前野 隆司
SDMとは、現代世界が直面する環境・安全・
健康・平和・幸福等に関わる複雑な問題を
システムとして解決し、より良い世界を築く、
文理融合の大学院です。
前野 隆司(まえの たかし) 教授
研究・教育分野
学問分野の枠を超え、「人間にかかわるシステムであれば何でも対象にする」「人類にとって必要なものを創造的にデザインする」という方針で研究・教育を行っています。すなわち、理工学から心理学、社会学、哲学まで、様々な分野にまたがる研究を行っています。現在行っている研究の内容は以下の通りですが、研究分野は以下にとどまりません。学生・メンバーの興味に応じて、どんな新分野にも挑みます。
1. | 学問分野を超えたシステムデザイン理論・方法論 |
1.1. | システムデザイン・マネジメント方法論、イノベーション方法論に関する研究 |
1.2. | システムデザイン・マネジメント教育、イノベーション教育、デザイン思考に関する研究 |
1.3. | 次世代システム論、次世代システム思考、次世代人間論の研究 |
1.4. | 応用倫理学、科学技術倫理学、科学哲学の研究 |
2. | 人間社会システムのデザイン |
2.1. | 心の哲学、認知科学・人間論・倫理学の研究 |
2.2. | 「幸福」「欲求」「共感」「感動」などの計測法、定量化法、利用法に関する研究 |
2.3. | システムとしてのNPO・環境・地域・農業・文化活動支援・アート支援・スポーツ振興・障がい者支援に関する研究 |
2.4. | コミュニティー・組織・フューチャーセンターの活性化と高付加価値化に関する研究 |
3. | 科学技術システムのデザイン |
3.1. | 触感覚などの五感を用いたヒューマンマシンインタフェースの研究 |
3.2. | 人間の触感知覚メカニズム・感覚メカニズム・認知メカニズムの研究 |
3.3. | コミュニケーションロボット、ヒトとロボットのコミュニケーションの研究 |
3.4. | その他、次世代技術システムデザインの研究 |
詳細はホームページをご覧ください。
経歴
1984年東京工業大学工学部機械工学科卒業、1986年東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了、同年キヤノン株式会社入社、1993年博士(工学)学位取得(東京工業大学)、1995年慶應義塾大学理工学部専任講師、同助教授、同教授を経て2008年よりSDM研究科教授。2011年4月から2019年9月までSDM研究科委員長。この間、1990年-1992年カリフォルニア大学バークレー校Visiting Industrial Fellow、2001年ハーバード大学Visiting Professor。
著書
- 「脳はなぜ「心」を作ったのか」(筑摩書房、2004)
- 「錯覚する脳―「おいしい」も「痛い」も幻想だった」(筑摩書房、2007)
- 「脳の中の「私」はなぜ見つからないのか―ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史」(技術評論社、2007)
- 「思考脳力のつくり方―仕事と人生を革新する四つの思考法」(角川書店、2010)
- 電子書籍AiR(エア)(平安デジャブ──抱擁国家、日本の未来)(電気本、2010)
- 「脳は記憶を消したがる」(フォレスト出版,2013)
- 「死ぬのが怖いとはどういうことか」(講談社,2013)
- 「幸せのメカニズム-実践・幸福学入門」(講談社現代新書,2013)
- 「システム×デザイン思考で世界を変えるー慶應SDM「イノベーションのつくり方」」(日経BP,2014)
など多数。
論文
論文・国際会議論文合計 200 以上。詳細は個人ホームページを参照ください。
受賞
日本機械学会賞(論文)、日本ロボット学会論文賞、ファナックFAロボット財団論文賞、船井情報科学振興賞、日本AEM学会著作賞、日本バーチャルリアリティー学会論文賞など、20以上の受賞。詳細は個人ホームページを参照ください。
所属学会
- 日本機械学会
- 日本ロボット学会
- 計測自動制御学会
- INCOSE
- International Society of Systems Science (ISSS)
- 生活経済学会
所属ラボ(太字は代表者)
- イノベーティブデザインセンター
- 戦略的社会教育システムラボ
- ソーシャルデザインセンター
- ヒューマンシステムデザインラボ
- アーキテクティングラボ
- システムデザインメソドロジーラボ
- 農都共生ラボ
- ヒューマンダイナミクス研究ラボ
- VERSTAラボ
- ユニバーサルデザインラボ