SDM e-Learning システム

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
2015年度秋学期 授業シラバス
KEIO UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT
Syllabus for Fall semester 2015


ヒューマンリレーションズ論 / HUMAN RELATIONS

担当教員
Instructor
高野 研一当麻 哲哉、東瀬 朗
開講日程
Date and Slot
木曜日4時限,木曜日5時限 Thursday 4th ,Thursday 5th


前提科目・関連科目
Prerequisite or Related Course
    ヒューマンファクター論、プロジェクトマネジメント
開講場所
Class Room
    C3S10,C3S10
授業形態
Type of Class
    講義および演習
キーワード
Keyword
    人間関係、コミュニケーション、説得、インタビュー、アサーション、HRM、ワークライフバランス、ハラスメント
授業に関する連絡先
Contact Address for Inquiry Regarding the Course
    k.takano@sdm.keio.ac.jp・
科目概要(詳細)
Course Description
    協働・協調により生産性・信頼性を向上するために必要な小グループのチームワーク向上や組織内の人間関係の構築の基本的概念および手法を講義する。具体的には、グループダイナミクスにおける主張(アサーション)、説得、インタビュー技術などのコミュニケーション能力の向上に関する心理学的背景や具体的技法について解説を行い、さらに、組織内の意思決定にかかわるヒューマンリレーションのあり方について解説する。また、グループダイナミクスのうち、チーム形成の原理と技法、リーダーシップなどの基礎・応用についても実践力を高める。










    Human relations are essential for ensuring efficiency and reliability of all human activities through cooperation / collaboration. Fundamentals and analytical methods for understanding team work among small group and human relations in organization are lectured. The subjects include communication skills with its pcychological backgrounds, for examples; assertion, negotiation, persuation, and interview in group dynamics. In addition, human relations concerning to decision making inside organization are explained, and basics and applications of leadership are developed through case method discussions.
主題と目標/授業の手法など
Objective and Method of the Course
    プロジェクトにおけるチームの編成の考え方に始まり、編成したチームの目的達成に向けた育成方策、方法論に言及し、プロジェクトチーム内のコミュニケーションの設計について述べる。また、チームとしての協調・協働の効率を高めるためのチームワークについて、リーダシップの開発、アサーションの重要性について講義する。また、日本型の組織における意思決定の問題点や組織内の人間関係の分析についても言及する。合意形成論、説得技法などについても学習する。最後に、国際的なプロジェクトチームの結成、運営、ワークライフバランスなどについて実践的なノウハウについても解説する。
教材・参考文献
Textbooks and References
    1.プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(Project Managemant Institute)
    2.グローバルプロジェクトチームのまとめ方(慶應義塾大学出版会(2015))
    ※ 著者割引(2割引き)ができます。問い合わせは当麻まで。
    3.アサーショントレーニング(出版社: 日本・精神技術研究所 (1993))
提出課題・試験・成績評価の方法など
Assignment, Exam and Grading Details
    グループワークのレポート(60%)と出席および授業への参加度(40%)
履修上の注意
Notification for the Students
e-learning開講の有無
Availability on e-learning System
    e-learningを開講する
授業計画
Course Schedule

    No.1 2015/10/01 ガイダンス+説得術「実務家」 (By 高野研一、当麻哲哉)
    様々なSituation(職場、社会、交渉、説得など)におけるヒューマンリレーションについて本科目の全体の構成と意図について解説する。また、説得術に関するビデオを視聴する

    No.2 2015/10/01 プロジェクトにおけるチームマネジメント「実務家」 (By 当麻哲哉)
    プロジェクト遂行に欠かせない人的資源。必要な要員の選定・獲得、役割と責任の配分、教育・訓練、メンバー間の信頼と結束力の強化、メンバーの表彰や報奨等について述べる。また、プロジェクトのパフォーマンスは情報共有によって大きく影響する。プロジェクト遂行の中で、ステークホルダ、顧客、スポンサー、チーム・メンバーとのコミュニケーション、後続するプロジェクトへの情報提供、文書化等についても触れる。

    No.3 2015/10/15 組織内のハラスメント問題「実務家」 (By 当麻哲哉、矢田部菜穂子)
    セクシュアル・ハラスメントや、パワー・ハラスメント、人種差別、身体的特長に対するいじめ、不快なジョーク、ドレスコードや髪の色など、組織内で生じる人権問題は後を絶たない。労働者の保護、職場での周知・啓発、企業側の体制整備、法的な義務についてディスカッションする。

    No.4 2015/10/15 グローバル・プロジェクトチーム活動「実務家」 (By 当麻哲哉、長嶺七海)
    ビジネスの国際化の中で、プロジェクトチームも分散型の仮想チームに変わってきている。メンバーの多様性も進み、文化・政治・ビジネス背景・母国語が異なるメンバー同士が、ひとつのチームを作り上げ、目標や利害関係を共有し、プロジェクトの成功に向けて協力し合うことが求められる。実際に地理的に分散した多国籍チームを率いている実務家をゲストに呼び、リーダーシップ戦略についてディスカッションする。

    No.5 2016/01/14 ワークライフバランス「実務家」 ★日程変更(10/29→1/14)★  (By 当麻哲哉、渥美由喜)
    従業員個々のニーズに対応して、仕事と生活を両立・調和させる就業形態(育児休暇制度、介護休業制度、在宅勤務、男女機会均等など)を推進している会社と、対応が遅れている会社とでは、企業業績に差が出ると言われている。組織に最も重要な「人材」をどう考えるか、ディスカッションする。

    No.6 2016/01/14 ダイバーシティ「実務家」 ★日程変更(10/29→1/14)★  (By 当麻哲哉、渥美由喜)
    先進企業の多くは、女性活用から始まり、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)、そしてダイバーシティ(外国人や障害者を含む幅広い雇用と支援)へと改革に取り組んでいる。このような人材の多様性に向けての経営戦略のメリットと社会的意義などについて論じる。

    No.7 2015/11/12 企業内カウンセリングの実際とソーシャルスキル「企業等」 (By 高野研一、小森まり子)
    深刻さを増す企業のメンタルヘルス問題の現状を解説し、対処するためのカウンセリングによる問題点抽出およびコミュニケーションを軸としたソーシャルスキルの獲得について解説する。

    No.8 2015/11/12 ベンチャー企業におけるコミュニティ「企業等」 (By 高野研一,松本龍祐)
    起業家へのベンチャーキャピタル(VC)の第一人者としてこれまでの活動から、企業における重要な視点、起業家やVC感の交流、成功する起業とそうでないケースのベンチマークなどについて述べる。また、現状の企業環境や参入障壁についても述べる

    No.9 2015/11/26 チームワーク向上 Ⅰ(説得・アサーションの重要性)「双方向」 (By 高野研一,東瀬朗)
    職場、社会での人間関係においてはコミュニケーション技術のうち、説得、アサーションがきわめて重要となる。説得、アサーションの重要性と機能の概要について述べた後に「12人の怒れる男たち」を鑑賞し、説得の方法について考える。

    No.10 2015/11/26 チームワーク向上 Ⅱ(説得・アサーションの重要性)「双方向」 (By 高野研一,東瀬朗)
    映画の続きを鑑賞し、前回の映画において主人公のコミュニケーションに関する要点をお互いに発表し、自己の経験を含めてどのように実践していくかをグループ討議する。

    No.11 2015/12/10 チームワーク Ⅰ (リーダシップの開発方法論) (By 高野研一、吉田道雄)
    チームとしての機能を最大限に発揮するためには、リーダシップが最も重要であり、ここでは、PM理論にしたがって、リーダシップは後天的に開発できるという立場に立って、開発方法論、訓練、実践について講義する。

    No.12 2015/12/10 チームワーク Ⅱ (リーダシップ演習) (By 高野研一、吉田道雄)
    実際の現場において各自のリーダシップの自己評価とメンバーの表結果をもとにアクションプランを作成し、それに基づくリーダシップ開発の演習を行う。

    No.13 2015/12/24 組織内のコミュニケーションスキルの向上 Ⅰ「企業等」 (By 高野研一、越膳哲哉)
    組織内の対人関係を良好に保つためのコミュニケーション技術や社会参加するために自己を表現する技術について解説する。また、ビジネスにおける応用事例を学習する。

    No.14 2015/12/24 組織内のコミュニケーションスキルの向上 Ⅱ「企業等」 (By 高野研一、越膳哲哉)
    組織内の対人関係を良好に保つためのコミュニケーション技術や社会参加するために自己を表現する技術について解説する。スキル向上のための演習を行う。

    No.15 2016/01/14 ヒューマンリレーションズに関するまとめ「実務家」 (By 高野研一、東瀬朗)
    ヒューマンリレーションズに関する全体課題(総合レポート)および各課題のレポートを作成して提出する。また、10/29の休講に伴う補講をこの日に行います(第5回、6回)ので、出席してください。



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