声
教員
SDMとは、複合的領域の研究者が
どのように困難な問題であっても
自由な発想で果敢に取り組む研究科である
高野 研一 教授
元・財団法人電力中央研究所上席研究員。専門分野:大規模技術システムにおけるリスクマネジメントとヒューマンファクター。著書(訳書):「組織事故」「保守事故」(日科技連出版)など多数。組織安全・根本原因分析など豊富な安全管理の実務、コンサル経験。
労働者のメンタルストレスを軽減・ストレス状態から解放する研究

今回ご紹介する研究器材(写真参照)は、組織マネジメントの研究分野でも労働者個人の問題に焦点を当てた研究に活用しています。労働者のメンタルストレスを軽減したり、ストレス状態から解放することは組織の健全性を高めるためにも重要です。人間は長い間、緊張・過労状態を続けていると生体防衛反応によりストレスから逃れようとして精神に変調をきたしてきます。 このような状態に陥る前に、外界から五感に「心地よい」刺激を与えることにより、自律神経を正常な状態に戻してやるための研究を行っています。
具体的には、美しい海岸や森林の映像、それに関連する音や香り、自然な風などを与えてやることにより、心身を改善する方法を感性工学的手法と生理 学的手法を組み合わせて解明していきます。
人間の優れた特性を活かすような仕組みを組み込む研究「組織マネジメント研究室」
現代の企業が直面し、解決すべき問題は、技術的課題ばかりでなく、個人・職場・組織が抱えている諸問題であることを実感しました。多くの企業の現場を訪問し、従業員とディスカッションやインタビューを行った結果、モチベーション(やる気)が低く、創造力が要求されない日常的な業務に埋もれていく姿を垣間見ました。このように、企業の組織のガバナンスやマネンジメントに絡む諸施策、諸制度の大半は旧態依然としており、そこに人間の優れた特性を活かすような仕組みを組み込んでいかなければならないと思うようになりました。したがって、現実の企業を見据えて、どのようにすれば活気と活力にあふれた企業組織を再構築できるのか、事故・コンプライアンスの起こらない組織システムを構築できるのか考えて行きたいと思います。
具体的には、コンサルタントや業界団体および学会と連携しながら、企業の組織診断を行い、その結果をフィードバックするなど現場と一体化しながら研究を進めています。
SDMの役割
解明が難しかったり、複雑・大規模な課題に対しても、躊躇することなく果敢に取り組んでいけるような人材を育成して、世に送り出していく研究科でなくてはならないと思います。我が国は人材以外に資源に恵まれていません。 有能な人材が思う存分力を発揮できる組織システムや国家を創造していくことが使命であると思っています。
密接にコミュニケーションしながら学生を支援
「組織マネジメント研究室」の研究テーマは大変バラエティに富んでいます。研究は主体性とモチベーションが極めて大切であるため、研究テーマの多くは学生主導で決めていきます。また、その進め方も密接にコミュニケーションしながら支援に徹しています。迷いがある場合にはその迷いはなぜなのか話し合いの中で相互理解を深めていきます。当研究室では社会的な問題にチャレンジして答えを見つける研究が多く、現実の企業のフィールドデータを集めたり、社員の意識や意見を収集し、分析するなど社会とのつながりを重視しています。
SDMに来てもらいたい学生
現実の企業が抱えている問題に強い問題意識を持ち、自分で変えていきたいという意思を持っている学生を期待しています。また、今は強い問題意識はないが、個人・職場・組織のヒューマンファクタやリスクマネジメントに強い関心を持ち、学びながら課題を追求し、問題解決をはかりたい方など。多様性を重視しています。
