- 概要:
衛星による観測、測位、通信を中核とする宇宙インフラの整備が進む一方で、携帯電話による地上ネットワークが爆発的に拡大しています。衛星画像やデジタル地図といった背景情報も世界的に整備・公開が進んでおり、どこで何が起きているのか、何がどう活動しているのかを迅速に把握・解析する環境が世界スケールで整いつつあります。
この環境変化は、地上での観測やデータ収集だけを前提に展開されてきたさまざまな社会・公共的なサービス、例えば、防災・災害対応、都市・交通管理、物流管理、営農支援、森林管理、公衆衛生、海洋資源管理などのあり方を世界規模で大きく変えるポテンシャルを持っています。
こうした時代には、個別システム・設備をそれぞれ展開するだけでなく、宇宙インフラと地上インフラを統合しながら、さまざまな社会公共サービス、ソーシャルサービスを再構築しあるいは創りあげることが一層重要になります。こうしたデザイン・マネジメントのできる人材を育てるにはどうすべきでしょうか?また産業、公共、教育・学術セクターはどのように協力し、何をすべきでしょうか?
まず、議論のスタートポイントとして東京大学・慶應義塾大学・東京海洋大学によって進められている「宇宙インフラ活用人材育成のための大学連携国際教育プログラム(G-SPASE)」(宇宙利用促進調整委託費:文部科学省)の試みを紹介します。
それを元に各分野の方々からさまざまな提案・アドバイスを頂き、今後の方向を議論します。皆様のご参加をお持ちしております。 - 日時:3月4日(月)13:00~18:00
- 場所:慶應義塾大学三田キャンパス北館ホール 地図はこちら
- プログラム(敬称略)
- 開会:柴崎亮介(東京大学)13:00-13:05
- 挨拶:柳 孝(文部科学省 研究開発局宇宙開発利用推進課課長)13:05-13:15
- 1.宇宙インフラ利用人材育成プログラムの全体構成 柴崎亮介(東京大学)13:15-13:30
- 2.宇宙インフラ利用人材育成プログラムにおける取り組みの現状 13:30-14:30
システムデザイン・マネジメント :神武直彦(慶應義塾大学)
衛星観測 :柴崎亮介氏(東京大学)
衛星測位 :久保信明氏(東京海洋大学)
宇宙工学 :海老沼拓史氏(東京大学)
地理空間情報工学 :柴崎亮介氏(東京大学)
インターンシップや企業等との共同プロジェクト:神武直彦(慶應義塾大学)
- 休憩(14:30-14:45)
- 3.宇宙インフラ利用人材育成プログラムへの期待・要望 14:45-17:30
産業界から
峰正弥 氏((財)衛星測位利用促進協議会)
西嶋頼親 氏((株)電通)
敷村朝生 氏(北海道JRサイバーネット(株))
行政の立場から
藤原智 氏(内閣府 宇宙戦略室)
大関恭彦 氏((独)宇宙航空研究開発機構)
藤村英範 氏(国土交通省)
国際協力の立場から
芦野誠 氏 ((独)国際協力機構)
教育・研究者の立場から
青木節子氏(慶應義塾大学総合政策学部)
休憩(10分)
海外からの期待
Teraphan Ornthammarath(アフリカ・アジア地域自然災害防災総合システム)
Riyan Mahendra Saputra(インドネシア国立航空宇宙研究所)
Fabrizio Mura(日欧産業協力センター)
学生・若手研究者の立場から
坂本啓氏(東京工業大学大学院理工学研究科)
青木崇行氏((株)カディンチェ)
鈴木太郎氏 (東京海洋大学)
坂本義弘(早稲田大学)
- 4.討議 17:30-17:55
- 5.閉会 17:55-18:00
- 参加方法:
国際セミナーの参加は無料です。事前登録も不要です。ご自由にご参加いただけます。