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2018.11.19

「農都共生ラボ(アグリゼミ)」の兵庫県加古川市視察報告

 農林中央金庫寄付講座「農都共生ラボ(アグリゼミ)」では、毎年、農業・農村視察を行っていますが、今年は、11月11日から1泊2日の日程で、林美香子特任教授と院生など5名が、兵庫県加古川市で綿栽培と綿製品作りによる地域活性化の視察研修を実施しました。これまでは、農業の食料生産に関する地域活性の視察が続きましたが、今回初めて、「衣」に関連する農業の現場を視察しました。
 アグリゼミ修了生の寄玉昌宏さんが運営に協力している会社「かこっとん」が取り組む加古川産綿の活用の様子を視察しました。「かこっとん」では、江戸時代に盛んだった綿栽培と綿製品作りを復活させ、加古川の新たな産業作りをめざし、市内の休耕田で無農薬の綿栽培を始めています。
 活動に関するレクチャーを受けた後、白い綿が実り始めた綿畑で、綿の摘み取りや種取りを体験。そのあと、古民家を活用した手作り工房で、昔ながらの方法により、手で糸を紡いだり、手織りも体験。人生初の体験に学生たちは興味深げに取り組んでいました。その後、「かこっとん」メンバーとの意見交換会や、糸づくりを手掛けている紡績工場見学を実施。
 最後に、「加古川産綿活用の持続可能な仕組み」をテーマに2つのチームでワークショップを行い、「肌触りの良さを生かした美容関連の商品開発」や、「加古川産綿の魅力を広く伝えるために綿摘み取り体験などを取り入れたツアー」などの提案をしました。
 尚、視察の模様が、神戸新聞に掲載されました。

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