SDM e-Learning システム

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
2015年度春学期 授業シラバス
KEIO UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF SYSTEM DESIGN AND MANAGEMENT
Syllabus for Spring semester 2015


創造的意思決定論 / METHODOLOGY OF CREATIVE DECISION MAKINGS

担当教員
Instructor
高野 研一
開講日程
Date and Slot
金曜日5時限,金曜日6時限 Friday 5th ,Friday 6th


前提科目・関連科目
Prerequisite or Related Course
    なし
履修条件
Course Requirements
    なし
開講場所
Class Room
    多目的2
授業形態
Type of Class
    演習、グループ討論・作業
キーワード
Keyword
    メタ思考、発散思考、収束思考、AHP、ケプナー・トリゴー意思決定法
授業に関する連絡先
Contact Address for Inquiry Regarding the Course
    k.takano@sdm.keio.ac.jp
科目概要(詳細)
Course Description
    創造・創発的思考法について具体的な演習を交えて講義した後、階層的意思決定法(AHP)や合理的意志決定法(K・T法)について具体的事例を示しながら解説し、演習を行う。また、今後ますますグローバル化する組織や社会においては、様々な状況に応じて柔軟な意思決定や創造的な問題解決が求められるため、過去の現実的な局面を切り出し、仮想的な意思決定者としてふるまい、その経緯や考慮事項などについて発表および討議を行う。また、いくつかの創発的な提案を体験してもらう。

    Fundamental tools in creative cognition and thinking are lectured using typical problem solving. As representative methodologies, AHP(Analytic Hierarchy Process) and K/T method (Kepner and Tregoe method) are studied and applied to actual situations. For better understanding, typical problems are cut out from past practical situations to be solved as behaviouring a virtual decision maker. The process in problem solving is discussed in the respects of fact findings, time sequentials, and how to make a decision. Participants are experienced to make some creative proposals.












主題と目標/授業の手法など
Objective and Method of the Course
    創造性を発揮するための基本的方法論(発散法、収束法)や心身状態の保ち方について説明したのち、創造的問題解決の手法としてのメタ認知、フェルミ推定について演習を交えながら解説する。また、創造的に意思決定するための手法として、階層的意思決定ツール(AHP:Analitic Hierarchy Process)を紹介し、グループワークにより、本手法を具体的な商品の開発や選択に適用する。また、合理的意志決定法(ケプナー・トリゴー法)について具体的事例を示しながら解説し、実際場面の意思決定についてのグループワーク演習を行う。また、いくつかの創発的な提案を体験してもらう。
教材・参考文献
Textbooks and References
    1.Excelで学ぶ AHP入門(高萩 栄一郎 中島 信之 共著 オーム社刊)
    2.意思決定入門(中島 一著 日本経済新聞社)
    3.地頭力を鍛える
    4.問題解決の思考技術
提出課題・試験・成績評価の方法など
Assignment, Exam and Grading Details
    1.レポート提出 2.グループワークでの提出資料など提出物60%(優秀レポートには加点あり) 3.講義への出席40%
履修上の注意
Notification for the Students
    講義に出席するだけでは十分ではなく、創造的思考により考え抜くあるいはグループ討論に積極的に参加しなければならない
e-learning開講の有無
Availability on e-learning System
    e-learningを開講しない
授業計画
Course Schedule

    No.1 2015/04/17 創造的意思決論論概要「双方向」「実務家」 (By 高野研一)
    創造性を発揮した問題解決全般に関する解説を行い、これからの時代にいかに創造性が必要かについていくつかの論点を提供する。また、創造性を発揮するための心身状態のあり方や合理的な意思決定の方法について概説する。授業は学生と教員で会話をしながら進める。

    No.2 2015/04/17 フェルミ推定「双方向」「実務家」 (By 高野研一)
    柔軟な思考により、プロジェクトおよび発想の見通しをプロアクティブに得る方法について演習を中心に解説する。また、解答が無い問題に対する対処法を学ぶ。授業は学生と教員で会話をしながら進める。また、学生同士でも議論する。

    No.3 2015/05/01 メタ思考「双方向」「実務家」 (By 高野研一)
    意思決定法としてのメタ思考の概要と有用性について解説を行う。また、いくつかの問題を提示し、グループワークでメタ思考を適用したディスカッションを行う。

    No.4 2015/05/01 発散思考法「双方向」「実務家」 (By 高野研一)
    発散法の概要を説明した後、代表的な発散法による発想訓練をグループワークで演習する。授業は学生と教員で会話をしながら進める。また、学生同士でも議論する。

    No.5 2015/05/15 収束思考法「双方向」「実務家」 (By 高野研一)
    収束思考法について解説した後、発散思考法で得た対応策やその代替案について収束思考法を適用して妥当な対応策を選択する。授業は学生と教員で会話をしながら進める。また、学生同士でも議論する。

    No.6 2015/05/15 発想環境・訓練「双方向」「実務家」 (By 高野研一)
    創造性を発揮した問題解決全般に関する解説を行い、これからの時代にいかに創造性が必要かについていくつかの論点を提供する。また、創造性を発揮するための環境条件、心身状態のあり方や合理的な意思決定の方法について概説する。また、企画立案に関する演習として、グループワークで具体案を提供してもらう。教員と学生で議論する。

    No.7 2015/05/29 発想ケーススタディー「双方向」「実務家」 (By 高野研一)
    各グループの自由な発想に基づく企画立案の成果を発表してもらい、その優れた点や問題点についてディスカッションしていく(教員、学生、発表グループ)。

    No.8 2015/05/29 階層分析法(AHP)「双方向」「実務家」 (By 高野研一)
    AHP法について具体例を取り上げて解説し、さらにプログラムの使用法を解説する。また、いくつかのメーカの具体的な商品オプションの選択をするための課題を各グループに提供し、評価視点を定めてもらう。それについて、教員と学生で議論する。

    No.9 2015/06/12 階層分析法の適用事例発表「双方向」「実務家」 (By 高野研一)
    前回提示した課題に対する各人の結果を発表してもらい、結果の妥当性などについて討議する(教員、学生、発表グループ)。

    No.10 2015/06/12 ケプナー・トリゴー法 Ⅰ「双方向」 (By 高野研一・東瀬朗)
    KT法の概要について説明し、米国の偉大な経営者の共通した意思決定の方法論を具体的問題に適用し、問題定義と状況分析に関する解説と演習を行う。回答はコミュニケーションを交わしながら理解を深める。

    No.11 2015/06/26 ケプナー・トリゴー法 Ⅱ「双方向」 (By 高野研一・東瀬朗)
    KT法の原因分析とリスク分析に関する解説といくつかの演習を行う。回答はコミュニケーションを交わしながら理解を深める。

    No.12 2015/06/26 ケプナー・トリゴー法 Ⅲ「双方向」 (By 高野研一・東瀬朗)
    KT法の決定分析と統合評価に関する解説といくつかの演習を行う。また、具体的な課題への適用を図る。回答はコミュニケーションを交わしながら理解を深める。

    No.13 2015/07/10 創造的発想の現場 Ⅰ「双方向」[実務家] (By 関橋英作、高野研一)
    現在、クリエイティブ・コンサルタント。ブランディングをする会社MUSB(ムスブ)の代表取締役&クリエイティブ戦略家として、主として企業のブランディングを手がける。これらの経験と発想の現場について講義する。回答はコミュニケーションを交わしながら理解を深める。

    No.14 2015/07/10 創造的発想の現場 Ⅱ「双方向」[実務家] (By 関橋英作、高野研一)
    現在、クリエイティブ・コンサルタント。ブランディングをする会社MUSB(ムスブ)の代表取締役&クリエイティブ戦略家として、主として企業のブランディングを手がける。これらの経験と発想の現場について講義する。回答はコミュニケーションを交わしながら理解を深める。
    *講師のご都合により7月12日は休講です。講義日変更です

    No.15 2015/07/24 総合レビュー(集合授業は行わなず、各自実施のこと)「双方向」 (By 高野研一)
    創造的意思決定論全般について復習し、レビューする。



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