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2018.07.13

アジア初のCESUN Conferenceを三田キャンパスで開催

 SDM研究科は、エンジニアリングシステムズに関する国際的な大学協議会CESUN(Council of Engineering Systems Universities)の国際会議 CESUN Conference 2018を東京大学大学院新領域創成科学研究科と共催で6月20日から22日までの3日間にわたり三田キャンパスにて開催致しました。CESUNはエンジニアリングシステムズに関する国際的な大学協議会であり、エンジニアリングシステムに関する教育研究を実施している慶應義塾大学を含む世界50以上の大学がグローバルな連携を進めていますが、隔年で開催される国際会議がアジアで開催されるのは今回が初めてでした。

オープニングセッションでの集合写真
 初日のオープニングでは、CESUNでのアジア唯一のボードメンバーである中野冠SDM研究科教授と、共催機関である東京大学の青山和浩教授、CESUN次期議長 Amro Farid ダートマス大学准教授などが開催に際してのスピーチを行いました。そして、長谷山彰塾長が、開催機関を代表してウェルカムスピーチを行いました。長谷山塾長は、日本の近代教育と慶應義塾の歴史、そして、日本初のエンジニアリングシステムに関連する高等教育機関として2008年に開設されたSDM研究科について言及すると共に、今後開催される、TOKYO 2020やロボット、IoT、ビッグデータ時代に実現する人々の生活に触れ、そこでのエンジニアリングシステムの必要性について述べました。

長谷山彰塾長によるウェルカムスピーチ


 今回の国際会議では、エンジニアリングシステムに関する40件の口頭発表、25件のポスター発表、そして3件のワークショップが行われました。また、エンジリングシステムに関する顕著なリーダー的存在である以下の3名の方から基調講演を頂きました。


“Emerging Challenges of System Approach in Automotive Engineering”
Professor Noboru Kikuchi
President, Toyota Central Research & Development Labs
Sr. Technical Executive, Toyota Motor Corporation
Director & Chief Research Officer, Toyota Research Institute of N. America/ Toyota Technical Center
Professor Emeritus, U. of Michigan

“Regional Transformation through the Technology and System of Shinkansen”
Mr. Torkel Patterson
Vice Chairman, International High-Speed Rail Association
Director, Central Japan Railway
Director, The Northeast MAGLEV

“Our Future on Earth & in Space: Modeling, Simulation and Optimization of Engineering Systems”
Professor Olivier L. de Weck, MIT
Sr. Vice President, Technology Planning & Roadmapping, Airbus

 日本を含む14カ国から約120名が参加し、日本以外からの参加者がおよそ半数を占め、アメリカ、中国、オランダからの参加者が多く、学生の参加が約4割でした。SDM研究科からは26名が参加し、それに加えて、修了生や過去にSDM研究科に滞在したことある交換留学生がアメリカやサウジアラビアから参加しました。

撮影カメラマン:石戸晋

Council of Engineering Systems Universities(CESUN) Web page
CESUN 2018 Conference Web page