SDM e-Learning システム
※このシラバスは学期開始時に設定されたものです。授業日程等は学期中に変更される可能性がありますので、
最新の情報については必ず授業ページから確認してください。
Please note that this Syllabus page is updated at the beginning of the semester. The course details such as timetable can be changed during the semester.
Please refer to the course page for the latest information.

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
2018年度秋学期 授業シラバス
KEIO UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT
Syllabus for Fall semester 2018


ヒューマンリレーションズ論 / HUMAN RELATIONS

担当教員
Instructor
高野 研一当麻 哲哉
開講日程
Date and Slot
木曜日4時限,木曜日5時限 Thursday 4th ,Thursday 5th


前提科目・関連科目
Prerequisite or Related Course
    ヒューマンファクター論、プロジェクトマネジメント
履修条件
Course Requirements
    講義時間は14:45−18:00まで(途中15分休憩)で行う
開講場所
Class Room
    C3S10,C3S10
授業形態
Type of Class
    講義および演習
キーワード
Keyword
    人間関係、コミュニケーション、説得、インタビュー、アサーション、HRM、ワークライフバランス、ハラスメント
授業に関する連絡先
Contact Address for Inquiry Regarding the Course
    k.takano@sdm.keio.ac.jp・
科目概要(詳細)
Course Description
    協働・協調により生産性・信頼性を向上するために必要な小グループのチームワーク向上や組織内の人間関係の構築の基本的概念および手法を講義する。具体的には、グループダイナミクスにおける主張(アサーション)、説得、インタビュー技術などのコミュニケーション能力の向上に関する心理学的背景や具体的技法について解説を行い、さらに、組織内の意思決定にかかわるヒューマンリレーションのあり方について解説する。また、グループダイナミクスのうち、チーム形成の原理と技法、リーダーシップなどの基礎・応用についても実践力を高める。

    Human relations are essential for ensuring efficiency and reliability of all human activities through cooperation / collaboration. Fundamentals and analytical methods for understanding team work among small group and human relations in organization are lectured. The subjects include communication skills with its pcychological backgrounds, for examples; assertion, negotiation, persuation, and interview in group dynamics. In addition, human relations concerning to decision making inside organization are explained, and basics and applications of leadership are developed through case method discussions.
主題と目標/授業の手法など
Objective and Method of the Course
    プロジェクトにおけるチームの編成の考え方に始まり、編成したチームの目的達成に向けた育成方策、方法論に言及し、プロジェクトチーム内のコミュニケーションの設計について述べる。また、チームとしての協調・協働の効率を高めるためのチームワークについて、リーダシップの開発、アサーションの重要性について講義する。また、日本型の組織における意思決定の問題点や組織内の人間関係の分析についても言及する。合意形成論、説得技法などについても学習する。最後に、国際的なプロジェクトチームの結成、運営、ワークライフバランスなどについて実践的なノウハウについても解説する。
教材・参考文献
Textbooks and References
    1.プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(Project Managemant Institute)
    ※ 入学時に教科書として配布済み。
    2.グローバルプロジェクトチームのまとめ方(慶應義塾大学出版会(2015))
    ※ 第4回授業の予習として読んでくる。図書室にも在架されているが冊数は限られるので、購入するか、昨年の受講生から借りるなど各自で工夫する。団体購入の希望を初回授業で取る(税込定価3,888円を割引で3,000円の予定)。英文原著「Leading Global Project Teams」を読んでもよい。
    3.アサーショントレーニング(出版社: 日本・精神技術研究所 (1993))
提出課題・試験・成績評価の方法など
Assignment, Exam and Grading Details
    グループワーク等のレポート(60%)と出席および授業への参加度(40%)
履修上の注意
Notification for the Students
    講義時間は14:45−18:00まで(途中15分休憩)で行う。
    10月18日の講義はありません。
e-learning開講の有無
Availability on e-learning System
    e-learningを開講する
授業計画
Course Schedule

    No.1 2018/10/04 ガイダンス+説得術 (By ?野研?、当?哲哉)
    様々なSituation(職場、社会、交渉、説得など)におけるヒューマンリレーションについて本科目の全体の構成と意図
    について解説する。また、説得術に関するビデオを視聴する。

    No.2 2018/10/04 組織内のハラスメント問題 (By 当麻哲哉、矢田部菜穂子)
    セクシュアル・ハラスメントや、パワー・ハラスメント、人種差別、身体的特長に対するいじめ、不快なジョーク、ドレスコードや髪の色など、組織内で生じる人権問題は後を絶たない。労働者の保護、職場での周知・啓発、企業側の体制整備、法的な義務についてディスカッションする。

    No.3 2018/11/01 プロジェクトにおけるチームマネジメント (By 当麻哲哉、米田巖根)
    プロジェクト遂行には人的資源が欠かせない。しかしながら、プロジェクト・メンバーは、個々人が満たしたいと考えている欲求と、プロジェクトにアサインされた目的を天秤にかけながら行動しており、この行動原理がプロジェクトのパフォーマンスに大きく影響する。本授業では、マインドセットという概念を用いながら、メンバーやステークホルダーに対して刺激となるコミュニケーションがパフォーマンスに与える影響について述べる。

    No.4 2018/11/01 グローバル・プロジェクトチーム活動 (By 当麻哲哉、米田巖根)
    ビジネスの国際化の中で、プロジェクトチームも分散型の仮想チームに変わってきている。メンバーの多様性も進み、文化・政治・ビジネス背景・母国語が異なるメンバー同士が、ひとつのチームを作り上げ、目標や利害関係を共有し、プロジェクトの成功に向けて協力し合うことが求められる。多国籍チームを率いるリーダーシップ戦略についてディスカッションする。
    ★事前課題あり:教材・参考文献の欄を参照のこと。

    No.5 2018/11/15 企業内カウンセリングの実際とソーシャルスキル (By 高野研一、小森まり子)
    深刻さを増す企業のメンタルヘルス問題の現状を解説し、対処するためのカウンセリングによる問題点抽出およびコミュニケーションを軸としたソーシャルスキルの獲得について解説する。

    No.6 2018/11/15 ベンチャー企業におけるコミュニティ (By 高野研一,松本龍祐)
    新進の起業家として、Yaqhoo、メルカリ、ソウゾウ等の経営者としてのこれまでの活動から、企業における重要な視点、起業家間の交流、成功する起業とそうでないケースのベンチマークなどについて述べる。また、現状の企業環境や参入障壁についても述べる

    No.7 2018/11/29 チームワーク向上 T(説得・アサーションの重要性) (By 高野研一,東瀬朗)
    職場、社会での人間関係においてはコミュニケーション技術のうち、説得、アサーションがきわめて重要となる。説得、アサーションの重要性と機能の概要について述べた後に「12人の怒れる男たち」を鑑賞し、説得の方法について考える。

    No.8 2018/11/29 チームワーク向上 U (リーダシップ演習) (By 高野研一,東瀬朗)
    映画の続きを鑑賞し、前回の映画において主人公のコミュニケーションに関する要点をお互いに発表し、自己の経験を含めてどのように実践していくかをグループ討議する。

    No.9 2018/12/13 組織内のコミュニケーションスキルの向上 T (By 高野研一、越膳哲哉)
    組織内の対人関係を良好に保つためのコミュニケーション技術や社会参加するために自己を表現する技術について解説する。また、ビジネスにおける応用事例を学習する。

    No.10 2018/12/13 組織内のコミュニケーションスキルの向上 U (By 高野研一、越膳哲哉)
    組織内の対人関係を良好に保つためのコミュニケーション技術や社会参加するために自己を表現する技術について解説する。スキル向上のための演習を行う。

    No.11 2018/12/27 リーダシップ T (リーダシップの開発方法論) (By 高野研一、大塚有希子)
    チームとしての機能を最大限に発揮するためには、リーダシップが最も重要であり、ここでは、最新の自己診断手法にしたがって、講義する。また、リーダシップは後天的に開発できるという立場に立って、リーダシップの望ましい姿について講義する。

    No.12 2018/12/27 リーダシップ U(リーダシップの演習) (By 高野研一、大塚有希子)
    実際の現場において各自のリーダシップの自己評価とメンバーの結果をもとに議論しながら実行プランを作成し、それに基づくリーダシップ開発の演習を行う。

    No.13 2019/01/17 ワークライフバランス (By 当麻哲哉、渥美由喜)
    従業員個々のニーズに対応して、仕事と生活を両立・調和させる就業形態(育児休暇制度、介護休業制度、在宅勤務、男女機会均等など)を推進している会社と、対応が遅れている会社とでは、企業業績に差が出ると言われている。組織に最も重要な「人材」をどう考えるか、ディスカッションする。

    No.14 2019/01/17 ダイバーシティ (By 当麻哲哉、渥美由喜)
    先進企業の多くは、女性活用から始まり、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)、そしてダイバーシティ(外国人や障害者を含む幅広い雇用と支援)へと改革に取り組んでいる。このような人材の多様性に向けての経営戦略のメリットと社会的意義などについて論じる。

    No.15 2019/01/17 ヒューマンリレーションズに関するレポート作成 (By 高野研一、東瀬朗)
    講義は行いません。ヒューマンリレーションズに関する総合レポートおよび課題を作成して提出するレポート作成の時間です。



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