趣旨 | 激動する現代社会が直面する問題の多くは、問題をシステムとして「俯瞰的
視点」からとらえ、「全体として整合性のある解を創造」していくべき性質のものです。「環境問題」「領土問題」「国際競争力の低迷」「技術のガラパゴス化」など、一見バラバラに見える問題も、実はそれぞれが相互に干渉し合っており、個別の問題を追っているだけでは根本的解決にはつながりません。 しかし多くの場合、誰もがこれらの問題にうまくアプローチできていないように感じられます。それは、なぜなのでしょうか? それは単に「やり方がわからない」という知識や知恵の問題ではなく、そもそも「物事を分ける」ことで解決を図ろうとする「近代西洋型世界観」に囚われすぎていることに根本的原因があるのではないでしょうか。 このように近代西洋型世界観が限界を露呈している一方で、欧米のイノベーター・アントレプレナーの中では、禅やヨガなど東洋的世界観・価値観が見直されています。スティーブ・ジョブズが禅の思想に大きく影響を受けていたことは有名な話でご存じの方も多いことでしょう。 今、まさに、世界では「西洋型世界観」と「東洋型世界観」の統合が最先端のテーマとなってきているといえるのではないでしょうか。 このような簡単には単純化できないテーマに対して古来から取り組んできたのが哲学であり、こうした課題や技術的な課題も含めて大規模・複雑な問題解決のための最先端研究を進めているのがシステムデザイン・マネジメント学です。 本講座では、哲学的な視点とシステムデザイン・マネジメント的な視点を通じて、「東西世界観の統合」という現代の最も根本的な課題にアプローチしていくことで、現代社会が抱える本質的課題に対する洞察力を鍛えていただきたいと思います。 |
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日時 | 8月4日(日)13:00〜16:00 |
会場 | 慶應義塾大学三田キャンパス第一校舎109教室 |
タイムスケジュール | 13:00-13:30 講演1 前野隆司教授(慶應義塾大学大学院SDM研究科) 13:30-14:00 講演2 小林正弥教授(千葉大学大学院人文社会科学研究科) 14:00-15:00 クロストーク 小林正弥教授×前野隆司教授 15:00-16:00 質疑応答 |
参加費 | 無料 |
定員 | 80名 |
応募方法 | 事前申込制 残席があり、先着順で受け付けておりましたが、満席となりました。 |
受付を閉め切らせていただきました。
主催 | 慶應義塾大学大学院SDM研究科附属SDM研究所ソーシャルデザインセンター |
協力 | 有限会社オール・アズ・ワン |
お問い合わせ先 | 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 Phone : 045-564-2518 Email:sdm@info.keio.ac.jp |
参考資料 | 当日配布資料(小林講師分)当日配布資料(前野講師分) |