No.1 2015/04/09 オリエンテーション (By 谷口智彦)
次回以降9回を担当する谷口尚子特別招聘准教授について紹介しつつ、日本の行政・経済システムが数十年に一度の屈曲点に逢着した事実につき理解を深めてもらう。
No.2 2015/04/16 政策の対立軸 「双方向」 (By 谷口、谷口尚子)
現代政治は何を軸として対立しているのか。「保守ー革新」対立軸も、内実は多様かつ一般には曖昧である。様々な分野における対立軸の具体的内容を整理し、また自分のイデオロギーを相対化してみよう。
No.3 2015/04/30 政治・行政・経済の関係 「双方向」 (By 谷口、谷口尚子)
政治・行政・経済のシステムは単体で機能するものではない。「政府の失敗」「市場の失敗」といわれるような課題を踏まえて、これらのベストな相互関係を考える。
No.4 2015/05/07 議会システム 「双方向」 (By 谷口、谷口尚子)
政策はどのような過程を経て具現化されるのか。英米日の議会システムの特徴を踏まえ、とりわけ日本の立法過程に関する諸論点(アジェンダ・セッティング、法案審議の流れ、与野党の役割、政官関係、国会改革等)について検討する。
No.5 2015/05/14 官僚システム 「双方向」 (By 谷口、谷口尚子)
日本は官僚優位な「行政国家」といわれる。この官僚システムの諸特徴(組織構造、立法過程・政治過程における役割、執政部・政治家・政党・社会との関係、行動様式等)を踏まえて、その問題点と改善すべき点を検討する。
No.6 2015/05/21 中央・地方行政システム 「双方向」 (By 谷口、谷口尚子)
中央政府(国)と地方政府(自治体等)の関係は国によって様々である。中央・地方行政システムの諸類型を概観した後、日本のシステムの特徴と課題を深堀りする。特に、地方分権改革(財政・事務権限の分権化、人口減少に抗する地域再生策等)について議論する。
No.7 2015/05/28 民主主義のシステム 「双方向」 (By 谷口、谷口尚子)
「民主主義理論の歴史」は「学問の歴史」でもある。アリストテレスからサンデルに至るまで民主主義システムがどのように論じられてきたかを概観し、注目されるデモクラシー論(ポピュリズム、ラディカリズム、熟議民主主義、「民主主義2.0」等)について考える。
No.8 2015/06/04 選挙システム 「双方向」 (By 谷口、谷口尚子)
選挙システムはその社会の権力の有り様を決める。代表的な選挙システムの諸特徴、長所短所を確認後、日本の選挙システムと政党システムや有権者の政治行動との関係を検討する。また、これからの日本社会にとって望ましい選挙システムについて議論する。
No.9 2015/06/11 政党システム 「双方向」 (By 谷口、谷口尚子)
政党システムは、その社会の歴史や政治的文脈、社会的亀裂、選挙システム等に規定される。政党システムの諸類型を概説し、特に日本の政党システムの歴史と社会の変化との関係を論じる。あわせて政党の役割と機能、その変容について考える。
No.10 2015/06/18 多元的ガバナンス 「双方向」 (By 谷口、谷口尚子)
現代の政治システムでは、政党・政治家・官僚・有権者のみならず、マスメディアや利益団体といった第4、第5の権力の影響も大きい。報道や利益団体が政治システムにどのように関わるかを概観し、今日の多元的なガバナンスのあり方について議論する。
No.11 2015/06/25 個別研究1(医薬品行政) 「実務家教員(以下「実教」。谷口智彦と金子悟) 「双方向」 (By 谷口、金子悟)
国民健保、職場単位の健保は財政的に難問を抱える。医療費が膨らむことを、どう抑えるか。21世紀中葉にかけて我が国を襲う難問を考える前後編。初回は、変わる制度の全貌につき、大きな見取り図を得る。
No.12 2015/07/02 個別研究2(医薬品行政) 「実教(谷口智彦、金子)」 「双方向」 (By 谷口、金子悟)
前回に続き、次代を担う産業として競争政策上も期待がかかる医薬品の開発と、行政との関わりについて眺める。
No.13 2015/07/09 個別研究3(電力システム) 「実教(谷口智彦、出光啓祐)」 「双方向」 (By 谷口,出光 啓祐:IDEMITSU, Keisuke)
ポストフクシマの電力ベストミックスを考える。達成目標は何か。要求される仕様はどのようなものか。それを、いかにミニマムな経済・社会コストで実現するか。電力システムを素材に考える回となる。
No.14 2015/07/16 個別研究4(エネルギー行政と政治の課題) 「実教(谷口智彦、出光啓祐)」 「双方向」 (By 谷口,出光 啓祐:IDEMITSU, Keisuke)
前回に続き、広義のエネルギー行政と、それを取り巻く政治的要因を眺めたのち、あるべきエネルギー政策について想をめぐらす。全体のラップアップも兼ねる。
No.15 2015/07/23 まとめと展望 「実教(谷口智彦)」 (By 谷口)
本講義を受講し、国際政治経済システム論を選択していない者のうち、期末レポートを提出した者から優秀なものを選んで紹介し、取り上げられた論点につき議論するとともに、全体を総括する。