SDM e-Learning システム

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
2015年度春学期 授業シラバス
KEIO UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT
Syllabus for Spring semester 2015


システムデザイン・マネジメント実習 / PRACTICE OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT

担当教員
Instructor
神武 直彦、中島 円
開講日程
Date and Slot
火曜日1時限,火曜日2時限 Tuesday 1st ,Tuesday 2nd


前提科目・関連科目
Prerequisite or Related Course
    システムデザイン・マネジメント実習
履修条件
Course Requirements
    特に無し.実務経験の無いフルタイム学生,およびシステムエンジニアリング型のプロジェクトに参画経験の少ない学生に受講を勧めます.
開講場所
Class Room
    C3S10,C3S10
授業形態
Type of Class
    講義および実習
キーワード
Keyword
    実践型システムエンジニアリング,システムデザイン・マネジメント序論の補習
学生が利用する予定機材・ソフト等
Machinery and materials / Software
    大学のネットワークに接続できるノートPC,INCOSE handbook,Visualizing Project Management
授業に関する連絡先
Contact Address for Inquiry Regarding the Course
    kohtake@sdm.keio.ac.jp
科目概要(詳細)
Course Description
    システムデザイン・マネジメント序論の理解を深めることと,また直感的理解を助けることを目的に開設しています.2コマ続きですが,座学と実習を組み合わせて進めます.システムエンジニアリングは実践の学問であることから,2回目さらに3回目の受講も歓迎します.

    昨年度までと比較し,実習対象が,科学技術領域のみならず,社会領域,人間領域のアイディアが必要なサービスに変わります.また,ビッグデータ選択必修科目のひとつのため、例えば、街のヒトの動きのデータを集めることができた場合,そのデータをデザインにどのように活用するかというような観点から議論を進めます.












主題と目標/授業の手法など
Objective and Method of the Course
    システムデザイン・マネジメント序論で学んだことを,実際にシステムを作る実践作業をとおして,経験します.従って,授業全体を通して,システム思考を利用します.一部プロジェクトマネジメントで学習することとの関係も紹介し,システムデザインマネジメントの重要な点の一つであるプロジェクトマネジメントとシステムエンジニアリングの接点も経験します. 実習の形式は,仮想のシステム開発依頼企業を教員で構成し,そこからのシステム開発発注を,すべてのチームが受注する想定で進めます.最終授業日に,完成版のシステムを納品することを目指します.実習が中心の授業であるため,シラバスに記載した内容は,受講生の人数や理解度によって適宜変更します.
教材・参考文献
Textbooks and References
    INCOSE handbook,Visualizing Project Management, PMBOK
    位置情報ビッグデータ,インプレスR&D
提出課題・試験・成績評価の方法など
Assignment, Exam and Grading Details
    (1)出席,(2)授業貢献度(質問や意見の提示),(3)実習時のチーム貢献度, (4)実習経過報告と成果発表による習得度の4つの視点から評価を行います.試験は行いません.
履修上の注意
Notification for the Students
    実習は,基本的にグループで行います.小さな演習を個人で実施することもあります. 実習の進み具合等によって,シラバスで予定した授業内容が変更になることがあります.
e-learning開講の有無
Availability on e-learning System
    e-learningを開講しない
授業計画
Course Schedule

    No.1 2015/04/07 授業紹介と簡単なトライアル演習「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    システムデザイン・マネジメントの授業との連携を仕方,教科書(INCOSE handbook,Visualizing Project Management)の読み方,昨年までの授業状況紹介と受講生の声の紹介,そして簡単な演習の練習をおこないます.

    No.2 2015/04/07 システムライフサイクルとVモデル「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    前回の演習結果を振り返り,再度この授業で何を習得するかをグループディスカッション形式で確認します.システムデザイン・マネジメントに必要な,特に"技術(technology)"以外に必要になるものを学びます.

    No.3 2015/04/21 要求開発,チーミング「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    システムに必要になる"要求"は,顧客やスポンサー(出資者)から聞き出すものではなく,作り上げるものであることを学びます.またシステムデザイン・マネジメントは,チームワークの良さが大きく影響することから,この授業をとおしてグループワークのためのチーム作りを体験します.チームで,システム開発以来企業とやり取りをする戦略を作り,実施します.

    No.4 2015/04/21 コンテキスト分析とStakeholder分析「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    要求を作るには,システム(もしくはサービス)が,利用されるコンテキストとシステムとして動作するのに必要なStakeholderを整理することが重要です.課題の調査やグループディスカッションによって本質的に必要な要求を作り上げます.

    No.5 2015/05/12 CONOPSとシステム要求「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    ワークショップを通じて、顧客(1名の教員が担当)から提示された初期要求を元にグループワークを介してCONOPSを作成します.ここに定義された要求を実現する手法をシステム要求として整理する方法を実習します.

    No.6 2015/05/12 システムアーキテクチャ「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    システム要求として特定した結果を,システムとして組み上げるためのアーキテクチャの作成方法をワークショップにて実習します.特に,実現性(feasibility)に関し,実践形式でどうやって検討するのかを学びます.

    No.7 2015/05/26 デシジョンゲートとプロジェクト実施計画 (By 神武,中島,狼)
    納期やコストの超過を発生させないためのプロジェクト計画とシステムエンジニアリングの連携方法をワークショップにて実習します.本来(実際のSE現場)は,システムアーキテクチャの前に実施しますが,重要性を認識するためにアーキテクチャの後に実施します.

    No.8 2015/05/26 アーキテクチャ再考,システムデザイン「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    システムアーキテクチャを実現するためのItem(Component)をワークショップを介して最小レベルまで決定します.

    No.9 2015/06/09 調達とインテグレーション(部品)「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    最小レベルのItem(Component)を調達します.

    No.10 2015/06/09 システムインテグレーションとV&V (その1) (By 神武,中島,狼)
    最小レベルのItem(Component)を統合し,ワークショップを介してサブシステムを作ります.Verificationとvalidationのテストの行いかたを学びます.

    No.11 2015/06/23 システムインテグレーションとV&V (その2)「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    ワークショップを介して、サブシステムを統合し,Validation とVerificationを行います.

    No.12 2015/06/23 システムインテグレーションとV&V (その3)「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    ワークショップを介して、サブシステムを統合し,Validation とVerificationを行います.

    No.13 2015/07/07 システムインテグレーションとV&V (その4)「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    ワークショップを介して、サブシステムを統合し,Validation とVerificationを行います.

    No.14 2015/07/07 アクセプタンスレヴュー(納品)「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    ワークショップを介して完成したシステムを顧客(1名の京んが担当)に納品し,了解を入手します.

    No.15 2015/07/14 授業の復習「実務家」 (By 神武,中島,狼)
    すべての授業を総復習し,グループディスカッションなども行い、システムデザイン・マネジメント実習の要点を振り返ります.

    No.16 2015/07/14 授業の復習「実務家」
    すべての授業を総復習し,グループディスカッションなども行い、システムデザイン・マネジメント実習の要点を振り返ります.



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