面で材料の中に用いられている種々の元素について、元素資源供給限界の兆しが見え始めている。有限の物資の販売が売手市場になるのは当然の成り行きである。我が国をはじめ世界はかじを切らねばならない。希少元素材料には大きく依存しない形の社会を目指し、我が国が世界を先導する形で新しい科学技術のビジョン「元素戦略」を確立したいものである。
第9回
2008年6月20日

モデレータ教員:
日比谷
メイスジャパン社長
鈴木斐雄
【演題】 北朝鮮、異質の政治体制下でのプラント建設
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

日本エフ・エル・スミス(株)代表取締役社長,(株)日本映像情報サービス企画副社長,メイス・ジャパン(株)代表取締役を歴任.デンマーク国勲1等ダナボルグ勲章褒受.

講義概要

1970年代、対国家戦略もあいまいで行政からの危機管理情報も全く得られなかった北朝鮮に年産300万トンのセメントプラントを建設。Outer Planetとも思われる異文化の中では我々の常識的なシステムが通用しなかった。その時のリスクの把握と対応は・・・そして今も変らないのか。
第10回
2008年6月27日

モデレータ教員:
高野
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)取締役副会長 
技術関係(全般)・国際関係(全般)担当
石田義雄
【演題】 自動出改札システムの技術革新 ~Suicaシステムの概要と今後の展開について~
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1967年東京工業大学理工学部卒、日本国有鉄道(国鉄)入社。87年国鉄の分割・民営化でJR東日本入社。東京圏運行本部運輸部長、89年安全対策部長、91年運輸車両部担当部長、92年取締役高崎支社長、94年運輸車両部長、97年常務取締役東京地域本社(現 東京支社)長、2000年代表取締役副社長、鉄道事業本部長。04年より現職。

講義概要

鉄道は業務が多岐にわたり、それを支援する多数の情報システムによって支えられている巨大で複雑なシステムであるといえる。電子技術、コンピュータ技術の進歩により数々のシステムはめざましく発展し、列車集中制御装置や列車運行管理システムなど近代的なシステムが普及してきており、現在では列車の安全安定輸送に欠かせないものとなっている。今まで多くのシステム構築に携わってきたが、その中で最もお客さまに近い営業関連のシステムで飛躍的な発展を遂げた『Suicaシステム』について語る。
第11回
2008年7月4日

モデレータ教員:
手嶋
アサヒビール相談役
瀬戸雄三
【演題】中国の大地で新しい農業システムズに挑む
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1930年神戸生まれ。53年慶應義塾大学法学部卒業後、アサヒビールに入社。神戸・大阪を地盤に営業の第一線で活躍。76年に神戸支店長、82年に大阪支店長を歴任し、業績の苦しい時代を支えた。スーパードライ発売後の復活劇を営業本部長として陣頭指揮した後、92年社長に就任。競争激化の中で、鮮度管理や情報活用など数々の戦略を打ち出し、98年に45年ぶりのトップシェア奪還をなし遂げた。環境対策にも早くから取り組むなど、企業価値の向上に努め、97年に日本経営品質賞を受賞。99年会長に就任後も精力的に経営改革を推進。現在は相談役、78歳。

講義概要

中国の三農問題(農業の低生産性・農民の低収入・農村の疲弊)の解決および中国農業改革の一助として、日本の先端農業技術、農業経営を導入するプロジェクトについて語る。日本農業界の権威、日本の先進的な農業経営者の知識技術を集大成し、複数の日本企業の協力の下、「環境」「省エネ」にも配慮した先端の技術とともに中国初の農業経営モデルを示す。その目的には、農作物の栽培から加工・物流・販売まで一貫したフードシステムの構築や、安全・安心でおいしい高付加価値の作物の生産・販売、農民への最先端の農業技術指導、次世代の日中両国の農業指導者の育成、他省および日本での展開の模索も含まれる。
第12回
2008年7月11日

モデレータ教員:
日比谷
中外製薬社長
永山治
【演題】 中外製薬㈱における戦略マーケティングユニット(SMU)の導入
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1971年3月慶應義塾大学商学部卒業後、㈱日本長期信用銀行入行。同行退行後、1978年中外製薬株式会社入社、常務取締役(87年3月)、代表取締役副社長(89年3月)を経て、92年9月に代表取締役社長に就任、現在に至る。1994年度から95年度まで東京大学経済学部非常勤講師( 「産業事情・医薬」講座担当)を務めるほか、日本製薬工業協会会長(1998年5月-2004年5月)、日本製薬団体連合会副会長(2000年5月-2004年5月)を歴任。

講義概要

グローバル競争が激化する中、自社開発品に加え、スイス・ロシュ社との戦略的アライアンスよって得られる豊富な開発品をより早く市場導入するとともに、製品価値を最大化すべく導入した戦略マーケティングユニット(SMU)によるクロスファンクショナルな組織運営を紹介する。
第13回
2008年7月18日

モデレータ教員:

スターバックス コーヒー ジャパン代表取締役
角田雄二
【演題】 スターバックス コーヒー 日本での軌跡
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

昭和40年、日本大学理工学部経営工学科卒業。同年、日精株式会社に入社。
昭和41年、有限会社日影茶屋に入社、昭和42年、同社社長に就任。
昭和56年、ユージン・アンド・アソシエイツ社(アメリカ・ロサンゼルス)設立、同社社長に就任(現任)。「チャヤ・ブラゼリー」を経営。
昭和62年、株式会社サザビー取締役。
平成3年、株式会社キハチ・アンド・エス取締役会長。
平成7年、スターバックス コーヒー ジャパン株式会社代表取締役社長。
平成13年、同社代表取締役最高経営責任者(CEO)。
平成18年より、同社代表取締役(現任)。

講義概要

1996年に銀座に1号店をオープンして12年、今や770店舗を越える企業に成長したスターバックス コーヒー ジャパン。日本にスターバックス文化を持ち込んだ創業者角田雄二が、アメリカでのスターバックスとの出会い、企業文化・価値観の共鳴、ホッとできる自宅と会社の間にある場所=サードプレイス、情熱と笑顔あふれるパートナー(従業員)、ビジネスの本業に組み込まれたCSRなど、数々のスターバックスならではの経営システムに触れながら、自らの体験によるビジネス展開の挑戦の軌跡を語ります。
第14回
2008年7月25日

モデレータ教員:
西村
宇宙航空研究開発機構 情報・計算工学センター
神武直彦
【演題】 ドキュメント vs. ミーティング: 宇宙業界における日欧比較
-宇宙機ソフトウェアエンジニアリング分野を中心に-
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

慶應義塾大学大学院理工学研究科計算機科学専攻修了後,宇宙開発事業団に入社し,H-IIおよびH-IIAロケット電子搭載機器の開発に従事.その後,慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科助手,欧州宇宙機関(ESA)訪問研究員を経て,現在,宇宙航空研究開発機構主任開発員.人工衛星や宇宙ステーションに搭載するソフトウェアの独立検証・有効性評価(Software IV&V)の統括および宇宙機搭載ソフトウェアに関するアメリカ航空宇宙局(NASA),ESAとの国際連携や研究開発に従事.博士.筑波大学非常勤講師.

講義概要

日本および欧州における宇宙業界においては、JAXA(宇宙航空研究開発機構)およびESA(欧州宇宙機関)といった国家機関と、数社の宇宙機メーカーがロケット、人工衛星、宇宙ステーションといった宇宙機開発プログラムを推進している。双方では、日欧連携プログラムも多々あり、それぞれのプログラムにも類似性があるが、その実施体制や実現方法には異なる点も多く、日本が見習うべき点も多々あり、また、欧州が導入しつつある点もある。本講義では、宇宙機ソフトウェアエンジニアリング分野におけるJAXAの活動に触れながら、宇宙業界における日欧比較を解説する。