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2021.02.03

第12回「システム×デザイン思考」を実践に生かす プロジェクト・デザイン合宿研修 開催報告

今年度で12回目を迎えたSDMの恒例一般向けセミナー「プロジェクト・デザイン合宿研修」が、昨年10月から12月にかけて3日間×2回の計6日間にわたり、コロナ禍での初めてのオンライン開催として実施されました。(開催案内はこちら

本研修は、システム×デザイン思考とプロジェクトマネジメントをベースに、新規事業プロジェクトのアイデア創出からビジネスモデル設計、実現に向けた要求やリスクの分析まで、実践的に生かせるようになることを目指したもので、今年度も多様性に富んだ様々な業界、様々な職種から22名の受講者が集まりました。6日間一気通貫のテーマは「ニューノーマル時代のビジネスを考える」。その中でもとくに「観光・宿泊業」を検討対象として、講義で学んだことをもとに、4-5名で構成するチーム毎にグループワークが行われ、これまでになかった新しい事業アイデアの提案に真剣に取り組んでおられました。

今年度はコロナ禍の影響で協生館での宿泊研修はできませんでしたが、グループワークを効果的にオンラインで行うために、Web会議システムZoom、オンラインホワイトボードMiro、コミュニケーションツールSlack、共有クラウドストレージGoogle Driveなどをフル活用して開催しました。また、これらオンラインツールに慣れているSDMの現役学生TAのサポートや、過去の受講者による先輩メンターの参画で、より効果的なディスカッション環境を用意しました。さらに、2回の3日間研修の間に設定された1か月半のインターバル期間中においても、課題に対する疑問に教員が答えたりアドバイスしたりする「オフィス・アワー」の機会を設けるなど、オンラインでも十分な議論が行えるように対応いたしました。

その結果、わざわざ集まらなくても自宅からの参加で毎日少しずつMiroやSlackを生かしたグループワーク課題がオンラインで実施され、遠方からの方もハンデなく参加されておりました。物理的な3密を避けつつもオンラインならではの「密」な議論が、研修から継続してシームレスに展開されました。深夜に及ぶ白熱した議論が行われたチームもあり、課題発表については、例年にも増して質の高い成果が出され、オンラインでもたいへん充実した研修となりました。

本研修がこれまで大切にしてきた異業種・異職種交流は、対面での実施が叶わなかったものの、修講式では「コロナ禍が収束したらぜひ同窓会を!」という声も出て、すでに幹事が選出されたほどで、オンラインでも心通い合える仲間意識を醸成することができたのではないかと思います。おかげさまで受講後のアンケートもこれまで以上に高評価を得ることができました。

今後も、毎年進化するSDMの人気講座として、環境変化にあわせて質の高いプログラムを継続提供できるように講師・スタッフ一同、努力を惜しまない決意をいたしました。すでに次年度開催の会議がスタートしています。秋開催の方向で日程調整をしており、受付の開始は7月を予定しています。(お問い合わせは慶應義塾大学日吉学生部大学院担当まで)

セミナーコーディネータ 大塚有希子
監修 当麻哲哉

 

(添付写真)修講式でのZoom集合写真、および各チームのMiroボードの一部

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