SDM e-Learning システム
※このシラバスは学期開始時に設定されたものです。授業日程等は学期中に変更される可能性がありますので、
最新の情報については必ず授業ページから確認してください。
Please note that this Syllabus page is updated at the beginning of the semester. The course details such as timetable can be changed during the semester.
Please refer to the course page for the latest information.

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
2018年度春学期 授業シラバス
KEIO UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT
Syllabus for Spring semester 2018


システムデザイン・マネジメント実習 / PRACTICE OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT

担当教員
Instructor
神武 直彦、中島 円
開講日程
Date and Slot
火曜日1時限,火曜日2時限 Tuesday 1st ,Tuesday 2nd


前提科目・関連科目
Prerequisite or Related Course
    システムデザイン・マネジメント実習
履修条件
Course Requirements
    特に無し.実務経験の無いフルタイム学生やシステムエンジニアリング型のプロジェクトへの参加経験の少ない学生に受講を勧めます.
開講場所
Class Room
    C3S10,C3S10
授業形態
Type of Class
    講義および実習
キーワード
Keyword
    実践型システムエンジニアリング,システムデザイン・マネジメント序論の実習
学生が利用する予定機材・ソフト等
Machinery and materials / Software
    大学のネットワークに接続できるノートPC,INCOSE Handbook,Visualizing Project Management
授業に関する連絡先
Contact Address for Inquiry Regarding the Course
    kohtake@sdm.keio.ac.jp
科目概要(詳細)
Course Description
    システムデザイン・マネジメント序論の理解を深めることと,また直感的理解を助けることを目的に開設しています.2コマ続きですが,座学と実習を組み合わせて進めます.システムエンジニアリングは実践の学問であることから,既に受講経験がある学生でも2回目さらに3回目の受講も歓迎します.

    実習対象は科学技術領域のみならず,社会領域,人間領域への視野が必要なシステムです.具体的には,日吉キャンパスが位置する横浜市の港北区役所と連携し,横浜市ならびに港北区の魅力や課題に注目したシステムデザイン・マネジメントの実習に取り組む予定です.港北区内には日産スタジアムもあり,2019年にはラグビーW杯決勝そして2020年にはオリンピック・パラリンピックが開催されます.そのようなことも視野に具体的なシステムデザイン・マネジメトに取り組み,学びを深めます.

主題と目標/授業の手法など
Objective and Method of the Course
    システムデザイン・マネジメント序論で学んだことを,実際にシステムを作る実践作業をとおして,経験します.従って,授業全体を通して,システム思考を利用します.一部プロジェクトマネジメントで学習することとの関係も紹介し,システムデザインマネジメントの重要な点の一つであるプロジェクトマネジメントとシステムエンジニアリングの接点も経験します.

    実習の形式は,仮想のシステム開発依頼企業を教員で構成し,そこからのシステム開発発注を,すべてのチームが受注する想定で進めます.最終授業日に,完成版のシステムを納品することを目指します.実習が中心の授業であるため,シラバスに記載した内容は,受講生の人数や理解度によって適宜変更します.
教材・参考文献
Textbooks and References
    INCOSE Handbook,Visualizing Project Management, PMBOK
提出課題・試験・成績評価の方法など
Assignment, Exam and Grading Details
    (1)出席,(2)授業貢献度(質問や意見の提示),(3)実習時のチーム貢献度, (4)実習経過報告と成果発表による習得度の4つの視点から評価を行います.
履修上の注意
Notification for the Students
    実習は,基本的にグループで行います.小さな演習を個人で実施することもあります.
    実習の進み具合等によって,シラバスで予定した授業内容が変更になることがあります.
e-learning開講の有無
Availability on e-learning System
    e-learningを開講しない
授業計画
Course Schedule

    No.1 2018/04/10 09:00-10:30 授業紹介と簡単なトライアル演習 (By 神武,中島)
    システムデザイン・マネジメントの授業との連携を仕方,教科書(INCOSE handbook,Visualizing Project Management)の読み方,昨年までの授業状況紹介と受講生の声の紹介,そして簡単な演習の練習をおこないます.

    No.2 2018/04/10 10:45-12:15 システムライフサイクルとVモデル (By 神武,中島)
    前回の演習結果を振り返り,再度この授業で何を習得するかを確認します.システムデザイン・マネジメントに必要な,特に"技術(technology)"以外に必要になるものを学びます.

    No.3 2018/04/24 09:00-10:30 要求開発,チーミング (By 神武,中島)
    システムに必要になる"要求"は,顧客やスポンサー(出資者)から聞き出すものではなく,作り上げるものであることを学びます.またシステムデザイン・マネジメントは,チームワークの良さが大きく影響することから,この授業をとおしてチーム作りを体験します.チームで,システム開発以来企業とやり取りをする戦略を作り,実施します.

    No.4 2018/04/24 10:45-12:15 コンテキスト分析とStakeholder分析 (By 神武,中島)
    要求を作るには,システム(もしくはサービス)が,利用されるコンテキストとシステムとして動作するのに必要なStakeholderを整理することが重要です.これらの結果から本質的に必要な要求を作り上げます.

    No.5 2018/05/08 09:00-10:30 CONOPSとシステム要求 (By 神武,中島)
    顧客から提示された初期要求を元にCONOPSを作成します.ここに定義された要求を実現する手法をシステム要求として整理する方法を実習します.

    No.6 2018/05/08 10:45-12:15 システムアーキテクチャ (By 神武,中島)
    システム要求として特定した結果を,システムとして組み上げるためのアーキテクチャの作成方法を実習します.特に,実現性(feasibility)に関し,実践形式でどうやって検討するのかを学びます.

    No.7 2018/05/22 09:00-10:30 デシジョンゲートとプロジェクト実施計画 (By 神武,中島)
    納期やコストの超過を発生させないためのプロジェクト計画とシステムエンジニアリングの連携方法を実習します.本来(実際のSE現場)は,システムアーキテクチャの前に実施しますが,重要性を認識するためにアーキテクチャの後に実施します.

    No.8 2018/05/22 10:45-12:15 アーキテクチャ再考,システムデザイン (By 神武,中島)
    システムアーキテクチャを実現するためのItem(Component)を最小レベルまで決定します.

    No.9 2018/06/05 09:00-10:30 調達とインテグレーション(部品) (By 神武,中島)
    最小レベルのItem(Component)を調達します.

    No.10 2018/06/05 10:45-12:15 システムインテグレーションとV&V (その1) (By 神武,中島)
    最小レベルのItem(Component)を統合し,サブシステムを作ります.Verificationとvalidationのテストの行いかたを学びます.

    No.11 2018/06/19 09:00-10:30 システムインテグレーションとV&V (その2) (By 神武,中島)
    サブシステムを統合し,Validation とVerificationを行います.

    No.12 2018/06/19 10:45-12:15 システムインテグレーションとV&V (その3) (By 神武,中島)
    サブシステムを統合し,Validation とVerificationを行います.

    No.13 2018/07/03 09:00-10:30 システムインテグレーションとV&V (その4) (By 神武,中島,狼)
    サブシステムを統合し,Validation とVerificationを行います.

    No.14 2018/07/03 10:45-12:15 アクセプタンスレヴュー(納品) (By 神武,中島,狼)
    完成したシステムを顧客に納品し,了解を入手します.

    No.15 2018/07/17 09:00-10:30 授業の復習(予定) (By 神武,中島)
    すべての授業を総復習し,システムデザイン・マネジメント実習の要点を振り返ります.



Powered by SOI

Copyright(c) 2009-2010, Keio University. All rights reserved.
このサイトの著作権について | About copyright of this site