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2012.11.04

慶應SDM連続宇宙公開講座第5回「宇宙を使う:宇宙イノベーションによる未来デザイン」

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)による星出彰彦宇宙飛行士の長期宇宙ステーション滞在にあわせた未来を創る宇宙塾の連続宇宙公開講座を締め括る参加型イベントのテーマは「イノベーション」です。21世紀になり、宇宙技術は少しずつ身近なものになり、様々な人工衛星が宇宙空間で取得したデータもその多くを自由に利用できるようになってきました。宇宙イノベーションは、皆さんのちょっとしたアイディアから生まれる可能性があります。そこで、今回は宇宙分野以外のスペシャリストの方もゲストスピーカーとしてお招きし、参加者全員で宇宙を使ってイノベーションをデザインしていくワークショップを行います。会場はかつての東急文化会館の跡地に建設された渋谷ヒカリエ8階にあるクリエイティブフロア8/。常に新しいカルチャーを創造発信してきた渋谷は宇宙に一番近い街かもしれません。ゲストスピーカーによる宇宙イノベーションの話題提供を頂いた上で、ワークショップを実施致します。申込みは下記URLからお願いいたします。

  • 日時:2012年11月04日 13:00-17:00 (開場12:30)
  • 場所:渋谷ヒカリエ8/(はち) COURT 【地図】(外部サイト)
  • 定員:70名(先着順)
  • 参加費:2000円
  • 参加対象:高校生以上
  • 主催:慶應SDM+コクヨ+co-lab×FabLab Shibuya
    特別協力:宇宙航空研究開発機構
  • お申し込み:【こちら】の入力フォームからご入力ください。
  • プログラム(予定):
    • 12:30- 開場
    • 13:00-13:15 ご挨拶:未来を創る宇宙塾 
    • 13:15-14:35 トークセッション、宇宙イノベーションの過去・現在・未来(Q&A含む)
        神吉誠志 氏:「JAXA×イノベーション」
        小野勝彦 氏:「宇宙空間に運ぶのは、モノではなくて、アイデアです」
        久保田晃弘氏:「アート・デザイン・宇宙」
         古橋大地氏:「NASAとJAXAの宇宙データを使った社会貢献x腕試し」 
    • 14:35-15:50 休憩
    • 14:50-17:00 ワークショップ:宇宙イノベーションを考える
  • ワークショップの内容(詳細進行は当日変更になる場合があります)
    目的
    前半のトークセッションで宇宙イノベーションの具体的事例や出来ることをインプットした後に、案外身近にある宇宙を使って生活者目線でイノベーションのアイディア出しを行います。参加者の皆様は仮想の会社「Space innovation .com」の一員として簡単な企画シートにまとめていきます。試験的な試みですが、本イベントの後も宇宙イノベーションについての様々な機会を設けていく予定です。
    • 15:20-15:25 概要説明
    • 15:25-15:40 アイスブレイク *宇宙カードを使ってコミュニケーション
    • 15:40-16:00 グループワーク前半 「宇宙を使う」アイディア発散
    • 16:00-16:20 グループワーク後半 生活者目線のサービス提案づくり(グループワーク)
    • 16:20-16:30 宇宙サービス提案(個人ワーク)
    • 16:30-16:40 ギャラリーウォーク(投票)
    • 16:40-17:00 全体共有とワークショップのまとめ
  • 登壇者(予定):
    小野勝彦氏:博報堂DYメディアパートナーズビジネス開発推進局ビジネスアーキテクト部
    神吉誠志氏:宇宙航空研究開発機構システムズエンジニアリング推進室
    久保田晃弘氏:多摩美術大学美術学部 情報デザイン学科/FabLab Shibuya
    古橋大地氏:マップコンシェルジェ株式会社/OpenStreetMap Foundation Japan
  • モデレータ
    神武直彦:慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科
    齋藤敦子:クヨ株式会社RDIセンター
    ほか
  • 登壇者・モデレータ紹介
    kamiyoshi 神吉誠志(かみよしせいじ)
    宇宙航空研究開発機構(JAXA)システムズエンジニアリング推進室 主任開発員。JAXAにおける技術戦略・技術経営に携わるとともに人工衛星、ロケット、有人宇宙船、宇宙服、極超音速旅客機等の様々な宇宙機・航空機の概念設計に従事。業務とは別に「イノベーション創出環境構築チーム」を立ち上げ、若手有志職員とともに20年後の宇宙開発を見据えた活動を仕掛け中。
    「JAXA×イノベーション」
    世界初の快挙で日本に元気を与えたはやぶさ、IKAEOSをはじめ「過去」にJAXAが取り組んできた様々なイノベーション事例を紹介するとともに、イノベーション創出を促進させるために「現在」JAXAが取り組んでいる仕組み、20年後の「将来」を見据えてJAXA若手職員が中心となって仕掛け中の様々なイノベーション創出活動を紹介します。
    ono 小野勝彦(おのかつひこ)
    博報堂DYメディアパートナーズ・ビジネス開発推進局。ビジネス開発プロデューサー。クライアントと組む共同事業開発や、生活者に向けたサービス開発に取り組む。おもな仕事に、日本郵政グループの営業担当時代に手がけた「ミクシィ年賀状」「ヤフー年賀状」。その領域は、墓場から宇宙にまで及ぶ。
    「宇宙空間に運ぶのは、モノではなくて、アイディアです」 超小型衛星の中に確保された、1辺10cmの小さな立方体の空間。その空間を企業のコミュニケーション活動に利用したり、生活者向けサービスとして開発したりする。Small SpaceをBig Ideaで満たしていくSpace_Creative_Spaceプロジェクトについて、お話します。
    kubota 久保田晃弘 (くぼた あきひろ)
    1960年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。衛星芸術(artsat.jp)、バイオアート(bioart.jp)、デジタル・ファブリケーション(fablabjapan.org)、ソーシャル・マテリアル (monofactory.nakadai.co.jp)、自作楽器によるサウンド・パフォーマンス (hemokosa.com) など、さまざまな領域を横断・結合するハイブリッドな創作の世界を開拓中。主な著書に『消えゆくコンピュータ』、『ポスト・テクノ(ロジー)ミュージック』(共著)、『FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコード』『ビジュアル・コンプレキシティ― 情報パターンのマッピンク』(監訳)などがある。
    「アート・デザイン・宇宙」
    多摩美術大学と東京大学が共同で取り組んでいる「ARTSAT:衛星芸術プロジェクト」は、地球を周回する衛星を「宇宙と地上を結ぶメディア」であるととらえ、そこからサウンド・アートやインタラクティヴなメディア・アート作品など、さまざまな芸術作品を制作展開していくプロジェクトです。2014年2月に打上げが予定されているCubeSat芸術衛星「INVADER」のオープンかつソーシャルな運用を通じて、衛星を一部の専門家のものから市民の日常のメディアへと変え、新たな宇宙利用の場を生みだすことを目指しています。>/td>
    furuhashi 古橋大地(ふるはしたいち)
    マップコンシェルジュ株式会社 代表取締役社長、オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン副理事長、東京大学空間情報科学研究センター 特任研究員、OSGeo財団日本支部理事。東京大学大学院新領域創成科学研究科修了(環境学修士)。専門は森林リモートセンシング。地理空間情報の利活用を軸に、Googleジオサービス、オープンソースGIS(FOSS4G)、オープンデータ(OpenStreetMap)の技術コンサルティングや教育指導を行なっている。ここ数年は「一億総伊能化」をキーワードにみんなで世界地図をつくるOpenStreetMapに熱を上げている。最近の主なプロジェクト:JICA Project /ブラジル国アマゾン森林保全・違法伐採防止のためのALOS衛星画像の利用プロジェクト(Alos4Amazon: http://alos4amazon.com/)
    「NASAとJAXAの宇宙データを使った社会貢献x腕試し」 2011年4月、宇宙好きのエンジニアが東京大学に集まって1泊2日の合宿形式で新しい発想のサービスやアプリ開発、ものづくりに没頭するイベント International Space Apps Challenge を開催しました。NASAの主催ということもあり、当日は南極も含めた世界8大陸+国際宇宙ステーションで同時開催という国際イベントとしても異例の大規模イベントであったこと、そしてたった2日間で作られたと思えない素敵な作品たち。その他、イベント運営を行ったボランティアチームの成り立ちなど、どのような経緯でNASAと組み、JAXAと連携し、イベントを盛り上げたのか、その全容をご紹介します。
    kamiyoshi 神武直彦(こうたけなおひこ)
    慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科准教授。大学卒業後、宇宙開発事業団入社。H-IIAロケットの研究開発と打上げに従事。欧州宇宙機関(ESA)研究員を経て、宇宙航空研究開発機構主任開発員。国際宇宙ステーションや人工衛星に搭載するソフトウェアの独立検証・有効性確認の統括および宇宙機搭載ソフトウェアに関するアメリカ航空宇宙局(NASA)、ESAとの国際連携に従事。2009年度より慶應義塾大学准教授。Sentinel Asia Projectメンバー、Multi-GNSS Asia 運営委員、IMES(屋内GPS)コンソーシアム代表幹事。
    齋藤敦子(さいとうあつこ)
    コクヨ株式会社RDIセンター主幹研究員、WORKSIGHT LAB 所長。専門分野は次世代の働き方・学び方・暮し方などの研究およびコンセプト開発。主に知識創造プロセスに基づく空間パッケージの企画立案、プロデュースなどを行う。日本ファシリティマネジメント協会「ワークプレイスの知的生産性研究部会」部会長、クリエイティブ・シティ・コンソーシアムの幹事会員など兼任。