MENU
2017.09.15

「農都共生ラボ(アグリゼミ)」の北海道沼田町視察報告

農林中央金庫寄付講座「農都共生ラボ(アグリゼミ)」では、毎年、農業・農村視察を行っていますが、今年は、9月6日から2泊3日の日程で、林美香子特任教授と院生11名が、北海道沼田町 で農村活性化の視察研修を実施しました。
米作地帯である沼田町で、雪中米(世界初の雪を冷房に利用して貯蔵した米)の施設やトマト加工場の見学を始め、トマト収穫などの農業体験、農家や農業関係者への聞き取り調査、ワークショップなどを行いました。
「十年後の沼田町の農業」をテーマに、3チームに分かれて、農業体験、聞き取り調査をし、町民のみなさんをまじえたワークショップの後、活性化策を発表しました。ワークショップでは、CVCA(顧客価値連鎖分析)や、 ビジネスモデルキャンバスなど、ビジネス仮説を具現化する手法を用いて、議論を深めました。各チームからは、①より多くの人に農業に関心を持って貰うため、農業体験と健康増進を結び付けて、都市住民を沼田に呼び 込む案、②トマトの安全安心を、健康志向の強い消費者に強く伝える方法、③雪中米のおいしさをより広めるためのイベントの提案がありました。
金平町長や町民のみなさんからは、「都市からの視点を地域づくりに生かしていきたい」「今後も交流を深めていきたい」という意見が寄せられました。
今後、研修成果を報告書にまとめ、沼田町に提案することになっています。
なお、この視察の様子が2017年9月14日付北海道新聞(中・北空知)18面に記載されました。
去年の雪を貯めた沼田町雪山センター

沼田町の水田で

ワークショップの様子

活性化策のプレゼンテーション