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2018.12.25

「ヘルスケア・シンポジウム ~次世代のデジタル戦略を考える~」を開催

 2018年11月16日、日吉キャンパス来往舎シンポジウムスペースにて、「ヘルスケア・シンポジウム ~次世代のデジタル戦略を考える~」が開催されました。

 このシンポジウムは、7月に新設されたSDM研究所の横断研究型ラボ「ヘルスケア&デジタルアーキテクチャラボ」(代表:当麻哲哉教授)と、11月に新設されたSFC研究所(慶應湘南藤沢キャンパス)の研究コンソーシアム「オープン・ヘルスケア2030/デジタルアーキテクチャー・コンソーシアム」(代表:村井純教授・中村修教授)の共催によるもので、ヘルスケア分野に関心を持っていらっしゃる企業、研究所、病院、大学など、多方面からの参加者 約50名が集まり議論する場となりました。

 シンポジウムの前半では、オーストラリアからの遠隔ライブ中継で、カーネギーメロン大学オーストラリア校のTim O’Loughlin教授と増田佳正研究員(慶應SDM白坂研出身・博士)が、日本側は、経団連の吉村隆産業技術本部本部長、名古屋大学の山本修一郎教授が、デジタルIT時代におけるヘルスケア情報の現状とあるべき姿について、それぞれの立場から講演されました。

 後半は講演者のほか、東京医療センターの松本純夫名誉院長、慶應SFCの中村修教授が加わり、SDMの当麻哲哉教授のモデレータのもとで、パネルディスカッションが行われました。各パネリストからデジタルヘルスケアデータの活用について、メリットとデメリットが語られ、理想的なプラットフォームの実現に向けて、何をすべきかが議論されました。会場からの質問も交えながら、国が進めている様々なヘルスケアデータに関する活動が、国民にうまく伝わっていない点が議論され、国民へのアウトリーチ活動、ラフコンセンサスづくりが今後の課題であり、新設されたコンソーシアムの活動として期待されるとの意見にまとまりました。

 今後はこのコンソーシアムで会員を募集し、多くの企業・団体に参加いただきながら、デジタルヘルスケア関連のプラットフォームについて具体的な議論を開始していくことになります。

【参考ページ】

「オープン・ヘルスケア2030/デジタルアーキテクチャー・コンソーシアム」

「ヘルスケア・シンポジウム ~次世代のデジタル戦略を考える~」

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パネルディスカッションの様子

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経団連産業技術本部の吉村本部長による講演

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オーストラリアからのライブ中継を司会するSDM当麻教授