SDM e-Learning システム
※このシラバスは学期開始時に設定されたものです。授業日程等は学期中に変更される可能性がありますので、
最新の情報については必ず授業ページから確認してください。
Please note that this Syllabus page is updated at the beginning of the semester. The course details such as timetable can be changed during the semester.
Please refer to the course page for the latest information.

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
2018年度春学期 授業シラバス
KEIO UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT
Syllabus for Spring semester 2018


プロジェクトマネジメント / PROJECT MANAGEMENT

担当教員
Instructor
当麻 哲哉、大塚 有希子、米澤 創一、米田 巖根
開講日程
Date and Slot
土曜日1時限,土曜日2時限 Saturday 1st ,Saturday 2nd


前提科目・関連科目
Prerequisite or Related Course
    SDM序論、デザイン・プロジェクト
開講場所
Class Room
    C3N15,C3N15
授業形態
Type of Class
    ビデオ事前学習、講義、ミニテスト、グループワーク、個人課題(宿題)
授業に関する連絡先
Contact Address for Inquiry Regarding the Course
    t.toma@sdm.keio.ac.jp
科目概要(詳細)
Course Description
    プロジェクトマネジメントの基本的な考え方を、グローバルに統一された標準体系である「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKR)」に準じて、その全体像を理解するための講義を行う。国際的視野に立った複雑系のプロジェクトマネジメント活動を、立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結の5段階に分けて解説するとともに、受講生は実践的演習を通して、プロジェクトマネジメントに必要なツールと技法をマスターすることを目標とする。

    Basic way of thinking for project management is given using a global standard "PMBOKR Guide." Complex project management activities are explained by five process groups: Initiating, Planning, Executing, Monitoring and Controlling and Closing. Lecture and exercise are give to master appropriate tools and techniques for designing and managing a project.





主題と目標/授業の手法など
Objective and Method of the Course
    本科目はプロジェクトマネジメント標準体系を基礎知識として学習する部分と、実社会におけるマネジメント事例を通して具体的に理解する部分、そして実際に修士論文作成を「プロジェクト」と捉えて、計画、実行、進捗管理をおこなって体験する部分の3つから構成されている。教材としてのPMIR (Project Management Institute)発行「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKRガイド)第6版」に基づき、10の知識エリアと5つのプロセス群の基礎を学び、グループ演習と宿題を通して重要なツールと技法を実践的に習得する。また、実際の現場でプロジェクトマネジャーを経験してきたゲストから実体験をもとにしたレクチャーを聞き、具体的な事例を通してプロジェクトマネジメントを理解する。
教材・参考文献
Textbooks and References
    @「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKRガイド)第6版」:新M2学生には初回講義にて無料配布する。その他の学生は入学時に配布済み。あらかじめ目を通しておくこと。日本語版が配布されるが、英語版を希望する場合は学生部に問い合わせること。どちらの言語でも同じページには同じ記述が書かれている。
    A推奨図書「プロジェクトマネジメント的生活のススメ」(米澤創一著/日経BP社):5/12と7/7に本書の内容に関する講義がある。事前学習を推奨する。
提出課題・試験・成績評価の方法など
Assignment, Exam and Grading Details
    出席(約25%)、予習とミニテスト(約25%)、課題(約30%)、最終発表とレポート(約20%)を総合的に考慮する。グループ討議での貢献度、発言度などで加点あり。
履修上の注意
Notification for the Students
    初回のガイダンスで説明するが、5月以降の講義は指定されたビデオによる事前学習を行い、クイズに回答すること。なお、グローバルな理解を深めるため、英語による受講を希望するものは、秋学期開講の同名科目の履修を推奨する。PMBOKR日本語版から英語版への変更を希望する者は学生部まで。
e-learning開講の有無
Availability on e-learning System
    e-learningを開講する
e-learningで受講する場合の注意事項
Guideline for e-learning Students
    @ コア科目のため、基本的には教室履修を原則とする。ただし、土曜日勤務の職場に勤める社会人等、特別な理由がある場合にはe履修を認める場合があるので、履修申告前に担当教員(当麻)に相談すること。 A e履修者は、講義中に課題を出すことがあるので、注意深く聴講すること。
授業計画
Course Schedule

    No.1 2018/04/21 プロジェクトマネジメントとは (By 当麻・大塚・米田)
    講義全体の流れをガイダンスするとともに、プロジェクトとは何かを解説する。 PMBOKRガイド第6版に基づき、プロジェクトマネジメント全体のライフサイクルを理解し、そこに必要とされる知識体系と、プロジェクトを遂行する組織形態について学ぶ。

    No.2 2018/04/21 プロジェクト憲章作成とステークホルダーの特定・分析 (By 当麻・大塚・米田)
    プロジェクト立上げ時に行われるプロジェクト憲章作成、およびステークホルダーの特定と分析、コミュニケーション戦略について学ぶ。また各自の修士研究、もしくは業務プロジェクトを題材として、プロジェクト憲章を作成し、ステークホルダー・マネジメント計画を立てる(宿題)。

    No.3 2018/05/12 計画初期段階のスコープ・マネジメント (By 当麻・大塚)
    プロジェクト憲章をもとに、具体的な計画に落としていくための要求事項収集、スコープ定義、WBS作成について学ぶ。また各自のプロジェクトのWBSを作成する。

    No.4 2018/05/12 プロジェクトマネジメント的生活のススメ (By 当麻・米澤)
    プロジェクトマネジメントスキルはいわゆる大規模プロジェクトだけのものではない。プロジェクトマネジメントとは「やろうと思っていることを、うまくいかせるためのノウハウ」であり、自らの生活を「プロジェクト」としてとらえ、プロジェクトマネジメントスキル、本質思考、幸福思考を活かすことによって、より幸せに過ごすためのヒントを具体例を交えて紹介する。推奨図書「プロジェクトマネジメント的生活のススメ」

    No.5 2018/05/26 スケジュール作成と予算設定 (By 当麻・大塚)
    作成したWBSに基づき、スケジュール作成、予算設定のプロセスと、その段階で用いられるツールと技法を学ぶ。また各自のプロジェクトのスケジュールを作成する。

    No.6 2018/05/26 アーンドバリューマネジメント(EVM) (By 当麻・大塚)
    とくに監視・コントロールプロセスにおいて重要な進捗管理の手法として、EVM(アーンドバリューマネジメント)について学ぶ。また各自のプロジェクトでEVMを活用してみる。

    No.7 2018/06/09 プロジェクトにおけるリスク・マネジメント (By 当麻・米田)
    プロジェクトにおけるリスクとは何かを理解したうえで、リスクの特定、分析、対応計画のツールと技法を学ぶ。また各自のプロジェクトのリスク登録簿を作成する。

    No.8 2018/06/09 資源とコミュニケーション・マネジメント (By 当麻・米田)
    計画したプロジェクトを実行していく上でのマネジメントについて、とくに物的およびチーム資源、コミュニケーション、外部からの調達などについての基礎を学ぶ。

    No.9 2018/06/23 WBSを基盤としたコミュニケーションストラクチャの活用 (By 当麻・高橋)
    プロジェクトの遂行段階で発生する問題の事例を挙げながら、刻々と変化する作業工程の中で、限られたリソースを活用して目標を達成させるために、WBSを基盤としたコミュニケーションストラクチャ (PECS)の活用について学ぶ。

    No.10 2018/06/23 プロジェクト・コーディネーション (By 当麻・高橋)
    基本計画に基づいて実務担当者に的確な作業指示を与え、能力を引き出しながら気持良く働ける環境を提供するために必要なコーディネーション、エンジニアリング統合管理技術、およびチームをサポートする機能組織”PMO”について解説する。

    No.11 2018/07/07 プロジェクトの監視・コントロールと終結プロセス群 (By 当麻・大塚)
    プロジェクトの実行と並行して行われ、計画変更に反映させていく監視・コントロールプロセス群と、プロジェクトが終わる段階での終結プロセス群について学ぶ。

    No.12 2018/07/07 本質把握力 (By 当麻・米澤)
    様々な状況がこれまでとは大きく異なる、誰も経験したことのない社会においては、これまでの経験や常識が通用しづらくなることは自明である。溢れかえる情報を正しく識別し、その本質を把握した上で、自らの頭で考え、自らの言葉で表現し、自らの責任で行動できるようにならなければならない。新たな時代に対応し、より幸せに生きていくための様々な力の基盤ともいえる本質把握力を考え、それを鍛えるためのヒントを紹介する。推奨図書「プロジェクトマネジメント的生活のススメ」

    No.13 2018/07/21 演習発表 (By 当麻・大塚・米田)
    各自のプロジェクトについて、プロジェクトマネジメントのツールと技法を使って、これまでの活動をまとめて発表する。

    No.14 2018/07/21 組織のプロセス資産 (By 当麻・大塚・米田)
    これまで学んできたことを振り返り、ディスカッションを通して理解を深めるとともに、教訓をまとめていき、組織のプロセス資産を作成する。

    No.15 2018/08/04 (追試・補講) (By 当麻・大塚・米田)
    ミニテストや課題の評価、理解度が合格に達していない者を対象に、必要に応じて開講。



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