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2016.03.23

2016年3月22日 「ポジティブ心理学と幸福学の未来」および「マインドフルネスと幸福学の未来」開催報告

 2016年3月22日の午前中には、ポジティブ心理学と幸福学の未来(The future of Positive Psychology and Happiness Study)と題した講演会を、午後には、マインドフ ルネスと幸福学の未来(The future of Mindfulness and Happiness Study)と題する講 演会を、慶應SDMヒューマンラボの主催により開催した。三田キャンパスの北館ホール に、いずれも100名以上の聴衆が集まり、大盛況であった。
 午前中には、「ポジティブ心理学が1冊でわかる本」の著者であるイローナ・ボニウェル 氏をフランスからお迎えし、人間の生活におけるポジティブな側面、幸せやウェルビーイ ング、繁栄について研究する学問であるポジティブ心理学についての講演を行った。ま た、「人のケアをする人の幸せ」をテーマに、家族介護者や看護師のレジリエンス(逆境 力)を研究する秋山美紀(東京医療保健大学、慶應SDM研究員)が、「わが国におけるレ ジリエンス研究」についての講演を行った。最後に、前野隆司(慶應義塾大学)が「幸福 学とポジティブ心理学」についての講演を行った。参加者からは、ポジティブ心理学につ いてのわかりやすい講演により理解を深めることができたと満足度の高いコメントが寄せ られていた。
 午後は、藤田一照氏(曹洞宗国際センター)、井上広法氏(浄土宗光琳寺副住職)、田 中ウルヴェ京氏(ソウル五輪メダリスト)、荻野淳也氏(MILI代表理事)、清水ハン栄治 氏(メディアプロデューサー)の5名のゲストをお迎えし、それぞれの自己紹介とマイン ドフルネスについてのお話、瞑想体験などをおこなった。次に、以上の5名に前野隆司 (慶應SDM)、秋山美紀(東京医療保健大学・慶應SDM)が加わってパネルディスカッショ ンを行った。話は、マインドフルネス、幸せ、悟り、アウェアネスの関係や、ポジティブ とネガティブの関係、マインドとハートの違いなど多岐にわたり、充実した講演会となっ た。聴講者の中にも著名人が多数集まっており、この分野への関心の高さが伺われた。