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SDM特別講義 2008年度 秋学期

講義日程 講師・演題
第1回
2010年月日

モデレータ教員:

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 研究科委員長
稲蔭正彦
【演題】 メディアデザインの世界
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

メディアスタジオ株式会社 代表取締役
オベルリン大学で経済専攻、カリフォルニア芸術工芸大学
大学院ビデオアート修了。MITメディアラボに在籍し、
アーティストのためのCGツールを研究・開発。
デジタルアーティスト、プロデューサーとしてSIGGRAPH
ほか多数の賞を受賞。
第2回
2010年月日

モデレータ教員:
高野
横浜国立大学安心・安全の科学研究教育センター教授
田村昌三
【演題】 21世紀の産業保安と安全工学の役割
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1964年、東京大学工学部燃料工学科卒業、1969年、同大学院博士課程修了、工学博士、東洋紡績株式会社入社。1977年、東京大学工学部反応化学科講師。助教授を経て、1990年、同学科教授。大学院工学系研究科化学システム工学専攻教授、同大学院新領域創成科学研究科環境学専攻教授を経て、2004年、定年退官、東京大学名誉教授、現職。専門はエネルギー物質化学、環境・安全の化学。日本学術会議人間と工学研究連絡委員会安全工学専門委員会委員長、火薬学会会長、安全工学会会長を歴任。経済産業省、厚生労働省、総務省等および関係団体の安全関係委員会の委員長・委員を歴任。内閣総理大臣表彰、通算大臣表彰等受賞。「安全の百科事典」他多数の著書、論文を発表。

講義概要

最近の産業安全問題について、化学産業の例を紹介するとともに、産業安全問題の背景にあるものについて考察する。次いで、それらの産業安全問題を基に21世紀の産業保安のあり方について提案し、産業保安の確保に向けた安全工学の役割について述べる。
第3回
2010年月日

モデレータ教員:
手嶋
ジャーナリスト
池上彰
【演題】 世界地図を読み解く
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B4
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1950年、長野県生まれ。1973年、NHK入局。地方局勤務を経て東京の報道局社会部記者。事件、事故、気象、災害、教育問題、エイズ問題等を材。1994年から11年間、「週刊こどもニュース」キャスター。2005年に独立。主な著書に、『そうだったのか!現代史』(集英社)、『伝える力』(PHPビジネス新書)、『ニュースの読み方使い方』『記者になりたい!』(いずれも新潮文庫)

講義概要

何気なく見ている世界地図。そこには、発行している国家の意思が潜んでいます。さまざまな国で発行されている世界地図を一緒に見ながら、地図に現れる国家の意図を読み解きます。
第4回
2010年月日

モデレータ教員:
当麻
アクセンチュア株式会社
システムインテグレーション&テクノロジー本部
プロジェクトマネジメントグループ統括エグゼクティブパートナー
米澤創一
【演題】 大規模システムインテグレーションプロジェクトにおけるプロジェクトマネジメント
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:30-21:00(6時限)※30分スタート遅延

講師プロフィール

京都大学経済学部経営学科卒業。現在はアクセンチュア株式会社にてシステムインテグレーション&テクノロジー本部 プロジェクトマネジメントグループ統括エグゼクティブパートナーであると同時に、社内品質改善活動の推進、システムインテグレーションの成功確率をより高めるためのグローバルプログラムの日本におけるリーダー、新人および若手社員の教育担当シニアエグゼクティブなど多方面で活躍。プロジェクトマネジメントの専門家として数多くの大規模システム構築プロジェクトの経験を持つ。また、企業の情報システム部に対してのコンサルティング、教育なども多数経験。システム構築方法論、ソフトウェア工学に対しても豊富な知識、経験を有する。本講義のほかにも、SDMのコア科目である「システムズエンジニアリング序論」「プロジェクトマネジメント」で非常勤講師として講義を受け持つ。共著書に「CMMI 基本と実践」、「ソフトウェアテストと品質保証の実際」、共訳書に「成功するソフトウェア開発-CMMによるガイドライン」などがある。

講義概要

情報システム開発における技術的な進歩は著しいにも関わらず、システムインテグレーションのプロジェクトの(特に大規模プロジェクトにおける)成功率はこの20年間、ほとんど変わっていません。実はプロジェクトの成功は、技術的な要因よりも、そのマネジメント力により大きく左右されるとの調査結果が出ています。当講座では、講師の豊富な経験をまじえながら、大規模システムインテグレーションにおけるプロジェクトマネジメントのエッセンスをご紹介します。
第5回
2010年月日

モデレータ教員:
前野
東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻 教授
木嶋恭一氏
【演題】 サービス・システム・サイエンスの提唱
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1980年東京工業大学大学院理工学研究科経営工学専攻博士課程修了、工学博士。同年東京工業大学工学部経営工学科助手、1988年同学科助教授。この間、英国ランカスター大学Prof.Checklandのもとで文部省(当時)長期在外研究。1996年同大学大学院社会理工学研究科新設に伴い、同研究科価値システム専攻教授に着任し現在に至る。2000年から2005年まで東京大学大学院総合文化研究科教授(併任)。2006年より英国ハル大学ビジネススクール(HUBS)客員教授およびインドネシアバンドン工大ビジネスマネジメント研究科客員教授、現在に至る。Past-President, The International Society for the Systems Sciences (ISSS). Vice President, The International Society for Knowledge and Systems Sciences (ISKSS). 現在の研究領域は、意思決定システム科学、システムマネジメント、数理的一般システム理論。
より詳しい情報は、以下の研究室URL を参照のこと。
http://www.valdes.titech.ac.jp/~kk-lab/

講義概要

現在の混迷する社会状況にあって、様々な局面における革新的価値の創造・イノベーションと、その社会還元の仕組みの構築は喫緊の社会的要請である。本講義では、まず、サービスを広く「社会が生み出す価値」として捉え、サービス・システムを、providerとcustomerの相互作用によって設計・革新・評価を循環的におこなうシステムとして定義する。次いでサービス・システム・サイエンスを「サービス・システムを取り扱う科学」かつ「サービスのシステム科学」として提唱する。この枠組みの中で、サービス・システムが、従来のプロダクト・システムと本質的にどこが異なるかを、システムモデルを用いて検討する。最後に、サービス・システムを活性化するための条件を考察する。
第6回
2010年月日

モデレータ教員:

株式会社インターネット総合研究所 代表取締役所長
藤原洋
【演題】 「情報スーパーハイウェイからエネルギースーパーハイウェイへ」
~デジタル情報革命後の日本の国際競争力~
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1954年生まれ。
1977年京都大学理学部卒業。東京大学工学博士 (電子情報工学)。
日本IBM、日立エンジニアリングを経て、1985年(株)アスキー入社。
1987年~1998年3月、一貫して、郵政省案件基盤技術研究促進センター出資の研究開発会社のリーダーを務める。この間、画像符号化高速処理方式の研究、コンピューターを利用した通信、放送、蓄積メディア間の情報交換ネットワークの研究に従事する。
1991年郵政省テレコム旬間推進協議会会長賞。
2006年10月 東京大学大学院数理科学系客員教授インターネット数理科学担当
就任(現任) 2008年4月 青山学院大学専門職大学院特任教授就任(現任)
1996年(株)インターネット総合研究所設立とともに同所長現在に至る。
慶応義塾大学客員教授、青山学院大学大学院兼任講師、会津大学客員教授等を歴任
第7回
2010年月日

モデレータ教員:
日比谷
日経BP社日経エレクトロニクス編集テクニカルライター
コンサルタント
岡本明
【演題】 日本エレクトロニクス産業の国際競争力の行方
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

慶應義塾大学工学部応用化学科を1969年卒業。1974年同大学大学院工学専攻科博士課程修了。同年TDK株式会社に入社。研究所で長年電子材料、電子部品の研究開発に携わる。2000年に通信技術開発センター長、その後、全社の研究開発行政の責任者を務める傍ら、米国のTDK R&D Corporation 社長、ヨーロッパの TDK Electronics Ireland 取締役などを兼務した。2004年から技術広報部長としてIR活動などの広報活動を行う。
2007年TDK退社。現在、日経BP社で日経エレクトロニクス編集のテクニカルライターを務めながら、エレクトロニクス材料・部品関係のコンサルティングをしている。

講義概要

エレクトロニクス産業は、材料、部品、モジュールなどに支えられている大きなシステムであり、日本ではこれらの技術を結集して長い間競争優位性を維持してきた。しかし近年、ディジタル化により産業構造が大きく変化し、この分野での優位性は大きく崩れかけている。また、日本が得意とする研究開発の優位性が製品の競争力と結びつかなくなってきている。このへんの現状を分析するとともに、今何をすべきかを論じたい。
第8回
2010年月日

モデレータ教員:
佐々木
独立行政法人 国際農林水産業研究センター(JIRCAS) 企画調整部長
安中正実
【演題】
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

・昭和26年(1951)2月生。57歳。農学博士。
・農林水産省農業工学研究所で、フィルダムの耐震設計、地震挙動に関する研究に従事。  この業績で、科学技術庁長官賞研究功績者表彰を受賞。
・農林水産省において研究開発課長に就任。環境、食料等の研究プロジェクトおよびバ  イオマスニッポン総合戦略の作成に従事。総合科学技術会議の環境、ナノテク分野の  研究方針策定に参画。
・現職において、途上国における農業技術向上のための国際共同研究をマネジメント。

講義概要

現在、世界が直面している環境問題、食糧問題について概括し、我が国における研究の組み立ての考え方を、総合科学技術会議、農林水産省のプロジェクトを例にして紹介する。また、海外での研究協力を事例として、自然科学、社会科学の様々な要素が含まれる問題についての研究マネジメントを紹介する。
第9回
2010年月日

モデレータ教員:
日比谷
財団法人 日本海事協会 研修所長
越野隆弘
【演題】 生活に欠かせない海事産業における船級協会
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

北海道出身。1976年早稲田大学理工学部機械工学科卒業。同年、財団法人日本海事協会入会。機関部、開発部、尾道支部、カナダ・バンクーバー事務所長、名古屋支部長などを経て2008年より現職。

講義概要

物資や資源を運ぶ海事産業は生活に身近でありながらもっとも国際的な産業のひとつである。しかしながら、昨今の新興国の発展などによる急激なグローバル化、環境への意識の高まりをうけ、海事産業をとりまく情勢は目まぐるしく変化し、かつて考えもしなかった問題も発生している。本講演においては、これらの諸問題と、解決に当たり大きな役割を演ずる船級システムについて、その歴史と具体的な事象を挙げ紹介する。
第10回
2010年月日

モデレータ教員:
手嶋
作曲家・元アルファレコード株式会社社長
村井邦彦
【演題】 システムズとしての音楽改革を語る(仮題)
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

音楽を中心とした国際的な知的所有権ビジネスのマネージメントを40年にわたって経験してきた。日本を代表する世界的な音楽業界人の一人。代表作には「翼をください」や札幌オリンピックのテーマソング「虹と雪のバラード」などがある。アルファレコードはYMO、松任谷由実などの優秀な音楽家を世に送りだしている。

講義概要

20世紀、アメリカは音楽の分野でも牽引役となり、巨大な音楽産業をつくりあげ、その繁栄を謳歌してきた。しかし、インターネットやデジタル技術の発展により、音楽産業は滅亡の危機にさらされている。古いシステムの崩壊の後に何ががくるのか?音楽産業の絶頂期に作曲や著作権ビジネスで自ら経験してきたことをベースに未来を探る。
第11回
2010年月日

モデレータ教員:

TMI総合法律事務所 シニアパートナー
升永英俊
【演題】 衰退しつつある日本を活性化する鍵の一つが日本での知的財産の創造である
■会場:三田キャンパス南館地下4階・2B41
■時間:19:00-20:30(6時限)

講義概要

日本・米国カナダ・欧州パシフィック・エマージング諸国の4グループの中、1989年から2007年までの過去18年間において、時価総額が下落しているは、日本のみである。少子高齢化が進行すると予測される日本は、このままでは今後も衰亡し続けるであろう。流れを変える方法の一つは、富を生む知的財産を生み出す仕組み(日本発の職務発明制度)を生かすことである。日本の特許法は、会社が従業員が発明した発明(パテント)から得た超過利益の一定割合を従業員に分配することを要求している。最高裁判決平成18.10.17<日立製作所 v. 米澤博士>は、会社が得た超過利益(11.5億円)の20%(2億3000万円)を従業員発明者個人に支払われるべきと判示した。日本では、従業員発明者が会社の中で発明をすることにより、給与に加えて発明の対価を得る制度が確立されている。このように従業員発明者に有利な制度は、他国には存在しない。富みを生む知的財産を創造していくためには、①「発明者に有利な制度」と②「発明者に有利な制度から実際に発明が生まれてくること」という2つが必要である。従業員発明者が発明を生むために有利な制度は、最高裁が従業員発明者に有利な職務発明制度を認めたことによって、すでに解決された。残された課題は、従業員発明者がこの日本発の職務発明制度を利用して、実際に富みを生む発明をすることである。既にボールは、司法から技術者へ投げられた。
第12回
2010年月日

モデレータ教員:

日本科学未来館館長、宇宙飛行士
毛利衛
【演題】 ユニバソロジの世界観
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1948年北海道生まれ。理学博士。1972年北海道大学大学院 理学研究科 化学科修士課程修了。1975年南オーストラリア州立フリンダース大学大学院 理学部化学専攻博士課程修了。専門は真空表面科学、核融合炉材料、宇宙実験。
1985年北海道大学助教授から宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)に転身。1992年、日本人宇宙飛行士として初めて米スペースシャトルに搭乗し、宇宙実験を遂行。2000年にはNASA宇宙飛行士の資格で立体地図作成ミッションを遂行し、ハイビジョンカメラによる初めての地球観測ミッションデータ取得に成功。同年10月 日本科学未来館館長に就任。最先端科学技術を社会に伝える場作り、将来の科学技術を担う人材育成に取り組んでいる。東京工業大学連携教授。日本学術会議会員。
第13回
2010年月日

モデレータ教員:

芝浦工大学長
柘植綾夫氏
【演題】
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)
第14回
2010年月日

モデレータ教員:
日比谷
日本郵船株式会社 調査グループ長
井上正太氏
【演題】 外航海運の現況と今後について
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)
■特別企画:コンテナ船とターミナル見学会
(講義に先立って9:00-11:00東京大井ターミナルで開催)

講師プロフィール

京都府出身。1978年東京大学経済学部卒業。同年、日本郵船株式会社入社、営業第二部(不定期船)、大阪支店、企画部、定航第二部(在来定期船)、定航統轄部(コンテナ船)、NYK(North America)シカゴ在勤、客船チーム長、北京事務所長などを経て2007年より現職。

講義概要

世界的な荷動きの増加、資源・エネルギー輸送を担う不定期船海運市況の高騰などを背景に、いま外航海運業界は活況を呈しているが、世界市場を舞台とする外航海運の現況と特性、海運業の役割、日本外航商船隊の現状と課題、船の種類と輸送形態、環境問題への対応などについて語る。
第15回
2010年月日

モデレータ教員:
高野
関東経済産業局局長
塚本修氏
【演題】 イノベーションを先導する産業技術政策
■会場:日吉キャンパス協生館CDF室(C3S10)
■時間:19:00-20:30(6時限)

講師プロフィール

1977年九州大学工学部卒。同年4月通商産業省入省
資源エネルギー庁総務課、非鉄金属課長、ナノテク・材料技術戦略室長、大臣官房審議官等を経て、
2006年6月大臣官房技術総括審議官、2008年7月関東経済産業局長就任。現在に至る。
関東経済産業局長として、産業クラスター事業、地域力連携拠点、金融機関との連携強化事業、農商工連携事業等地域からのイノベーションによる地域活性化のための環境整備に取り組んでいる。
東京大学生産技術研究所客員教授(併任)、平成14年度慶應義塾大学特別招聘教授

講義概要

人口減少下でも日本経済の成長を牽引する産業技術政策の必要性。イノベーションスーパーハイウェイ構想、産学官連携策の現状と課題、産業界が期待する大学における人材育成策等について報告。