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2024.02.29

SDM研究所身体性指向デザイン・ラボ 公開講座「世俗という概念を理解する:ガムポパ著勝道の宝髷解説-第二期」

タイトル

SDM研究所身体性指向デザイン・ラボ 公開講座「世俗という概念を理解する:ガムポパ著勝道の宝髷解説-第二期」

概要

真のシステム思考を達成するためには、自分が無意識的に陥ってしまう身心の傾向に気づいている必要がある。昨今の社会では「多様性」ということが重視されているかに見える。しかし、「多様性」というものは、実際にはこの無意識的「偏り」に気がついて初めて達成できるものだ。というのも、「偏り」に気がつかない状態で定義される「多様性」というものは、より広い視点に立てば「単一」である可能性があるからだ。
システム思考を目指すものは、このような視点の偏りに常に気がついていなければならない。SDM研究所身体性指向デザイン・ラボ ではこの問題点を克服するために、一見今の社会で前提とされている価値観とは相反するような思想を含む伝統から学び、それらの視点から今の社会を捉え直
すということを重視してきた。
その一つが今回の講座のテーマとなっている「世俗」という概念である。
私達は知らないうちにこの「世俗」という社会システムの中に埋没し、改めてその良し悪しを考えることなく生活している。また、そのシステムのライフサイクルという概念を考えれば、一つの個の「一生」という短い期間に限った視点しかなく、システムに期待される機能とは別に必然的に伴う人間・社会・環境に対するシステムの反作用という点も、短期的にしか考えられていないことが多い。       
本講座でとりあげる内容は、私達が当然のように受け入れている「世俗」に対する一般とは異なった視点を私達に思い起こさせてくれる。
また、今の社会において直面している問題が、どのような局所解にはまり込んでしまっているが故に生じているのかに関する洞察を私達に供与する。
例えば何かを得ること、なにかを失うことに一喜一憂することをただ繰り返すことに膨大なエネルギーが使われているということが指摘されているが、ウェルビーングという尺度が最適化の評価尺度に導入されれば、この視点は大変重要になることがわかる。

以上の理由により、本講座では、真のシステム思考を達成するための1つのビュー・ビューポイントとしてガムポパ著作「勝道宝髷」の一部を取り上げる。

対象者

これまでの社会の限界に興味のある人
ウェルビーングとはなにかに興味のある人

開催日時

2024年4月20日(土)13:00〜18:00
2024年4月21日(日)9:00〜12:00

参加者数

50名 ※定員を超えた場合は抽選となります。

会場

慶應義塾大学日吉キャンパス  協生館3階(ハイブリッド)

https://www.kcc.keio.ac.jp/

言語

日本語およびチベット語

参加費

無料

申し込み

お申し込みは「こちら」の申し込みフォームからお願いいたします。

※個人情報の取り扱いについて:
フォーム登録情報は、身体性指向デザイン・ラボにて2024年4月20,21日開催の公開講座「世俗という概念を理解する:ガムポパ著勝道の宝髷解説」に関する連絡および管理に使用いたします。

申し込み期限

2024年4月5日(金)
※4月8日頃、抽選結果をお知らせいたします。

主催

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属SDM研究所身体性指向デザイン・ラボ

講師

ドルズィン・リンポチェ(講師 チベット語)    
渡邊温子(日本語への通訳)

お問い合わせ

慶應義塾大学日吉学生部大学院担当
Email:sdm@info.keio.ac.jp