SDM e-Learning システム

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
2015年度春学期 授業シラバス
KEIO UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT
Syllabus for Spring semester 2015


モデルに基づくプロセスとシステムのマネジメント / MODEL-BASED MANAGEMENT OF PROCESS AND SYSTEMS

担当教員
Instructor
西村 秀和、萩本 順三
開講日程
Date and Slot
木曜日3時限,木曜日4時限 Thursday 3rd ,Thursday 4th


前提科目・関連科目
Prerequisite or Related Course
    モデル駆動型システム開発の基礎、システムのモデリングとシミュレーション
履修条件
Course Requirements
    特になし
開講場所
Class Room
    C3N14,C3N14
授業形態
Type of Class
    講義と一部演習とグループワーク
キーワード
Keyword
    価値、システムモデル、コンセプトデザイン、価値創造、システム解析
学生が利用する予定機材・ソフト等
Machinery and materials / Software
    ノートPC
授業に関する連絡先
Contact Address for Inquiry Regarding the Course
    h.nishimura@sdm.keio.ac.jp
科目概要(詳細)
Course Description
     製品やサービスを開発し、社会や市場でこれが受け入れられるためには、そこに至るプロセスとシステムのマネジメントが必要不可欠です。このことは、システムライフサイクル全般にわたってシステムズエンジニアリングを実践することに尽きるのですが、残念ながら必ずしも実現できていない状況にあります。この講義では、モデルに基づきシステムズエンジニアリングを実践することの本質を理解してもらいます。コンセプトの段階から価値駆動型システムズエンジニアリングをモデルで考えていくことが大変重要なことです。講義の後半では、ビジネスとしての価値を創造し、そこから実現性のあるプランに基づき行動するところまでのプロセスを確立する方法を示します。



主題と目標/授業の手法など
Objective and Method of the Course
     製品やサービスを開発し、社会や市場でこれが受け入れられるためには、そこに至るプロセスとシステムのマネジメントが必要不可欠です。このことは、システムライフサイクル全般にわたってシステムズエンジニアリングを実践することに尽きるのですが、残念ながら必ずしも実現できていない状況にあります。この講義では、モデルに基づきシステムズエンジニアリングを実践することの本質を理解してもらいます。コンセプトの段階から価値駆動型システムズエンジニアリングをモデルで考えていくことが大変重要なことです。講義の後半では、ビジネスとしての価値を創造し、そこから実現性のあるプランに基づき行動するところまでのプロセスを確立する方法を示します。  講義では演習を行いながら、講義した内容をしっかりと把握することを目指します。システムのモデリングにはSysML(Systems Modeling Language)の考え方を用います。
教材・参考文献
Textbooks and References
    西村監訳,システムズモデリング言語SysML,東京電機大学出版局
    西村監訳,デザインストラクチャーマトリクス,慶應義塾大学出版会
提出課題・試験・成績評価の方法など
Assignment, Exam and Grading Details
    出席状況,グループワーク,レポートなどから総合的に評価する.
履修上の注意
Notification for the Students
e-learning開講の有無
Availability on e-learning System
    e-learningを開講する
e-learningで受講する場合の注意事項
Guideline for e-learning Students
    必ず,毎回講義内容に関する質問をすること.
授業計画
Course Schedule

    No.1 2015/04/16 価値駆動型システムズエンジニアリング概論 (By 西村秀和)
    社会では価値を最大化する製品やサービスを提供することが求められている。こうしたシステムを提供するには、ビジネスとシステムズエンジニアリングの関係性を明確に考える必要がある。この講義ではINCOSE Vision 2025を引用しながらシステムズエンジニアリングが向かうべき方向性を議論する。

    No.2 2015/04/16 システムズエンジニアリングの基礎 (By 西村秀和)
    システムの機能表現や論理思考がシステムズエンジニアリングの基礎としては重要である。システムの入力・出力関係と状態の意味を学習するとともに、可制御性、可観測性、安定性といったシステムの重要な性質を学ぶ。

    No.3 2015/05/07 モデルに基づくコンセプトデザイン (By 西村秀和)
    システムズエンジニアリングでは、コンセプトを明確にすることが最初に求められるが、必ずしも、このステージが十分に議論されていない。ビジネスや経営層、政策決定者へコンセプトを正しく示すことは、その後に続くシステム開発のステージに重要な影響を与える。この講義ではモデルに基づくコンセプトデザインについて議論する。

    No.4 2015/05/07 演習:モデルに基づくコンセプトデザイン (By 西村秀和)
    モデルに基づくコンセプトデザインを演習を通して学ぶ。ここでは、システムモデルを構造、振る舞い、要求、パラメトリック制約で記述するSysML(Systems Modeling Language)を活用する。

    No.5 2015/05/21 Industrial Internet、INDUSTRIE 4.0 (By 西村秀和)
    Industrial Internet、INDUSTRIE 4.0といった新しい概念が米国、ドイツなどから示されている。Cyber Physical SystemやInternet of thingsがどのようにこうした新しい概念と結びつくのか、システムズエンジニアリングの観点から考察する。

    No.6 2015/05/21 演習:Industrial Internet、INDUSTRIE 4.0関連のコンセプトを考える (By 西村秀和)
    Industrial Internet、INDUSTRIE 4.0に関連する新たなコンセプトを考えるための演習を行う。
    課題としてIndustrial InternetまたはINDUSTRIE 4.0の資料を読み、この概念と修士研究とを関連付け、価値駆動するシステムを考える。

    No.7 2015/06/04 成果発表(1) (By 西村秀和)
    中間報告として取り組んだ課題の成果を発表する。

    No.8 2015/06/04 成果発表(2) (By 西村秀和)
    中間報告として取り組んだ課題の成果を発表する。

    No.9 2015/06/18 価値駆動型プロジェクト概論 (By 萩本順三、西村秀和)
    激変するビジネスの世界に、なぜ今、価値駆動のプロジェクトデザインが必要とされるのか、どのようにモデルを使ってビジネスシステムを可視化していくのかなどをお話するとともに、価値を創造するためのモデルに基づくプロセスのマネジメントに必要となる手法について概説する。

    No.10 2015/06/18 価値のデザイン:価値分析モデルの説明および演習、ステークホルダの抽出とステークホルダの価値デザイン (By 萩本順三、西村秀和)
    価値駆動型プロジェクトを推進するためのプロセスでは、まず価値のデザインから始める。後半第2回目となるこの講義では、価値分析モデルとは何かを説明し、演習により、ビジネスの主要なステークホルダ(利害関係者)を抽出し、その価値を描いて、価値のデザインを導く。

    No.11 2015/07/02 価値のデザイン:ステークホルダの価値の詳細化、ステークホルダの価値とプロジェクト目的の関係づけ (By 萩本順三、西村秀和)
    後半第3回目となるこの講義では、前回に引き続き演習によりステークホルダの価値についてリファイン(詳細化)し、ステークホルダの価値をプロジェクトの目的につなげる方法を示す。

    No.12 2015/07/02 要求モデル:価値分析モデルから要求分析ツリーへの展開 (By 萩本順三、西村秀和)
    前回までに作成した要求モデルと、これから作成するプロセスモデルとの関係性について説明する。また、演習を通じて、プロセスモデルを作成しながら要求モデルから再度要求を抽出し、その要求をプロセスモデルで検証するといった、モデル間のイテレーション(繰り返し)を体験する。

    No.13 2015/07/16 プロセスモデル演習:プロセスモデルによる要求モデルの詳細化 (By 萩本順三、西村秀和)
    前回までに作成した要求モデルと、これから作成するプロセスモデルとの関係性について説明する。また、演習を通じて、プロセスモデルを作成しながら要求モデルから再度要求を抽出し、その要求をプロセスモデルで検証するといった、モデル間のイテレーション(繰り返し)を体験する。

    No.14 2015/07/16 要求モデルによる要求の絞り込みとプロジェクトプランニング (By 萩本順三、西村秀和)
    これまでに作成した価値モデル、要求モデル、プロセスモデルからどのようにプロジェクトプランニング(活動モデル)を行うのかを説明する。また、演習により、ゴール記述書を作成する。最終回となるこの講義では、全体を通して進めてきた価値を創造するためのプロセスが、活動プロセス(PDCA)に対してどのようなインパクトを与えるかを議論する。

    No.15 2015/07/23 総括 [No Archive] (By 西村秀和)
    講義全体をとおしてディスカッションを行う.



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