SDM e-Learning システム
※このシラバスは学期開始時に設定されたものです。授業日程等は学期中に変更される可能性がありますので、
最新の情報については必ず授業ページから確認してください。
Please note that this Syllabus page is updated at the beginning of the semester. The course details such as timetable can be changed during the semester.
Please refer to the course page for the latest information.

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
2018年度春学期 授業シラバス
KEIO UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT
Syllabus for Spring semester 2018


モデルに基づくプロセスとシステムのマネジメント / MODEL-BASED MANAGEMENT OF PROCESS AND SYSTEMS

担当教員
Instructor
西村 秀和
開講日程
Date and Slot
火曜日5時限,火曜日6時限 Tuesday 5th ,Tuesday 6th


前提科目・関連科目
Prerequisite or Related Course
    モデル駆動型システム開発の基礎、システムのモデリングとシミュレーション
履修条件
Course Requirements
    特になし
開講場所
Class Room
    C3N14,C3N14
授業形態
Type of Class
    講義と一部演習とグループワーク
キーワード
Keyword
    価値、システムモデル、コンセプトデザイン、価値創造、システム解析
学生が利用する予定機材・ソフト等
Machinery and materials / Software
    ノートPC
授業に関する連絡先
Contact Address for Inquiry Regarding the Course
    h.nishimura@sdm.keio.ac.jp
科目概要(詳細)
Course Description
     製品やサービスを開発し、社会や市場でこれが受け入れられるためには、そこに至るプロセスとシステムのマネジメントが必要不可欠です。このことは、システムライフサイクル全般にわたってシステムズエンジニアリングを実践することに尽きるのですが、残念ながら必ずしも実現できていない状況にあります。この講義では、モデルに基づきシステムズエンジニアリングを実践することの本質を理解してもらいます。コンセプトの段階から価値駆動型システムズエンジニアリングをモデルで考えていくことが大変重要なことです。講義の後半では、ビジネスとしての価値を創造し、そこから実現性のあるプランに基づき行動するところまでのプロセスを確立する方法を示します。

    To develop products and services to be accepted in society and the
    market, it is essential to manage processes and systems to realize
    those. Unfortunately the systems engineering across the system life
    cycle is not always realized. In this class, students will understand
    the essence of the practice of systems engineering on the basis of the
    model. It is very important to consider the value-driven systems
    engineering from the concept stage. Also the class will show how to
    establish a process to create value as a business and to act on the
    basis of the feasibility of a plan.









主題と目標/授業の手法など
Objective and Method of the Course
     製品やサービスを開発し、社会や市場でこれが受け入れられるためには、そこに至るプロセスとシステムのマネジメントが必要不可欠です。このことは、システムライフサイクル全般にわたってシステムズエンジニアリングを実践することに尽きるのですが、残念ながら必ずしも実現できていない状況にあります。この講義では、モデルに基づきシステムズエンジニアリングを実践することの本質を理解してもらいます。コンセプトの段階から価値駆動型システムズエンジニアリングをモデルで考えていくことが大変重要なことであることを学びます。
     実務家である萩本順三氏による講義では、ビジネスとしての価値を創造し、そこから実現性のあるプランに基づき行動するところまでのプロセスを確立する方法を示します。西村の講義では、Industrial Internet Systems Reference Architecture,Reference Architecture of Industrie 4.0のコンセプトの理解と、これらの活動により価値を創造するために検討するべきことを一緒に考えます。
教材・参考文献
Textbooks and References
    西村監訳,システムズモデリング言語SysML,東京電機大学出版局
    西村監訳,デザインストラクチャーマトリクス,慶應義塾大学出版会
提出課題・試験・成績評価の方法など
Assignment, Exam and Grading Details
    出席状況,グループワーク,レポートなどから総合的に評価する.
履修上の注意
Notification for the Students
e-learning開講の有無
Availability on e-learning System
    e-learningを開講する
授業計画
Course Schedule

    No.1 2018/04/17 価値駆動型システムズエンジニアリング概論 (By 西村秀和)
    価値駆動型システムズエンジニアリングについて,INCOSE SE Vision 2025に基づき,その意味するところを解説する.特に,モデルに基づくことの重要性を述べる.

    No.2 2018/04/17 コンセプトをデザインすることの重要性 (By 西村秀和)
    システムズエンジニアリングでは、コンセプトを明確にすることが最初に求められるが、必ずしも、このステージが十分に議論されていない。ビジネスや経営層、政策決定者へコンセプトを正しく示すことは、その後に続くシステム開発のステージに重要な影響を与える。この講義ではモデルに基づくコンセプトデザインについて議論する。

    No.3 2018/05/01 Industry Internet、INDUSTRIE 4.0 (1) (By 西村秀和)
    Industry Internet、INDUSTRIE 4.0といった新しい概念が米国、ドイツなどから示されている。Reference Architectureに基づき、これらの概念が目指すところを解説する。特にCyber Physical SystemやInternet of Thingsとの関係性を、主としてシステムズエンジニアリングの観点から考察する。(1)では、Industry Internet Reference Architectureについて述べる。

    No.4 2018/05/01 Industry Internet、INDUSTRIE 4.0 (2) (By 西村秀和)
    Industry Internet、INDUSTRIE 4.0といった新しい概念が米国、ドイツなどから示されている。Reference Architectureに基づき、これらの概念が目指すところを解説する。特にCyber Physical SystemやInternet of Thingsとの関係性を、主としてシステムズエンジニアリングの観点から考察する。(2)では、Reference Architecture Model INDUSTRIE 4.0について述べる。

    No.5 2018/05/15 SoSアーキテクチャ (By 西村秀和)
    IoTでさまざまなモノが繋がるCyber Physical Systemは、System of Systemsとなる。対象システムが様々な外部システムと繋がってある機能を果たす場合、システム全体の品質はどのように保全できるのか?どのようにマネジメントを行うことが求められるのか、基本的な考え方を紹介するとともに、議論する。

    No.6 2018/05/15 自動運転車を取り巻くSoSアーキテクチャ (By 西村秀和)
    プロジェクト研究を実施して検討した「自動運転車を取り巻くSoSアーキテクチャ」について、その考え方を紹介するともに、安全性を確保するための方策について議論する。

    No.7 2018/05/29 価値駆動型プロジェクト概論 (By 萩本順三,西村秀和)
    激変するビジネスの世界に、なぜ今、価値駆動のプロジェクトデザインが必要とされるのか、どのようにモデルを使ってビジネスシステムを可視化していくのかなどをお話するとともに、価値を創造するためのモデルに基づくプロセスのマネジメントに必要となる手法について概説する。

    No.8 2018/05/29 価値のデザイン:価値分析モデルの説明および演習、ステークホルダの抽出とステークホルダの価値デザイン (By 萩本順三,西村秀和)
    価値駆動型プロジェクトを推進するためのプロセスでは、まず価値のデザインから始める。後半第2回目となるこの講義では、価値分析モデルとは何かを説明し、演習により、ビジネスの主要なステークホルダ(利害関係者)を抽出し、その価値を描いて、価値のデザインを導く。

    No.9 2018/06/12 価値のデザイン:ステークホルダの価値の詳細化、ステークホルダの価値とプロジェクト目的の関係づけ (By 萩本順三,西村秀和)
    この講義では、第4回に引き続き演習によりステークホルダの価値についてリファイン(詳細化)し、ステークホルダの価値をプロジェクトの目的につなげる方法を示す。

    No.10 2018/06/12 要求モデル:価値分析モデルから要求分析ツリーへの展開 (By 萩本順三,西村秀和)
    要求モデルと、これから作成するプロセスモデルとの関係性について説明する。また、演習を通じて、プロセスモデルを作成しながら要求モデルから再度要求を抽出し、その要求をプロセスモデルで検証するといった、モデル間のイテレーション(繰り返し)を体験する。

    No.11 2018/06/26 プロセスモデルによる要求モデルの詳細化 (By 萩本順三,西村秀和)
    要求モデルと、これから作成するプロセスモデルとの関係性について説明する。プロセスモデルを作成しながら要求モデルから再度要求を抽出し、その要求をプロセスモデルで検証するといった、モデル間のイテレーション(繰り返し)について解説する。

    No.12 2018/06/26 演習:プロセスモデルによる要求モデルの詳細化 (By 萩本順三,西村秀和)
    演習を通して、プロセスモデルを作成しながら要求モデルから再度要求を抽出し、その要求をプロセスモデルで検証するといった、モデル間のイテレーション(繰り返し)について体験する。

    No.13 2018/07/10 要求モデルによる要求の絞り込みとプロジェクトプランニング (By 萩本順三,西村秀和)
    これまでに作成した価値モデル、要求モデル、プロセスモデルからどのようにプロジェクトプランニング(活動モデル)を行うのかを説明する。また、演習により、ゴール記述書を作成する。

    No.14 2018/07/10 活動プロセスへのインパクト (By 萩本順三,西村秀和)
    この講義では、全体を通して進めてきた価値を創造するためのプロセスが、活動プロセス(PDCA)に対してどのようなインパクトを与えるかを議論する。



Powered by SOI

Copyright(c) 2009-2010, Keio University. All rights reserved.
このサイトの著作権について | About copyright of this site