SDM e-Learning システム

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
2015年度春学期 授業シラバス
KEIO UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT
Syllabus for Spring semester 2015


プロジェクトマネジメント / PROJECT MANAGEMENT

担当教員
Instructor
当麻 哲哉、永谷 裕子、礒川 昌弘、米澤 創一、高橋 良之
開講日程
Date and Slot
土曜日3時限,土曜日4時限 Saturday 3rd ,Saturday 4th


開講場所
Class Room
    C3S10,C3S10
授業形態
Type of Class
    講義、演習、グループワーク(宿題あり)
授業に関する連絡先
Contact Address for Inquiry Regarding the Course
    t.toma@sdm.keio.ac.jp
科目概要(詳細)
Course Description
    プロジェクトマネジメントの基本的な考え方を、グローバルに統一された標準体系である「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK®)」に準じて、その全体像を理解するための講義を行う。国際的視野に立った複雑系のプロジェクトマネジメント活動を、立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結の5段階に分けて解説するとともに、受講生は実践的演習を通して、プロジェクトマネジメントに必要なツールと技法をマスターすることを目標とする。











主題と目標/授業の手法など
Objective and Method of the Course
    本科目はプロジェクトマネジメント標準体系を基礎知識として学習する部分と、実社会におけるマネジメント事例を通して具体的に理解する部分、そして実際に「ミニプロジェクト」を計画・実行して体験する部分の3つから構成されている。教材としてのPMI® (Project Management Institute)発行の「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK®ガイド)第5版」に基づき、10の知識エリアと5つのプロセス群の基礎を学び、グループ演習を通して重要なツールと技法を実践的に習得する。また、実際の現場でプロジェクトマネジャーを経験してきた4名のゲストから実体験をもとにしたレクチャーを聞き、具体的な事例を通してプロジェクトマネジメントを理解する。
教材・参考文献
Textbooks and References
    「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK®ガイド)第5版」:入学時に配布される。あらかじめ目を通しておくこと。日本人学生には日本語版、留学生には英語版が配布されるが、言語が異なるものと交換を希望する者は、学生部に問い合わせること。どちらの言語でも同じページには同じ記述が書かれているので、講義には支障ない。
提出課題・試験・成績評価の方法など
Assignment, Exam and Grading Details
    出席、課題レポート、グループ討議での貢献度、発言度、グループ活動の発表、最終レポート、ピアレビュー(グループメンバーからの評価)などを総合的に考慮する。
履修上の注意
Notification for the Students
    よりグローバルな理解を深めるため、英語による受講を希望するものは、秋学期開講の同名科目の履修を推奨する。PMBOK®日本語版から英語版への変更を希望する者は学生部まで。
e-learning開講の有無
Availability on e-learning System
    e-learningを開講する
e-learningで受講する場合の注意事項
Guideline for e-learning Students
    e-Learningの場合でも、宿題となるグループワークには必ず参加し、グループ発表(7/18)に出席すること(欠席は理由書を提出)。また 5/16のゲスト米澤氏の講義はビデオ収録されないので、教室参加を基本とする(欠席は理由書を提出)。講義中に e-Learning向けの課題が出されることもあるので、注意深く聴講すること。
授業計画
Course Schedule

    No.1 2015/04/18 プロジェクトマネジメントとは 「実務家」 (By 当麻)
    講義全体の流れをガイダンスするとともに、プロジェクトとは何かを解説する。 PMBOK®ガイド第5版に基づき、プロジェクトマネジメント全体のライフサイクルを理解し、そこに必要とされる知識体系と、プロジェクトを遂行する組織形態について学ぶ。

    No.2 2015/04/18 プロジェクトの立上げおよび計画初期段階のプロセス群 「実務家」 (By 当麻)
    プロジェクト立上げ時、および計画の初期段階に行われるプロジェクト憲章作成、ステークホルダー特定、要求事項収集、スコープ定義、WBSとリスク登録簿の作成について、ツールと技法、アウトプットを学ぶ。またチームを構成して、具体的なプロジェクトを計画する。

    No.3 2015/05/02 国際競争力を高めるための21世紀のリーダーとは 「実務家」 (By 高橋・当麻)
    日本を取り巻くビジネス環境の厳しさの中で、国際競争力を高めるために、どのようなプロジェクトマネジメントが行われているのか、どのように現場の実務担当者の能力を引き出し、気持ちよく働ける環境を提供するのか、プロジェクト現場での豊富な実務経験をもとにしたレクチャーを、日揮プラントイノベーション㈱顧問の高橋良之氏より聞く。

    No.4 2015/05/02 プロジェクトマネジメントの必要性とPECSの活用 「実務家」 (By 高橋・当麻)
    プロジェクトの遂行段階で発生する問題の事例を挙げながら、刻々と変化する作業工程の中で、限られたリソースを活用して目標を達成させるために、プロジェクトマネジメントが必要であることを理解し、WBSを基盤としたコミュニケーションストラクチャ (PECS)の活用について学ぶ。

    No.5 2015/05/16 プロジェクトの計画プロセス群(1) 「実務家」 (By 当麻)
    プロジェクトが立ち上がり、具体的に動き出すと、様々な計画を立てていかなければならない。その中でもとくに重要なスケジュール作成、予算設定、リスク分析などを知識エリアごとに解説し、この段階で用いられるツールと技法、アウトプットを学ぶ。

    No.6 2015/05/16 プロジェクトマネジメント的生活のススメ 「実務家」 (By 米澤・当麻)
    プロジェクトマネジメントスキルはいわゆる大規模プロジェクトだけのものではない。自らの生活を「プロジェクト」としてとらえ、プロジェクトマネジメントスキルを活かし、より効率的に、より楽しく、より豊かに毎日を過ごすためのヒントを、具体例を交えて紹介する。ゲストはプロジェクトマネジメントのプロであるアクセンチュア米澤創一氏。【ビデオ収録なし】

    No.7 2015/05/30 プロジェクトの計画プロセス群(2) 「実務家」 (By 当麻)
    前回学んだスケジュール作成、予算設定、リスク分析につづき、計画段階で必要なツールと技法、アウトプットを知識エリアごとに学ぶ。

    No.8 2015/05/30 プロジェクトの実行プロセス群 「実務家」 (By 当麻)
    計画したプロジェクトを実行していく上でのマネジメントについて、とくに人的資源、コミュニケーション、外部の組織との契約関係などについての基礎を学ぶ。

    No.9 2015/06/13 プロジェクトの監視・コントロールと終結プロセス群 「実務家」 (By 当麻)
    プロジェクトの実行と並行して行われ、計画の変更に反映させていくのが、監視・コントロールプロセス群である。ここではその段階で使われるツールと技法、結果としてのアウトプットについて学ぶ。また、プロジェクトが終わる段階で、ステークホルダーが成果物を受け入れ、契約の完了を確認し、得られた教訓をまとめていく終結プロセス群について学ぶ。

    No.10 2015/06/13 プロジェクトマネジメントの人間術 「実務家」 (By 永谷・当麻)
    プロジェクト遂行にあたり、リーダーが必要とする人間術(ステークホルダー&コミュニケーションマネジメント、異文化理解、リーダーシップ、チームビルディング、コンフリクトマネジメント、など)について、株式会社アスカプランニング代表取締役社長の永谷裕子氏に語っていただく。

    No.11 2015/07/04 ITプロジェクトの難しさと実務ポイント 「実務家」 (By 当麻)
    ITシステム構築プロジェクトの成功率は2~3割と言われている。なぜそうなるのか、どこに問題があるのか、ITプロジェクトの難しさは何なのか。プロジェクトの失敗事例、成功事例を明示し、ITプロジェクト運営のポイントを解説する。講師はITプロジェクトに長年の経験を持つ日立システムズ・礒川昌弘氏。

    No.12 2015/07/04 プロジェクト・コーディネーション 「実務家」 (By 高橋・当麻)
    基本計画に基づいて実務担当者に的確な作業指示を与え、能力を引き出しながら気持良く働ける環境を提供するために必要なコーディネーション、エンジニアリング統合管理技術、およびチームをサポートする機能組織”PMO”について、高橋良之氏が解説をする。そのあとで、ITを専門とする礒川氏と、プラントエンジニアリングを専門とする高橋氏のパネル討議、Q&Aセッションを行い、業界を超えたプロジェクトマネジメントの考え方を身につける。

    No.13 2015/07/18 グループ演習発表1(多目的教室2) 「双方向」 (By 当麻)
    与えられた課題について、グループ活動したものをまとめて発表する。(前半)

    No.14 2015/07/18 グループ演習発表2(多目的教室2) 「双方向」 (By 当麻)
    与えられた課題について、グループ活動したものをまとめて発表する。(後半)

    No.15 2015/07/18 グループ学習 「双方向」 (By 当麻)
    グループ発表した者をレポートにまとめる。実施日は各チームの自由。締切は7月27日。第15回としてのレクチャーはなし。



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